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アウトドアシューズブランド『MERRELL(メレル)』で思い浮かぶ靴といえば、1998年に登場したスリッポンタイプのジャングルモックです。
脱ぎ履きがしやすく、履き心地もいいため人気が高く、街中で見かけることも多い靴でしょう。
その人気作を超えて販売数を伸ばしているのが、ハイキングモデルのアイコン的存在『moab3(モアブ3)』。
圧倒的な人気を誇るメレルの『モアブ3』とは、どのような靴なのか、性能や履き心地などを検証してご紹介します。
ハイキングモデルで人気 メレルのモアブ3とは?
メレルはハイキングブーツから始まった歴史があるためか、アウトドアシューズとして人気の高いブランドです。
そんなメレルから2007年に発売されたのが、ハイキングシューズのモアブシリーズ。アップデートを重ね、2024年現在は三代目のモアブ3が最新モデルです。
本格的なトレッキングはもちろん、タウンユースなど日常使いもできる優れもので、GORE-TEX®(ゴアテックス)モデル、シンセティックレザーモデル、タクティカルモデルなど、さまざまなバージョンが存在します。
今回ご紹介するのは、モアブ3のウォータープルーフモデルです。
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ウォータープルーフモデルは、アッパーの耐久性が高く、通気性に優れたピッグスエードスキンを使用。上品な印象を与えるので、アウトドア以外のコーデにも合わせやすいでしょう。
また、アッパーの裏側にはメレルが独自開発した透湿防水素材『WATERPROOFメンブレン』を搭載。ゴアテックスにも負けない、優秀な透湿性と防水性を発揮してくれます。
ミッドソールにハイリバウンドEVAを使用したり、インソールにクッションを追加したりと、前モデルよりもクッション性が向上しているようです。
アウトソールは、世界的に有名なブランド『Vibram(ヴィブラム)』社製。ソールパターンも見直され、安定した歩行を実現しました。
それぞれの細かな性能を、実際に履いてみた感覚とともにお伝えしていきます。
メレルのモアブ3:防水性能は?
ゴアテックスではなく、独自開発した『WATERPROOFメンブレン』を使用しているウォータープルーフモデル。
そのためか、公式の販売価格で9千円ほど、ゴアテックスモデルよりもウォータープルーフモデルのほうが安く販売されています。
この価格差は、購入する時の目安の1つになりえる差でしょう。
では、安いぶん性能が悪いのかというと、そんなことはありません。
ウォータープルーフモデルに水をかけてみたところ、問題なく弾いてくれました。
急な悪天候でも慌てないですむのは、ハイキングでも街歩きでも嬉しいところ。
シュータンも付け根まで本体と繋がっているので、履き口のあたりまでしっかりと防水してくれています。
というわけで、さらに大量の水を上のほうまでかけてみました。
ヤバい…余裕で弾いている。
これほどの防水性能があれば、雨で靴の中が濡れるということはまずないでしょう。
長時間履いて蒸れるという感覚もなかったので、透湿性についても性能は高そうです。
メレルのモアブ3:クッション性は?
モアブ3はあまりミッドソールの厚みがないため、それほどクッション性については期待していなかった筆者。
しかし、見た目よりもクッション性があり、街中を歩いても特に疲れるという感じはありませんでした。
この意外な履き心地に疑問を感じ、インソールを外してみると…なんとインソールの裏側のカカトと指の付け根部分にクッションが!
今までさまざまな靴を履いてきましたが、インソール自体に別のクッションが備わっている靴は見たことがありません。
メレルのハイキングシューズとしての性能を見せつけられました。
なので、このクッション性はミッドソールの柔らかさというよりも、インソールに由来したものと考えてよさそうです。
ちなみに、ミッドソールにはハイリバウンドEVAを使用しているので、自然と前進するような快適さもあります。
1日履いていても疲れるような靴ではないので、街中でも軽い登山でも活躍してくれるでしょう。
ただ、ジャングルモックと比較するとやはり硬めの履き心地なので、好き嫌いは分かれるかもしれません。
メレルのモアブ3:歩きやすさや滑りにくさは?
モアブ3はハイキングシューズということで、スニーカーなどと比べるとアウトソールはかなり硬め。
力を入れて押しつぶしても、簡単に曲がることはありません。
そのため、木の根を踏んだり、足場の悪いところを歩いたりしても安定感があります。
とはいえ、つま先のほうはミッドソールが薄めになっているなど、歩きやすい工夫がされているので、普段使いもしやすい靴といえるでしょう。
また、滑りやすさに直結するアウトソールは、ヴィブラム社がメレル専用に作った『Vibram TC5+アウトソール』を搭載。
さらに『Biting Lug(バイティングラグ)』というソールパターンにより、地面を的確にとらえることができます。
コンクリートはもちろん、落ち葉などのあるラフな場所でも滑ることはなく、安心して歩くことができました。
検証はできませんでしたが、以前のモデルと比べて濡れたマンホールでも滑りにくくなっているという口コミもあり、滑りやすさは改善されているようです。
メレルのモアブ3:サイズ感や重さは?
普段は26.5cmの靴を履いている筆者ですが、モアブ3はハーフサイズアップしてもそれほどつま先に余裕はないので、27cmでちょうどよく感じました。
また、足の形状によっては分厚いシュータンが足の甲に接触することもあり、ジャストサイズだときつく感じる人も多いでしょう。
片足450gあるので、スニーカーと比べるとかなり重さを感じますが、歩きにくいほどの重量ではありません。
ハイキングシューズとしての丈夫さを維持するためと考えると、妥当な重さといえそうです。
メレルのモアブ3ってどんな靴? まとめ
メレルの人気ハイキングシューズ・モアブ3のウォータープルーフモデルを実際に履いて、その性能を検証してきました。
安定性の高いアウトソールやクッション性のあるインソールなど、基本性能の高いハイキングシューズといえそうです。
特にゴアテックスにも負けない防水性能を備えながら、価格も安く抑えられているので、かなりコスパはいいといえるでしょう。
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ネット上の口コミでは、このような評価が多く見られました。
・キャンプ場や街中なら十分な防水性能。コスパは高いと思う。
・ぶ厚いクッションが足をしっかりとホールドしてくれる。
・ソールが硬いので悪路にはもってこいなシューズ。
・街歩きでも自然と足が進む感じがしてよかった。
「防水性能は欲しいけど安くすませたい」という人には、まさにうってつけの一品です。
ちょっとしたハイキングや街歩きにも使える上に、雨の日でも安心して履けるので、持っていても損のないシューズですよ。
[文・構成/grape編集部]