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「楽しく死に向かっていった」 娘が語った樹木希林さんの最期に反響

By - grape編集部  公開:  更新:

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2023年4月17日、エッセイストの内田也哉子さんがバラエティ番組『徹子の部屋』(テレビ朝日系)に出演。

2018年に75歳で亡くなった、母親で俳優の樹木希林さんについて「母らしい幕の閉じ方だった」と当時を振り返りました。

樹木希林さんの最期を語る

内田さんは、樹木さんについて「とてもユニークな人」と表現し、困難な状況の中にも面白さを見出すことを考えていたといいます。

全身がんを患っていた樹木さんですが、幸いにも進行が遅かったため、その間にさまざまな準備をしていたそう。

2019年3月に他界した、夫でミュージシャンの内田裕也さんのために葬儀費用を用意したり、お墓のリノベーションをしたりする樹木さんを、「すごく楽しく死に向かっていった」と語った内田さん。

樹木さんに悲壮感はなく、残された時間にできることを、1つずつ味わうというスタンスだったといいます。

樹木希林さん「日常の中で…」

樹木さんは亡くなる3日前に「そろそろ家に帰ろうかと思う」と突然いい出したそうです。

生前「日常の中で死んでいきたい」と話していた樹木さんの思いをかなえるため、家族は大急ぎでレンタルベッドや呼吸器、看護師の手配を済ませ、翌々日には帰宅が実現しました。

その夜樹木さんは、内田さんに手招きをして「ありがとう」と3回いったそう。

普段見せない樹木さんの様子に驚いた内田さんは、「そんなこといったら終わっちゃうみたいだからやめてよ、またあとでね」といって、樹木さんと握手を交わし、部屋に戻ったといいます。

そこから数時間後に、樹木さんの容態が急変。

家族が集まる中、内田さんはその場にいなかった父の裕也さんに急いで電話をつなげると、すぐに応答してくれたとのこと。

樹木さんは裕也さんの声が聞こえると、遠のいていた意識を取り戻し、見守る孫の手を強く握り返したそうです。

内田さんは、「痛みもなく眠るようにお別れができた、母らしい幕の閉じ方だなと思った」としみじみ語りました。

自身が患ったがんに関して、樹木さんは生前こう語っていたといいます。

とっさに亡くなってしまうような病気もあるし事故もあるし、人間にはいろいろな死に方があるけど、自分はがんという病気をいただいて、ありがたかった

徹子の部屋 ーより引用

がんを患った樹木さんは、とてつもない恐怖や不安と向き合っていたはず。

しかし、誰もがネガティブに思うようなことも前向きにとらえ、一つひとつの準備を楽しむ姿を見せていました。

ネット上では、放送を観たさまざまな人からコメントが寄せられています。

・樹木希林さんの生き方、考え方に憧れています。

・冷静に観ると泣いてしまう。

・樹木希林さんも立派で素敵な人だったけれど、娘さんも本当に素敵。考え方が勉強になった。

どんなことも面白がる樹木さんの生き様から、多くの人が勇気をもらいました。

その前向きなマインドは、樹木さんから内田さん、そして子供たちへと受け継がれていくことでしょう。


[文・構成/grape編集部]

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出典
徹子の部屋

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