ジブリパークの人形に『不適切な行為』 性犯罪を想起させる写真に批難殺到
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※写真はイメージ

今、もっとも狙われやすいのは… 新しい犯罪傾向にゾッとする残念なことに、空き巣や強盗などの事件はなくならず、連日のようにニュースをにぎわせています。玄関前に監視カメラを設置するなど、防犯対策をしている人もいるでしょう。しかし、近年では犯行の手口や傾向に変化が起こっており、従来の対策だけでは不十分な可能性があります。

リンゴの形をしたキーホルダー 実はこれ…「もっと輪を広げたい」「素敵な活動」漫画家の、ずくなし黒岩(@kurokuroyuyuyu)さんがXに写真を公開。ねぷた絵を「なんとか残せないか、いろいろな人にこの美しさを伝えられないか」と、頭をひねり始めたのがきっかけで、2023年の秋頃からある活動を始めたといいます。活動の一環として完成させた作品とは…。
愛知県長久手市にある、スタジオジブリ作品の世界を表現した公園『ジブリパーク』。
愛知万博の跡地を活用するため、2022年11月1日に、第1期となる『ジブリの大倉庫』『青春の丘』『どんどこ森』のエリアを『愛・地球博記念公園(モリコロパーク)』内にオープンしました。
大きなアトラクションや乗り物はありませんが、自然と調和したテーマパークを自分の足で歩いて楽しむことができるとあって、人気を集めています。
ジブリパーク内での不適切な写真撮影が波紋
企画展示の1つである『ジブリのなりきり名場面展』では、スタジオジブリ作品のワンシーンを立体で再現。
映画の世界に没入しながら記念撮影ができるスポットとなっています。
テーマパークを訪れた記念として、SNS上には名場面を楽しんだ人たちの和やかな写真が多数投稿されていますが、一部の人たちの行いによって波紋が広がりました。
SNS上で批判を集めたのは、映画『思い出のマーニー』に登場するマーニーや、映画『ゲド戦記』のヒロインであるテルーの人形に対し、性犯罪を想起させる行為におよぶ人々の姿。
人形のスカートにスマホを差し込んで下着を盗撮するほか、胸を揉んだり、口を塞いだりする自身の姿を、SNS上に投稿している人物が複数確認されたのです。
※写真はイメージ
ネット上では「相手は人形なので犯罪ではない」という声や、「個々人の良識に頼る『マナーの範囲』だ」とする意見もありました。
ウェブサイトに記載する禁止事項を増やすこともできますが、一部の迷惑行為のために追加していくと、際限がないと考えてのコメントでしょう。
一方、写真に不快感を抱いた人たちからは、怒りや困惑の声が噴出しています。
・思った以上に悪質でビックリした。子供が多くいる施設で、性犯罪を模倣するのはアウトでしょ。『ジブリパーク』は怒っていい。
・頼むから不問にしないでほしい。スタッフを配置して、撮影の時はスマホをその人に渡すなど、対策できないの?
・法的な処置は難しいのだと思う。でも防止策はとれるので、話し合いに時間がかかってもいいからどうにかして…!
・『ネタ』っていえば見逃されるわけでもない。ジブリが大好きだからすごくショック。宮崎駿先生や鈴木敏夫プロデューサーはどう思っているんだろう?
『ジブリパーク』の管理運営を行っているのは、スタジオジブリと中日新聞社が共同で設立した、株式会社ジブリパーク。
当該の出来事に関して広報部に問い合わせると、「コメントは差し控えさせていただきます」との返答がありました。
今後、株式会社ジブリパークがなんらかの対応や、コメントの発表をするかは、2023年3月9日現在では不明。
一方で、愛知県の大村秀章知事は「極めて遺憾」だとして、同日の記者会見にて「多くのみなさんが楽しんでご利用しているところに、水を差すようなことはやめてほしいと、株式会社ジブリパークにも伝えさせていただいた」とコメントしています。
客の振る舞いをどの程度制限するかは、施設の運営側の方針次第だと、多くの人が理解しています。
とはいえ、客側としては、スラジオジブリ作品を扱う『ジブリパーク』だからこそ、家族で安心して出かけられる施設であることを願っているでしょう。
[文・構成/grape編集部]