ハリケーンが近づく町を走るスクールバス 乗っていたのは子どもではなく…
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2018年9月14日、アメリカ東部にハリケーン『フローレンス』が上陸しました。ハリケーンの階級はカテゴリー1と弱い勢力だったものの、陸上で停滞したために千年に一度ともいわれるほどの大雨をもたらします。
ハリケーンに備えて人々は急いで安全な場所へ避難しましたが、何らかの事情で置き去りにされてしまったペットや家畜などの動物たちがいました。海外メディアのTwitterにはそんな動物たちの写真や動画が投稿されています。
動物たちを助けたい!スクールバスが救助に向かう
そんな大きな被害をもたらしたハリケーン『フローレンス』が上陸する数日前、人々が避難を始めている東部の町に向かおうとしている男性がいました。
アメリカ南部のテネシー州に住むトニーさんは、所有する大型スクールバスで動物たちを助けに行く準備をしていたのです。
トニーさんはFacebookで、サウスカロライナ州とノースカロライナ州の動物保護シェルターに向かうことを告知。スクールバスに乗せられる動物の数には限りがあるため、避難させた動物たちを一時的に預かってくれる人も募集します。
そして彼は現地に到着してから、次々と動物たちをバスに乗せて移動する様子をFacebookで更新。協力を呼びかけ続けました。
海外メディア『CBS NEWS』によると、トニーさんは2017年のハリケーンに襲われたテキサス州とフロリダ州に動物を助けに行くため、自費で中古の大型スクールバスを購入したのだそう。またプエルトリコがハリケーンに襲われた時も飛行機に乗って動物を救助しに行ったということです。
ノースカロライナ州ではフローレンスの上陸から1週間経過してもまだ、冠水した道路が川のような状態の場所もあり、油断できない状況です。
シェルターのケージの中に入れられた動物たちは、水があふれてきても逃げることができません。もしトニーさんが避難させなければ、それらの何十匹という動物たちはどうなっていたことでしょう。
多くの動物たちの命を救ってくれたトニーさんと、協力してくれたすべての人たちに感謝の気持ちを送りたいですね。
[文・構成/grape編集部]