ノミまみれで捨てられた子犬 『ある箱』に入る姿が可愛くて里親希望者が殺到
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動物保護シェルターが預かる動物たちは通常、ペット用のキャリーケースだったり、段ボール箱だったりとさまざまな物に入れられてきます。
アメリカ・カリフォルニア州リバーサイド郡のシェルターに、1匹の子犬が連れて来られました。そしてスタッフは、犬が入っているものを見てびっくりします。
それはなんとシリアルの箱!
カラフルなシリアルボックスにすっぽりと入った子犬は、まるでパッケージに入ったぬいぐるみのよう。
ただスタッフはすぐに、子犬が全身ノミにまみれていることに気が付きます。
ウェブメディア『The Dodo』によると、子犬を預けに来た女性は「公園で見つけた」と話していたのだとか。
しかしスタッフは、実はこの女性が飼い主で、自分がノミだらけになりたくなかったのではないか…と思ったといいます。
『シリアルの箱に入った子犬』が一躍有名犬に
子犬はマルチーズとヨークシャーテリアのミックス。ベリー味のシリアルボックスに入っていたことから『ラズ・ベリー』と名付けられました。
シェルターのスタッフが写真をFacebookに投稿すると、ラズ・ベリーの可愛さが話題になり、「里親になりたい!」という問い合わせが続々と寄せられ始めます。さらに地元のTV局が取材にやってくるほど注目されたのです。
そのニュース番組をたまたま見ていたテレサさんという女性が、「この犬を我が家に迎えたい」と熱望。
テレサさんの家では最近、愛犬が天国に旅だったばかりで、偶然にも現在マルチーズとヨークシャーテリアのミックス犬を飼っているといいます。
そしてたくさんの応募者の中から、テレサさん一家がラズ・ベリーの里親に選ばれました。
長年多くの動物を見てきたシェルターのスタッフたちも、シリアルの箱に入った状態で連れて来られた動物を見たのは初めてだったそうです。
彼を捨てた飼い主はまさかシリアルの箱に入れたことが、こんなに話題になるとは思っていなかったでしょう。
シリアルの箱のおかげで注目を浴びたラズ・ベリー。まさに『災い転じて福となす』。すぐに新しい家族ができてよかったですね。
[文・構成/grape編集部]