助かったのは奇跡 重石を付けて真冬の川に捨てられた犬 その15か月後…
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grape [グレイプ]
2020年1月、イギリスに住むジェーン・ハーパーさんが友人のジョアン・ベラミーさんと川沿いを歩いていた時のことです。
彼女たちは川の中から1匹の犬が顔を出しているのを発見します。
ジェーンさんは迷わず川に入り、その犬を助け出そうとしました。しかしなぜか犬の体が持ち上がりません。
よく見ると、犬の体にキャリーバッグがくくり付けてあり、そのバッグの中に大きな石が入っていたのです。
重石をつけて川に入れられた高齢犬
ジェーンさんたちはなんとか犬を引っ張り上げて、すぐに動物病院へ連れて行きました。
『RSPCA(イギリス動物虐待防止協会)』によると、救助された時の犬は低血糖、低体温の症状があり、尋常でないほど震えていたといいます。
犬を治療した医師は「あの時に緊急治療をしていなければ、おそらく助からなかっただろう」と語っています。
このメス犬はマイクロチップを装着していたため、年齢は10歳でベラという名前だと分かりました。
高齢で、いくつも健康上の問題を抱えていたベラを見た病院スタッフは「彼女は長くは生きられないかもしれない」と思ったそう。
ところがベラはそんな予想を覆し、少しずつ、確実に元気を取り戻していきます。
そしてベラは「生きたい」という強い意志と、病院のスタッフの献身的な看護により、15か月間という長い時間をかけて心身ともに見事に回復したのです。
元気になったベラを待っていたのは最高の展開でした。彼女に新しい家族ができたのです!
里親になったのは、過去30年間に3匹のシェパード犬を飼っていたというマギーさんとチャーリーさん夫妻。
海外メディア『Bored Panda』によると、夫妻は2年前に愛犬を亡くして以来さびしい思いをしていたため、ベラのことを知った娘が里親に応募することを勧めたのだとか。
夫妻はすでに仕事を引退しているので、ベラと長い時間一緒に過ごすことができます。また、彼女の医療費も負担できる経済的な自信もあるとのこと。
まさにベラにとってこれ以上ない素晴らしい家族ができました。
なお、ベラの元の飼い主は彼女を川に沈めようとしたことを認め、有罪が確定しています。
『RSPCA』のFacebookにはベラの幸せを願うコメントがあふれています。
人間によってひどい目に遭わされても、再び人を信頼して、生きることを諦めなかったベラ。
今まで苦しんだ分だけ、これからはたくさんの愛情を受けて過ごしてほしいですね。
[文・構成/grape編集部]