命の火が消えかけた子犬を心配そうに見つめているのは…? 「涙が出た」
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アメリカには数多くの動物保護施設があり、一般的に『ヒューメイン・ソサエティ(公立の動物管理局)』では病気などで治療費がかかる場合や、一定の期間内に引き取り手が見つからない動物は、安楽死させられます。
一方で、里親が決まるまで何年でも世話をする民間の施設は『ノー・キル・シェルター』と呼ばれています。
アリゾナ州で動物保護施設『スカイ・サンクチュアリー・レスキュー』を運営するエリー・スミスさんはある日、安楽死させられるはずだった1匹の犬を引き取るため、ヒューメイン・ソサエティを訪れていました。
ウェブメディア『The Dodo』によると、駐車場にいたエリーさんは、手に子犬を持った女性がヒューメイン・ソサエティに駆け込むのを目にしたのだそう。
その子犬はぐったりしていて、まったく動いていなかったといいます。
「だめよ。ここに連れてきたら、安楽死させられてしまうわ」
そう思ったエリーさんは、急いでその女性を追いかけ、自己紹介をして名刺を渡しました。
それから彼女はいったん車に戻り、「お願い。電話をかけてきて。さもないと、その子犬は助からない」と祈ります。
すると、数分後に先ほどの女性から「安楽死を勧められました」と電話が!
エリーさんはすぐに子犬を引き取って、動物病院へと向かいました。
※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。
生後3週間ほどと思われる子犬は、体中がダニまみれで、直ちに輸血が必要な状態でした。
そこで獣医師の妻が愛犬のマーフィーを連れて来て、マーフィーの血液を子犬に輸血しました。
すると、まもなく子犬の歯茎の色が戻り、目に精気がよみがえってきたのです。
輸血している間、子犬の命を救ったマーフィーはまるで「もう大丈夫だよ」というように、心配そうに子犬を見つめていました。
この写真には「マーフィーはヒーローだ」「この犬の優しさに涙が出た」などの声が上がっています。
子犬はペネロペと名付けられます。ペネロペは、多頭飼育で適切に世話をされていない状況から助け出された子犬でした。
エリーさんがペネロペが飼われていた家を訪ねると、そこには25匹の犬が屋根もない屋外で暮らしていたのだとか。
彼女は飼い主を説得し、ペネロペの母親であるペチュニアを助け出しました。
保護された時のペチュニアは疲れ切った様子で、何百匹ものダニにまみれていたそう。
ダニを取り除き、きれいな体になったところで、ついに親子は再会できました。
エリーさんは、ペネロペがもう少し大きくなるのを待ってから、ペチュニアとともに里親を募集するということです。
ヒューメイン・ソサエティで、エリーさんが偶然ペネロペを見かけなかったら、ペネロペの運命はまったく違う結果になっていたでしょう。
無責任な飼い主によって、危うく命を落としかけたペネロペ。
ペネロペとペチュニアが、今度こそ優しい家族と出会えるといいですね。
[文・構成/grape編集部]