「笑った!」「すごいけど、なんで作ったの?」 大学の入学式で、注目を集めたのは…
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道路標識、縦読みすると… 1枚に「これは気付かなかった」「面白い看板」目的地の方向や距離、道路上の警戒情報などを視覚的に伝える、道路標識。普段から車を運転する人であれば、頻繁に目にするでしょう。なおき(@528_frs)さんがXに公開した道路標識の1枚に、5万件を超える『いいね』が寄せられています。
北海道のコンビニ 駐車場で撮影した1枚に「怖すぎるだろ…」「五度見したわ」北海道で男性が撮影した1枚。写った光景に道民以外が「ウソだろ…」
- 出典
- @wakumiiii_
国内の芸術大学として、最高峰である東京藝術大学。
菅野湧己(@wakumiiii_)さんは、見事、同大学の先端芸術表現科に合格しました。
「なんでそれを作ったの!?」新入生が持参したモノに驚き
新入生にとって嬉しいイベントである入学式に、菅野さんはある物を制作し、持参。
その様子をTwitterに投稿した菅野さんに対し、ネットからはこのような声が上がっています。
・すごい!でも、なんのために作ったの!?
・発想がすごいな。笑った!
・素晴らしい再現度!入学式の前に、現物を調査していたのかな?
投稿には21万件以上もの『いいね』が寄せられました。
菅野さんが入学式に持参した、意外な物がこちら!
菅野さんが制作したのは、『東京藝術大学入学式場』の看板!!
看板の大きさや書体など、完璧に再現されています。
しかし、一体なぜ入学式場の看板を作ったのでしょうか。
なぜ、看板を作ったのか聞いてみた!
なぜ、入学式場の看板を作ったのか聞いてみたところ、菅野さんは快く回答してくれました。
まず前提として、東京藝術大学は、美術学部と音楽学部に大きく分けられます。
入学式では例年、音楽学部の門の前に入学式の看板が1つだけ置いてあります。
そのため、毎年長蛇の列ができて、写真を撮るのを諦める人も。
だから今回私が、看板を持って行き、美術学部の門の前に置くことにしました。
菅野さんによると、入学式当日、例年通り、長蛇の列を見て、諦めて帰ろうとした人がいたのだとか。
菅野さんは、そんな人々に「私の作品でよければ、記念撮影をしますか?」と提案したといいます。
実際に私の作品と記念撮影をし、喜んで帰る人もいて、嬉しく思いました。
ちなみに、菅野さんは、この看板を作るにあたり、過去5年分の入学式や卒業式の写真を調べたのだそう。
また、実際に現地を訪れ、写真と見比べながら実寸大の数値を割り出したのだとか。
「看板を作ろう」と思い付いたのは、入学式よりも1年以上も前のことだったそうです。
高さ3mに及ぶ看板、試行錯誤を繰り返し…?
高さが3mに及ぶ看板には、菅野さんのこだわりが込められています。
そのこだわりのポイントがこちら!
この日、菅野さんは電車で入学式会場まで移動しなければなりませんでした。
3mにもおよぶ看板を持ったまま、電車に乗るわけにはいきません。
そのため、小さくできるよう折り畳み式にしたのです!
持ち運びのために軽くすること、そして3つ折りにすることは、強度とトレードオフになってしまうという課題にぶつかってしまい、何度も思考錯誤を重ねながら制作しました。
菅野さんは、入学式が行われている最中は、看板を受付で預かってもらっていたとのこと。
その際、大学の教授にも作品を見てもらうことができたそうです。
新入生だけでなく、大学の教授にも大きなインパクトを与えたことでしょう!
今後、大学で主に現代アートを学ぶという、菅野さん。
これからの活動について、このように語ってくれました。
現代アートに関わる上で、私の作品制作の原点となる私自身の経験や身体感覚を通して、社会で起きている大小さまざまな出来事や問題たちに、自分なりにどうアプローチしていくかということについて、藝大で様々な表現を学びながら自分の作品制作に繋げていきたいと思います。
多くのことを学んだ菅野さんが、どんな作品を生み出していくのか、これからが楽しみですね!
[文・構成/grape編集部]