巨大なバナナカーで旅する男性 警察官に停止させられるも、感動の展開に
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幼い頃から車が大好きだったというイギリス出身のスティーブ・ブレイスウェイトさん。中でもアメリカの改造車に魅せられた彼は、これまでに何台ものカスタムカーを所有してきたといいます。
そんなスティーブさんは2011年にとてもユニークなカスタムカーを作りました。
それは『バナナカー』!
1993年式のフォードの『F-150 ピックアップトラック』を改造して作られたこの車は、ギネス世界記録の『世界一長いカスタムバナナカー』にも登録されました。
スティーブさんは2年前からこのバナナカーでアメリカ横断の旅をしています。
海外メディア『Washington Post』によると、行く先々で出会う人たちをバナナカーに乗せ、その寄付金が生活資金になっているということです。
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2019年11月、ミシガン州からテキサス州に向けて出発したスティーブさんは、道路でパトロールをしていた警察官に止められてしまいます。
警察官はスティーブさんと少し話をした後、バナナカーのヘッドライトやブレーキランプ、方向指示器を確認し、彼の運転免許証を預かって一瞬その場を離れたのだそう。
そして戻ってきた警察官はスティーブさんに免許証を手渡しました。それを見て彼は驚きます。
なんと免許証が20ドル札にくるまっていたのです。
「安全な旅をしてくださいね」
心優しい警察官はそういって、スティーブさんを見送ってくれたそうです。
こんなに目立つ車で走っているだけにスティーブさんはたびたび警察官に止められるのだそう。大抵はバナナカーが珍しくて止められて、警察官に「この車で何をしているの?」と聞かれることが多いといいます。
今回、警察官から旅の応援資金をもらったスティーブさんは大感激。満面の笑顔でこの出来事をInstagramに投稿しました。
スティーブさんは警察官からもらった20ドルを自分のためには使わず、子供たちのためになる場所に寄付するつもりだと話しています。
12月14日現在もスティーブさんはアメリカ横断を続行中。彼のSNSには旅先で出会った人たちとの楽しい交流の様子が日々紹介されています。
また旅先ではホットドッグカーやロブスターカーなど、さまざまなユニークな車との出会いもあるようです。
バナナカーに乗せてもらうお礼の金額は『おまかせ』なのだそう。
バナナカーには屋根がないため、時には雨に降られてずぶ濡れになることもあるのだとか。それでも「しばらく走っていれば乾く」とのこと。
そんな多少の不便がありながらも、バナナカーでの旅を満喫しているスティーブさん。特に子供たちが嬉しそうな顔を見るのが彼にとっての喜びだといいます。
行く先々でたくさんの人たちを笑顔にするバナナカー。
こんな大きなバナナに乗ることができたら一生の思い出になりそうですね!
[文・構成/grape編集部]