母親を亡くしたオランウータンの赤ちゃん すると父親が『イクメン』に変身
公開: 更新:
窓際が好きな柴犬 前脚をよく見ると…「声出して笑った」家の中でお気に入りの場所が決まっているというペットは多いでしょう。 柴犬のとんくんは、どうやら庭につながる窓辺がお気に入りスポットのようです。 夏には虫よけの特殊網戸を設置しても、隙間が開く位置に、とんくんが居座るため意...
「中身は小学生」といわれたハスキーの1枚 「器用だな」「笑いが止まらん」普段は、シベリアンハスキーらしくワイルドでクールな表情を見せるという、アイリスちゃん。しかし、飼い主(@irislady_husky)さんは、驚きの場所に座る姿を見て…?
2020年12月17日、アメリカ・コロラド州デンバーにあるデンバー動物園は悲しみに包まれました。
この動物園で15年間暮らしたメスのスマトラオランウータンのナイアスが突然亡くなったのです。
ナイアスには10歳のヘスティと2歳のセラという2匹の娘がいて、生前のナイアスはとても面倒見のいい母親だったといいます。
母親を亡くした娘の子育てを始めたのは?
飼育員たちはまだ幼いセラにとって、突然母親がいなくなることへの影響を心配していたようです。
ところがナイアスの死後、驚くべきことが起こります。なんと父親であるベラニが、セラの世話をし始めたのです。
野生ではオスのオランウータンは子育てをしないといわれているため、これは非常に珍しいことなのだそう。
デンバー動物園のFacebookにはセラと一緒に遊んだり、眠りにつくまで添い寝をしてあげたりするベラニの写真が投稿されています。
この心温まる投稿は900件以上もシェアされ、多くの人たちを感動させています。
・彼らを動物園で見てきたよ。ベラニはセラから目を離さず、とても気にかけていた。
・なんだかベラニが微笑んでいるように見える。
・涙が出た。この子に素晴らしい父親がいて本当によかった。
海外メディア『Bored Panda』によると、ベラニはナイアスが生きている時も一般的なオランウータンとは違う行動を見せていたといいます。
ヘスティはベラニの子供ではないのですが、ベラニはまるで実の娘のように接していたのだそう。
そんな優しいベラニだけに、セラの世話を始めたのは、飼育員たちにとっては大きな驚きではなかったということです。
セラを抱くベラニの穏やかな表情からは我が子を愛する気持ちが伝わってくるようです。
ナイアスの娘たちにとって母親を失った悲しみは大きいはず。
父親であるベラニの存在はそんな子供たちの悲しみを癒し、健やかな成長を助けてくれることでしょう。
[文・構成/grape編集部]