横断歩道で止まらない車は9割!?国内調査で驚くべき事実が判明…
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一般社団法人日本自動車連盟(JAF)は、2016年6月に『交通マナーについてのアンケート』を実施。6万4677件の回答を分析した結果、ひとつの問題が浮き彫りになりました。
全体の43.7%(およそ3万人)が「とても思う」と回答していた交通違反とは…。
信号機のない横断歩道で、歩行者が渡ろうとしているのに一時停止しない車が多い
そこでJAFは同年8月15日から9月1日にかけて、交通マナーについて調査を行うことに。全国で1万台以上の車を調査したところ、驚くべき事実が発覚しました。
信号機のない横断歩道で停止しない車は、なんと9割!?
各都道府県2箇所ずつ、全国合計94箇所の信号機が設置されていない横断歩道で行われた、この調査。横断歩道を通過する車両10,026台が対象です。
平日の10時から16時に、JAF調査員が指定の横断歩道を渡るというもの。(横断歩道の立ち位置や、横断しようとするタイミングは統一)対象車は、自家用自動車と自家用トラックです。
調査後に結果を集計したところ、信じがたい事実が発覚します…。
なんと、歩行者が渡ろうとしている場面で一時停止した車は、わずか7.6%!また、半数以上にあたる48箇所の調査地点での停止率が、5%未満となったのです。
『横断歩道は歩行者優先』…そう決まっているはずなのに、なぜこのような現状になってしまったのでしょうか。
人が渡ろうとしている場合、横断歩道での一時停止は義務
車を運転するほとんどの人がご存知だとは思いますが、道路交通法の第38条には以下のような決まりがあります。
横断歩道等によりその進路の前方を横断し、又は横断しようとする歩行者等があるときは、当該横断歩道等の直前で一時停止し、かつ、その通行を妨げないようにしなければならない。
ちなみに規定に違法した場合、3ヶ月以下の懲役、または5万円以下の罰金に処されます。人の命の重さを考えると、罰が軽い気もしますが…。
調査の時一時停車しなかった人たちは、「停車が面倒だった」「急いでいたから…」といった理由で怠った人がほとんどだと思います。しかしそういった気持ちで、いつか人を傷つけてしまうかもしれません。
たった数秒の違反で、自分と誰かの人生を台無しにしてしまう可能性もある…。このことを胸に深く刻み、安全運転を心がけましょう。