欠勤の理由は『息子が生命維持装置につながれている状態』 上司の言葉に非難殺到
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祖母にLINEで「草」と送った孫 返信に「爆笑」「習得早すぎる」Xに1枚のスクリーンショットを投稿した、餅まんじゅう(@mochi_0503)さん。ある日、スマホのメッセージアプリである『LINE』で、祖母に『草』と送ったところ「なんという意味?」と質問されました。
部屋の壁にシールを… 母親からのLINEに「笑った」「かわいい」「小さい時のイタズラが、今日お母さんにバレた」こんな言葉ととともに、Xに写真を公開したのは、あーちゃん(@giii3_u)さんです。
日々の生活の中では、急な病気やケガなど予期せぬことが起きるものです。また、自分だけでなく家族や大切な人が緊急事態になることもあるでしょう。
アメリカのミシガン州に住むクリスタルさんはある日、勤め先のスーパーマーケットに「2日後のシフトを休ませてほしい」と申し出ます。
理由は『息子が生命維持装置につながれている状態』だからです。
家族の命にかかわる大変な状況。ところが、彼女の上司からの返信は信じられないものでした。
休みを申し出ただけなのに…
クリスタルさんは、女性店長とのメールのやりとりをFacebookに投稿。その内容は、多くの人たちの同情と非難を集めることとなりました。
クリスタルさん:
「私の息子がまだ生命維持装置につながれているため、それが外れるまでは仕事に行けそうにありません。息子が回復してきて仕事に戻れる状態になったら連絡しますので」
店長:
「うちではそれは通用しないわ。あなたの退職を受理します」
クリスタルさん:
「じゃあ私の子どもが生命維持装置につながれている場合、どうすればいいんですか?私は仕事を辞めるなどとはいっていません。クビにするつもりですか?」
店長:
「もしあなたが仕事に来なかったら、あなたは辞めたということになるわよ」
クリスタルさん:
「私はそんなことをいっているわけじゃありません。息子が命にかかわる状態なので、前もって仕事に行けないことを伝えているんです」
店長:
「あなたが仕事ができない理由なんてないし、ゴタゴタしたことを大目に見るつもりはないわ。話は以上。もし明日出勤しなければ、あなたは辞めたとみなすから」
クリスタルさん:
「これは眼科や歯医者の予約じゃない、息子の命にかかわることなんです!分かりました。本社に連絡します。私は決して仕事を辞めません!」
店長:
「それでなんていうつもり?『仕事に行けません、なぜならゴタゴタがありすぎて』
517-568-4114 これが本社の番号よ」
クリスタルさん:
「もしあなたの子どもが生命維持装置につながれていたら、あなたは仕事に行けるんですか?」
店長:
「ええ行くわよ。生活費を支払わなければいけないもの。あなたの息子は最適の場所にいるわ。私が重要視しているのは、この店を回していかなくちゃいけないってことよ」
なんという冷酷な対応なのでしょう。
このクリスタルさんの投稿の2日後、彼女が勤務する会社がFacebookに謝罪コメントを公開。そこには彼女の上司である女性店長が思いやりに欠ける対応をしたことへの謝罪と、すでにその店長が解雇されたことが記されていました。
やむを得ない事情とはいえ、仕事を休むことによってほかの従業員に負担をかけてしまうことはあるかもしれません。
しかしクリスタルさんが主張するとおり、これは家族の命に関わること。事態の深刻さを理解し、息子を心配する彼女に対してお見舞いの気持ちを示すなど、もっと適切な対応の仕方があったはずです。
誰もがいつ、クリスタルさんの立場になるかは分かりません。皆が協力し合って生きているこの社会で、お互いに助け合う気持ちを忘れずにいたいものです。
[文・構成/grape編集部]