ワカメからも出汁は取れる? コンブとワカメ、よく似た海藻にまつわる素朴な疑問
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見た目は昆布とよく似ているワカメ。
どちらも同じ海藻で、日本の食卓には欠かせない食材です。昆布からはおいしい出汁が取れることは広く知られていますが、よく似たワカメからは同じように出汁が取れるのでしょうか。Instagramの投稿から紹介します。
昆布だしと同じように「ワカメだし」は取れるのか
姿かたちがよく似ている昆布を比較の対象にして、「ワカメからも同じように出汁は取れるのか」という素朴な疑問についてInstagramに投稿しているのはマルハニチロの公式アカウント(maruhanichiro_official)。
缶詰など、魚介を加工した食品を広く取り扱うマルハニチロの公式Instagramアカウントでは、お魚を使ったレシピを中心にさまざまな情報をシェアしています。
そんなマルハニチロがこの投稿で取り上げているのは、海産物の1つであるワカメに関する話題。海藻の仲間でありおいしい出汁が取れる昆布と同じように、ワカメからも「ワカメだし」は取れるのでしょうか。
同じ昆布目でも出汁は取れないワカメ
ワカメと昆布は、同じ昆布目に属する海藻。近しい種類ではありますが、結論からいうと出汁を取るのに適した食材ではありません。
その理由は、うまみ成分の1つであるグルタミン酸が抽出できるかどうかの違いです。
アミノ酸の1種であり、うまみを感じる成分であるグルタミン酸は、実はワカメにも昆布にも含まれています。100gあたりの含有量はワカメで2000mg、素干しの真昆布では1500mgと、若干ワカメのほうが多いほど。
それなら昆布と同じようにおいしい出汁が取れるような気がしてしまいますが、ワカメに含まれるグルタミン酸は昆布に比べて「抽出しにくい」という特徴があります。
水に対して2%の量のワカメと昆布をそれぞれ一晩漬け置きし、さらに80℃の温度まで加熱抽出した結果、昆布の抽出液からは47mgのグルタミン酸が抽出されたのに対し、ワカメの抽出液にはグルタミン酸が含まれていませんでした。
ワカメに含まれるグルタミン酸は「ワカメだし」を取るのには適さないようです。
出汁は取れないとはいえ、ワカメはたっぷりグルタミン酸を含むおいしい食材。出汁を取るのではなくそのまま食べることで味を楽しむことができます。
昆布と同様に植物繊維やカルシウムも豊富に含み、茎の部分は茎わかめとして、茎と根の間はめかぶとして、いわゆるワカメである葉っぱの部分以外も無駄なく食べられる食材でもあります。
出汁が取れないぶん、そのまま食べられる栄養豊富な食材としてたっぷり楽しみましょう!
※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。
[文・構成/grape編集部]