その発想はなかった! 美大生が考えた『絆創膏』に「これ欲しい!」の声続出
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臨時休業をした整体院 入り口にあった『貼り紙』に「これは仕方ない」「いい職場」2024年11月14日に、ある理由で臨時休業をした、同店。 「お許しください」といった言葉とともに、臨時休業を知らせる貼り紙を、Xのアカウント(@msgCura)で公開したところ、大きな注目を集めることになりました。
買った花束を店に置いていった女性 その後の展開に「鳥肌が立った」買った花束を店に置いていった女性 その後の展開に「鳥肌が立った」
- 出典
- @TuMumin
すり傷や切り傷を付けてしまった際、身体に貼る絆創膏(ばんそうこう)。
細菌の侵入を阻止したり、傷口を目立たなくさせるために使用するのが一般的です。
※写真はイメージ
Twitterに投稿され、話題になっている『ユニークな絆創膏』をご紹介します。
美大生が考えた『オシャレでユニークな絆創膏』が話題に!
ユニークな絆創膏を考えたのは、美術大学でデザインを専攻している、たむ(@TuMumin)さん。
ケガという嫌な出来事を、悲しい気持ちだけで終わらせないでほしい!
そんな想いを込め、『SECRET AID』を考えました。
※3枚目の画像はクリックで拡大表示できます。
この『SECRET AID』は、ガーゼを2重構造にすることで、くりぬかれた部分の模様が浮かび上がるのです!
ケガした場所を見て、ケガを負った時のことを思い出して嫌な気持ちになったり、痛みを思い出したりする人もいることでしょう。
しかし、絆創膏を貼った場所に可愛らしいマークが浮かび上がることで、なんだか明るい気持ちにしてくれます。
制作意図を、たむさんに伺いました
――この絆創膏を考えたキッカケや経緯は。
こちらは大学の自由課題の1つでした。
制作するテーマ・内容が自由だったので、この機会に「アイディアを通して人の心や社会をプラスにできる何か」を作りたいと思いました。
そこで「日常生活の中で自分が悲しく感じる瞬間や、つらい瞬間」を片っ端から思い出し、その中の1つだった『ケガ』にテーマを絞る事にしました。
私は小さいころ、ケガや治療が怖くてたまらず、いつまでも泣いた経験があります。血と痛みに対する衝撃が大きかったからです。子どもにとっては、例え軽傷だとしてもケガは恐ろしい。
そこで、どんなに小さなキッカケでもいいから、子どもの注意や関心を別の所に誘導して、痛みや恐怖を和らげたいと思いました。
――Twitterでの反響を受け、どう思ったか。
まさかここまで反響があるとはまったく思っておらず、大変驚き困惑しております。多くの皆様から「こういうのが欲しい」という共感の声を頂けて、とても嬉しいです。
またさまざまな改善点や意見もあり、非常に参考になりました。これほどまでに多くのかたの意見や感想を得る機会もそうありませんし、貴重な経験です。
――商品化のご予定は?
繰り返しになりますが、元々こちらは大学で制作した作品の1つであり、実際に商品化や販売を意識して作ったものではありません。
ですが、思いがけず皆様から「商品化してほしい」という声をたくさん頂きましたので、もし可能であればと検討しています。
――たむさんがいろいろなデザインを考える際、重視していることは?
「そのデザインを通して、人の心や社会にプラスをもたらせるのかどうか?」を重視しています。
生きているとつらいことや悲しいこと、不便なことなど、さまざまなトラブルに直面してしまいます。ですが、こうしたさまざまな不幸を、微力ではありますが、アイディアやデザインの力を使って解決できればと思っています。
暗い世の中だからこそ、手に取った人や見た人が、少しでも前向きになるような何かを生み出したいです。
『ケガ』という悲しい出来事を、笑顔にしてくれる素敵なデザイン。中でも、小さな子どもは喜びそうですね!
残念ながら商品化の予定はまだないとのことですが、お店に並んでいたら手に取る人が多いのではないでしょうか。
[文・構成/grape編集部]