常温保存で味が落ちる? 意外と知らないクラフトビールと普通のビールの違い
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最近流行りのクラフトビール。街を歩くと「クラフトビール専門店」「クラフトビール販売中」といった言葉をよく見かけます。
巷では缶やビンの商品の取り扱いも増えており、世界中のクラフトビールを自宅で味わえるようになりました。
ところで、クラフトビールと普通のビールはいったい何が違うのかご存じですか。
クラフトビールと普通のビールの違い
※写真はイメージ
日本において「クラフトビール」の明確な定義はまだありません。
アメリカ合衆国の小規模ビール醸造所の業界団体である「ブルワーズ・アソシエーション」によれば、クラフトビールは「小規模、独立、伝統的」であると定義。日本のクラフトビールもこれに準ずるという考えから、全国地ビール醸造者協議会が以下のように示しています。
つまりクラフトビールとは、「広く流通している大手の会社が作るビール以外のビール」となるのです。
スーパーで目にする「よなよなエール」や「水曜日のネコ」、「COEDOビール」などがそれにあたり、各地方で販売されている「地ビール」も同じと考えるとわかりやすいですね。
クラフトビールは「要冷蔵」が多い
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クラフトビールと普通のビールの違いがわかったところで、続いては「保管方法」をご紹介します。
クラフトビールの多くの銘柄は、要冷蔵での保管が必須と記載されています。
一方、大手の国産ビールにはこの表記がありません。その理由は、2つの酵母の有無にあります。
酵母とは、ビールの発酵のために使われる微生物のこと。クラフトビールには酵母が含まれる商品が数多く存在し、クラフトビール独自のフレッシュさや独特の風味、口当たりを生み出します。
つまり要冷蔵なのは、酵母が入っているか否かという点で決められることが多いのです。ビールの温度が上がるとビールに含まれる酵母が再び活動し、ビールの味わいを変化させてしまうためだといわれています。
5℃以下でおいしさキープ
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物や種類にもよりますが、酵母は10℃以上で活動するため、出荷時の味わいをキープするために5℃以下の要冷蔵に保たなければなりません。
要冷蔵の表記がない国産ビールは濾過されて酵母が取り除かれているか、加熱殺菌によって酵母を失活させているため、酵母による香りや味わいの変化が起きないのだそう。
クラフトビールは購入時に必ずラベルを見て、要冷蔵のものは冷やしたまま持って帰り、すぐに冷蔵庫に入れましょう。
製造法や保管方法など、意外と知らない普通のビールとの違い。知識を深めれば深めるほど、自宅のクラフトビールがよりおいしく味わえるかも。
[文・構成/grape編集部]