「ココアのダマが溶けないぞ?」 よく見たら、ゾッとする事態になっていた!
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寒くなってくると、飲みたくなるココア。
場合によっては、1袋を飲み切れず、保管しておくこともありますよね。
ジッパー付きの袋だし、腐るようなものでもないから、常温保存で大丈夫。
そう思って、開封したココアを棚にしまった人もいるでしょう。長期間放置したココアを飲もうとすると、大変な目に合うかもしれません。
ココアに浮く異物
開封して放置したココアを飲んで、ゾッとする思いをした人たちがいました。SNSには、以下のような報告が上がっています。
※写真はイメージ
・ココアをお湯に溶かすと、粒がなかなか溶けない。すくい出してよく見ると、羽虫だった。
・ココアのダマだと思ってひと口すすってみたら、プチプチした食感があって吐き出した。それ以降、ココアがトラウマに…。
・実家に帰った時、母に出されたココアに小さな幼虫が浮いてた!数年前のココアだった!
保存状態がよくないと、ココアには虫が湧きます。
『日本チョコレート・ココア協会』によると、チョコレート製品のほとんどは、近代的な設備や、衛生管理が行き届いた工場で生産されています。そのため、虫の卵や幼虫は、通常は入ることがないそうです。
家庭で開封してから、虫が侵入するケースが多いとのこと。
台所の棚や、流しの下の収納庫など、虫は家のいたるところに住みついています。油断をすると、虫は隙間から侵入してしまうのです。
ココアに付きやすい虫
ココアに付く虫で代表的なのは、『タバコシバンムシ』と呼ばれる、褐色の虫です。
葉巻煙草を食べて、穴だらけにしてしまうことから『タバコシバンムシ』と命名されましたが、食べるのは葉巻煙草に限りません。
貯蔵している穀物を食害する『貯穀害虫(ちょこくがいちゅう)』の一種で、小麦粉や乾燥麺類、菓子類や、香辛料なども食べてしまいます。
『国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構』によると、体長は2~3㎜と小さめ。丸みを帯びた体型をしているため、ココアのダマのように見えて、すぐには虫だと分からないかも知れません。幼虫の時は、白いウジ虫にそっくりです。
SNS上では、誤って虫の混ざったココアを飲んでしまった人がいました。「何を飲んでしまったのか」が分かったら、気分は悪いかも知れませんが、『タバコシバンムシ』を食べてしまっても害はないそうです。
『タバコシバンムシ』の侵入と繁殖を防ぐ方法
開封したココアは、虫が侵入しないように保存する必要があります。
『タバコシバンムシ』は、袋の隙間からココアに侵入することがありますが、実は袋を食い破ることも。
そのため、ココアが袋入りの場合は、缶やタッパーなど、丈夫で、密封できるものに入れると安全です。また、『タバコシバンムシ』が繁殖しないように、冷蔵庫に入れるのも大切なこと。
※写真はイメージ
身も心も温めてくれる、おいしいココア。
いつでも安心して飲めるように、しっかりと保存しましょう!
[文・構成/grape編集部]