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「僕の経歴で、もし誇れることがあるとすれば」 イチローのスピーチに、涙

By - grape編集部  公開:  更新:

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2019年3月21日の試合後、現役を引退したシアトル・マリナーズ(以下、マリナーズ)のイチローさん。

同年9月14日、マリナーズに功績を残した人物に贈られる『フランチャイズ・アチーブメント賞』の授賞式に出席。英語でのスピーチを行うと、大きな反響が寄せられました。

マリナーズの公式Twitterに投稿された、スピーチ映像がこちらです。

ありがとう。とても緊張しています。では、始めますか。ディー(ゴードン)、雄星(菊池)、今夜は泣くなよ!

これは幸せな機会です。東京で引退した夜、シアトルの素晴らしいファンがそこにはいなかったので、私は不完全な気持ちでもありました。

今夜は何年も温かくサポートしてくださったファンのみなさんへ、感謝の気持ちを伝えたいと思います。

2001年にシアトルへ来た当時、それまで日本から来た野手はいませんでした。27歳の私は小柄で細く、そして無名でした。

私を受け入れられない理由もたくさんあったと思いますが、みなさんは両手を広げて歓迎してくれました。そしてその歓迎が止むことはありませんでした。私が1度シアトルを去り、戻ってきた時でさえも。

2018年に戻る機会をいただいたことに感謝の気持ちでいっぱいでした。なぜならファンのみなさんがいたからです。ありがとう、シアトル。

また、ニューヨーク、マイアミ、そしてビジターの選手でも応援してくれた全米のファンたちにも感謝します。

野球はアメリカの国民的娯楽です。私は野球を愛し、野球を尊敬するみなさんの前でプレーできてとても幸せでした。

偉大なライバルたちとも野球がプレーできて、光栄でした。彼らは私の野球をより高いレベルに引き上げてくれました。

現在は若くて才能があり、将来このチームを優勝へ導いてくれる選手たちとすごせることを楽しく思っています。

言語、文化の違い、20歳もの年齢差があることはいうまでもありませんが、彼らと一緒にいることを楽しんでいます。なぜなら、彼らの野球への情熱が本物だと感じられるからです。

私の経歴を振り返り、もし誇れることがあるとすれば、2001年の初日から2019年の最後の日まで、日々挑戦し続け、毎日同じ情熱を持ち続けられたことです。

シーズンも佳境に入り、すべての選手に覚えていてほしいことは、「プロフェッショナルとは何か」ということです。

シーズン最後の日々は、初日からそれ以降の日々と同じくらい重要です。

毎日、同じ情熱を持って自分のすべきことをすることが必要です。それが自分のパフォーマンスにつながり、この特別なスポーツを楽しみにしているファンのみなさんへの素晴らしい贈り物になるはずです。

シアトル・マリナーズのみなさん、私は自分が愛する街で、愛する野球をプレーできる機会を与えてくださったことを永遠に感謝します。そして常に私をサポートしてくれた家族にも感謝します。

さあ、プレーボールです!

@Mariners ーより引用(和訳)

ネット上には映像を見た人たちから、イチローさんの功績を称える声や、感謝の言葉が多数寄せられています。

・イチローは全米の野球ファンの間で、愛され賞賛されています。あなたは選手としてだけでなく、人としても素晴らしい。

・オリックス・ブルーウェーブからずっと応援していました。野球を好きになりずっと続けてくれてありがとう。

・ありがとう、イチロー!あなたの言葉は私の心を打ちました。あなたは間違いなくスーパースターです。

・素晴らしいスピーチ。イチローがプレーするのを見るのが本当に好きでした。

野球への変わらぬ愛と情熱を持ち続けた、イチローさん。

もうプレーを見られないと思うとさみしい気持ちになりますが、イチローさんの活躍は、きっとファンの心の中で永遠に残ることでしょう。


[文・構成/grape編集部]

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出典
@Mariners

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