魚乃目三太『しあわせゴハン』父と娘の物語 食べ物の記憶が静かにつなぐ親子の絆
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- 出典
- @SantaUonome






『しあわせゴハン』シリーズなど、いろいろな作品をTwitterで公開している漫画家の魚乃目 三太(@SantaUonome)さん。
食べ物をテーマにしていろいろな形の愛や幸せを描き、多くの人の心をつかんでいます。
大人にならないと分からない味がある。
親にならないと分からない思いがある。
失わないと分からない重さがある。
そんな文章とともに魚乃目さんが公開したのは、漁師の父親を持つ娘の物語。
仲がよかった父親と娘ですが、すれ違いが生じて心の距離が徐々に離れていってしまいます。
しあわせゴハン『イカの塩辛』
この作品は、父と娘の関係を「食べ物の記憶」を通して描いた短編漫画です。漁師の父が作るイカの塩辛が、物語の中で親子の絆を結ぶ大切な存在として登場します。
家を飛び出した娘が、母となって実家へ戻るまで
素行が悪くなった娘は父と衝突し、家を飛び出して都会の夜の街で働くようになりました。
大人になっていろいろな経験を積み、時には挫折をして1人で暮らす娘。彼女はやがて母親となり、久しぶりに我が家に戻ることにします。
しかし、懐かしい我が家には父の姿がありませんでした。父は、亡くなっていたのです。
実家に残されていたのは、父が作ったイカの塩辛でした。子供の頃に食卓に並んでいた、あの味です。娘は自分の子供と一緒にその塩辛を口にします。
いくら後悔しても、時を巻き戻すことはできません。ですが、懐かしいイカの塩辛を食べて、彼女の心は子供の頃に戻ったのではないでしょうか。
自分が親になって初めて、あの頃の父の気持ちが伝わってくる。そんな場面が、この作品には静かに描かれています。食べ物の記憶が、言葉では届かなかった思いをつなぐ一作です。
魚乃目さんはほかにも『しあわせゴハン』などの作品を公開しています。いろいろな形の愛をご覧ください。
『しあわせゴハン』シリーズ
[文・構成/grape編集部]