山火事が自宅に迫る 体重30キロの愛犬を抱えて自転車で逃げた女子大生
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飼い主「こういう時だけ協力するの、やめてもらっていいですか」 光景に「見事な連携で笑った」「頭よすぎ」複数の愛犬と愛猫と暮らしている、飼い主(@fukumaru_buna)さん。ある日、深夜1時という遅い時間に、寝室とは別の部屋から音がしたといいます。

悲しそうな顔で飼い主を見つめる犬 座っている『場所』が…「なんてことだ」「これはつらい」悲しそうな顔で飼い主を見つめる犬 座っている『場所』が…「なんてことだ」「これはつらい」
2017年10月、アメリカのカリフォルニア州北部で大規模な山火事が発生しました。燃え広がった火は住宅街にまでおよび、多くの住宅や建物が焼失。死傷者も多数出るなど、大きな被害をもたらしました。
海外メディア『People』によると、カリフォルニア州北部のサンタローザに住む女子大生ナターシャさんはこの日、深夜まで外で勉強をしていたそうです。午前2時ごろに自宅へ戻った時、火の手が彼女の住む町のすぐ近くまで迫っていることを知ったといいます。
すぐに避難をしなければ…火の手が迫る
火事で家が燃えてしまうかもしれない…!
人はそのような状況の時、とっさに『1番大切な物』を持って避難しようとするといわれています。
ナターシャさんにとって1番大切なのは、飼い犬のベントレーでした。
体重30キロの犬をバッグに入れて避難
帰宅したナターシャさんは急いでベントレーを車に乗せて避難しようとしました。しかし、渋滞に巻き込まれて進めなくなってしまいます。
火はどんどん迫ってきており、このままでは危険だと思った彼女は家に引き返しました。そして自転車に乗り換え、ベントレーをダッフルバッグに入れて走り出したのです。
30キロの愛犬を自転車で運ぶ!
4歳のピットブルであるベントレーの体重は約30キロ。ナターシャさんはベントレーの入ったバッグを首にかけて、ひたすら自転車をこぎ続けました。
数マイル進んだところで、そばを車で通りかかったポールさんという男性がナターシャさんに気付きます。親切なポールさんは、彼女を安全なところまで一緒に乗せていってくれたそうです。
この火事によってナターシャさんの住んでいた家は全焼してしまいました。しかし彼女は自分自身と大切な家族であるベントレーの命が助かったことを、何より喜んでいるということです。
ナターシャさんの住む町を含め、甚大な被害をもたらした山火事。被災された方々の生活が一日も早く元通りになるように祈ります。
[文・構成/grape編集部]