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張本勲の発言に高まる批判 ダルビッシュ有からも反論の声

By - grape編集部  公開:  更新:

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2019年7月28日放送の報道番組『サンデーモーニング』(TBS系)での、張本勲さんの発言が波紋を呼んでいます。

問題となった張本さんの発言は、『第101回全国高校野球選手権大会』岩手大会の決勝で花巻東高校に敗れた、大船渡高校野球部監督に向けたもの。

「故障を避けるため」とし、大船渡高校野球部エース・佐々木朗希投手の登板を回避させた監督に対して、張本さんは「最近のスポーツ界で私はこれが1番残念」「絶対に投げさせるべき」と厳しい見解を示しました。

佐々木投手は岩手大会の9日間で4戦29回、435球を投げており、監督が登板を回避したのは、肉体的な疲労や当日の30℃を超える天候に配慮してのもの。

佐々木投手以上の投球数を記録した選手は過去に大勢います。しかし、高校生という成長過程の肉体を酷使することについて危険視する声も上がっていました。

ダルビッシュ有「このコーナーを消して」

「最後まで投げさせるべきだった」と語る張本さんに、自身も夏の甲子園で活躍し、現在はプロ野球チーム『シカゴ・カブス』に所属するダルビッシュ有選手は真っ向から反論しています。

シェンロンが一つ願いこと叶えてあげるって言ってきたら迷いなくこのコーナーを消してくださいと言う。

@faridyu ーより引用

『サンデーモーニング』での張本さんの発言について書かれた記事に触れ、そうつづったダルビッシュ選手。

「このコーナー」というのは、同番組の名物コーナー『週刊・御意見番』で張本さんが問題となっている発言をしたためでした。

ドラゴンボールを7つ集めると出現する龍『シェンロン』への願いごとが、「番組コーナーの存在を消して」というものなのですから、なかなか攻めた発言です。

ファン「その通り」の声

負ければそこで夢が断たれてしまうからこそ、自身の身体を酷使してでも、マウンドに立ち続けようとする球児はいることでしょう。

選手たちの努力を近くで見てきた監督もまた、球児たちの思いに「応えたい」と強く思っているはずです。

しかし、選手の健康は今後の競技人生を左右する大切な問題。

プロの世界で活躍するダルビッシュ選手だからこそ、球児の健康を最優先に考える意見に説得力があります。

【ネットの声】

・甲子園の舞台を目指すからこそ、頑張りたくなる気持ちは分かる。けど、それで身体を壊したら元も子もない。

・『美談』で球児たちの一生をダメにするな。

・投球数の制限を、本格的に導入すべき。

2018年12月、投球数が100球に達した投手は、それ以降のイニングは投球できない制度を新潟高野連が導入しました。

今後、日本高野連として導入していくのかは不明ですが、投球数をとりまく問題は、もはや無視できないレベルにまできているのではないでしょうか。

今後もさまざまな視点から議論が交わされることで、選手にとってよりよいルール作りが求められます。


[文・構成/grape編集部]

出典
@faridyu

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