熱性けいれんを目の当たりにした母親 とっさに取った行動は? 「知っておくことが大事」
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ダイソーのイヤホンを見た客 配色に既視感をおぼえたワケに「全く同じことを考えた」メメタァ(@memetaa_kaeru)さんが、『ダイソー』に足を運んだ時のこと。ふと目に飛び込んできたワイヤレスイヤホンのカラーリングに、既視感をおぼえたといいます。何に似ていたのかは、メメタァさんのつづったコメントとともに、答え合わせをしてみてください!
買った花束を店に置いていった女性 その後の展開に「鳥肌が立った」買った花束を店に置いていった女性 その後の展開に「鳥肌が立った」
- 出典
- @kaeshun0729
乳幼児が、高熱を出した際に起こすことがある、『熱性けいれん』。
熱性けいれんは、体温が38度以上を越す急激な上昇によって起こり、10人に1人くらいの割合で経験するといわれています。
症状としては、意識を失って目を一点に見つめたり、手足や身体をこわばらせ、震えだしたりするとのこと。
我が子が突然、けいれんをしたら、たいていの親は驚いてパニックになってしまうでしょう。
熱性けいれんの一部始終を記録
2023年4月18日、3歳と1歳の子供を育てる母親の、かっか(@kaeshun0729)さんは、Twitterに次男が熱性けいれんになった時の動画とメモを投稿。その内容に反響が上がりました。
熱性けいれんでは、どのようなけいれんをしていたのか、動画を撮影するなど、記録をしておくことが推奨されています。
実際の熱性けいれんがどんな様子なのか知っておくことで、いざという時に、心の準備ができるかもしれません。
動画では、一点を見つめ、手足を震わせてけいれんする次男を、すぐに横向きの体勢にしています。
けいれんはおう吐を伴うケースがあり、吐物による窒息を防ぐため、横向きにして安全の確保をすることが大切です。
かっかさんは「ほかのお母さんの役に立てたら」という想いから、次男のけいれん前後の様子についての記録も共有しています。
夕食後に最初のけいれん
かっかさんのメモによると、次男は1週間前から風邪を引いており、この日は前日に下がった熱がぶり返していたとのこと。
熱は高くても、元気があり食欲もあったことから、かっかさんは、病院でもらっていた薬を飲ませ様子を見ていました。
しかし、夕食の際に食べていたうどんを突如おう吐。その直後にイスから転倒し、全身を硬直させ目を見開き、けいれんをし始めたといいます。
その時間はおよそ3~4分ほど続いたそうです。かっかさんは、初めての熱性けいれんだったことから、救急車を呼び病院を受診。
新型コロナウイルス感染症やインフルエンザウイルスなどの検査は陰性で、よくある単純な小児の熱性けいれんとの診断でした。
病院から帰宅した後、次男を寝かせてひと安心した、かっかさんでしたが…。
再びけいれんし、入院
23時過ぎ、寝ていた次男が突如悲鳴をあげ、直後にまた全身を硬直させて、けいれんとおう吐をしたのです。
熱性けいれんは、5分以上続く場合、また24時間以内に二度も発症した場合は、救急車を呼ぶことが推奨されています。
また、次男の唇が真っ青になっており、チアノーゼの症状も出ていたため、かっかさんはすぐに救急車を呼んで再度病院を受診。
次男は入院となりましたが、点滴をしてひと晩経った後は、熱も下がり、症状は落ち着いたそうです。
子供が熱性けいれんになったら
かっかさんは、今回の経験から、子供が熱性けいれんになった際に覚えておいてほしい大切なポイントを、次のようにまとめていました。
・落ち着くこと。
→焦って揺らしたり、抱いたりしてはダメ。
・動画に残すこと。
→けいれんを起こしている時間を計測でき、またけいれんの仕方を医師に見せられるため。
・顔を横にし、頭を上目にすること。
→おう吐したもので窒息する可能性があるため。
・けいれんが終わった後、無理やり起こさないこと。
→けいれんでかなりのエネルギーを消費しているため。
熱性けいれんは、子供には比較的によくある病気であるため、いざという時のために知識を持っておくと、必要以上に慌てずに済むかもしれません。
かっかさんの投稿には10万件以上の『いいね』が付き、子供を持つ親たちから多くのコメントが寄せられていました。
・冷静に対応していてすごい…!もし目の前で我が子が起こしたら、取り乱してしまいそう。
・見たことない、経験したことない症状は写真や動画を撮ろう。焦っている時に説明するのは難しいと思う。
・母は強しですね。動画と記録をシェアしてくれるのはありがたい。全家庭が知っておきたい情報ですね。
・本当にこのお母さんは素晴らしいです。うちの子の時は、パニックで記録なんて忘れてしまっていたので…。
熱性けいれんは、そのほとんどが5分以内に収まるとされ、意識障害やまひなどが残ることはありません。
ただ、まれに、てんかんや脳炎など重篤な病気が隠れていることもあり、救急車を呼ぶべきなのか、実際に目の当たりにしたら判断に悩むでしょう。
迷った時は、厚生労働省の運営する『子ども医療電話相談(#8000)』への電話がおすすめです。
協力医療機関の救急相談医や看護師と話すことができ、緊急性を判断するなど談に乗ってもらえます。
こちらは全国に設置されていますが、地域によって開設時間が異なるので、お住まいの自治体を確認してください。
子ども医療電話相談事業(♯8000)
熱性けいれんの対処法を知っておくのと同時に、『#8000』の番号も覚えておきたいですね。
[文・構成/grape編集部]