カトラリーって何のこと? おすすめの種類や素材、選び方を紹介!
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毎日何気なく使っているカトラリーには、さまざまな種類があります。素材や大きさ、デザインなどバラエティに富んでいて、食卓をおしゃれに演出してくれます。
意外と種類が豊富なカトラリー。いざ買おうとした時にどのように選んだらよいか迷ったことはありませんか。ここでは、カトラリーについて言葉の意味や種類、素材、おすすめの選び方を紹介します。
カトラリーとは
※写真はイメージ
『カトラリー』とは、洋食を食べる時に使うナイフやフォーク、スプーンを指す言葉です。フランス語のcoutellerieが語源とされており、英語のcutleryのように『切るもの・ナイフ類』という意味があります。
『シルバー』と呼ばれることもありますが、素材やサイズの違いは関係なく、この3つを総じてカトラリーと呼ぶのです。
カトラリーは洋食器と混同されやすいですが、洋食器は洋食で使う皿やカップ類、スプーン、フォークなど、洋食器全体のことを指し、カトラリーはナイフ、フォーク、スプーンの3つだけを指します。カトラリーは洋食器の種類の1つという位置付けです。
カトラリーの種類
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カトラリーは、大きさや形、用途によってさまざまな種類があります。ナイフ、フォーク、スプーンのそれぞれにどのような種類があるか詳しく見てみましょう。
ナイフ
ナイフはカトラリーの中で一番古くから使われています。大きな肉を切り分けるために使われ始め、段々と料理で使われるテーブルナイフなどのさまざまなナイフが登場したようです。
中でも食卓に一番登場するのがテーブルナイフ。全長が約24cmのもので、肉のメイン料理に使われます。このテーブルナイフより小ぶりなのがデザートナイフです。全長が約22cmで、その名の通りデザートを食べるためのナイフとして誕生しました。
しかし、小柄な日本人にとって、デザートナイフが洋食料理を食べる時にも使いやすいことから、日本ではデザートナイフをテーブルナイフとして使うこともあります。
そのほかに、コース料理などで魚料理を食べる時に使われるフィッシュナイフや、果物やチーズに使われるフルーツナイフ、バターを塗りやすい形になっているバターナイフなどもあります。
フォーク
カトラリーの中でもっとも遅く使われるようになったのがフォークで、イタリアで登場したようです。イタリアではパスタをよく食べますよね。パスタを美しく食べるためにヨーロッパのほかの国よりも早くフォークが定着したといわれています。
フォークはパスタや肉料理、魚料理、サラダ、デザート、フルーツとさまざまな料理に使われ、それぞれの料理に合わせた形や大きさがあります。
数多くあるフォークの中で、日本の食卓でよく使われるものはテーブルフォーク、デザートフォーク、ケーキフォークの3つです。
テーブルフォークは全長約22cmで、ステーキなど厚みのある肉料理に使われます。フォークの中で一番大きなサイズなので、手が小さめの人には少々使いにくいことも。そのような時は次にご紹介するデザートフォークをおすすめします。
デザートフォークは全長約19cmで、デザートだけではなくパスタやサラダ、やわらかい肉料理や魚料理など、ほとんどの料理に幅広く使えます。日本人の手に馴染みやすいサイズ感なので、普段使いしている人も多いのではないのでしょうか。
ケーキフォークはケーキやフルーツを食べる時に使うフォークです。全長約14cmと小さめで、ケーキが切りやすいように刃の左側が太くなっているものが多いです。
家庭ではこの3種類がよく使われますが、そのほかにも、大皿料理を取り分けるためのサービスフォークや、魚料理に使われるフィッシュフォークなど、さまざまな種類があります。
パーティーやコース料理を食べる場面などで見かけることもあるかもしれませんね。
スプーン
スプーンの形をした道具は世界各地で発掘されていて、古くから世界中で使われていたようです。
しかし、その用途は調理や化粧、医療のために使うことが多く、食事に使われるようになったのはしばらく経ってからのようです。日本でも『お匙』と呼ばれ、薬の量を量るために使われていました。
スプーンもフォークと同じように多くの種類がありますが、テーブルスプーンとデザートスプーンがもっともよく使われるスプーンです。
サイズはフォークとほとんど同じで、テーブルスプーンのほうが大きめです。デザートスプーンはカレーやシチューを食べる時に使うので、普段使いとしてよく使われます。
そして、もう1つよく使われるのがティースプーン。ティースプーンはコーヒーや紅茶を淹れた時にティーカップやソーサーに添えたり、デザートを食べたりする時に使います。
そのほかにも、スープスプーンは丸くて深さがあり、スープやポタージュなどを食べる時に便利です。熱伝導のよいアイスクリームスプーンは、アイスクリームやバターなど冷たくて硬いものをすくう時に使います。これらを必要に応じてそろえるのもよいでしょう。
カトラリーの素材
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カトラリーに使われている素材はさまざまです。代表的な素材とその特徴についてご紹介します。使いやすさや価格、衛生面などそれぞれ異なる特徴があるので、1つずつ見ていきましょう。
純銀
純銀は表面の滑らかさや輝きが美しく、抗菌力に優れた性質を持っています。
食べ物を口に運んだ時の口当たりが優しく、熱伝導率もよいため、料理をおいしく味わえる素材です。芸術品としても価値が高く、コレクションする人もいるほど。ただ、錆びやすく小まめな手入れが必要なため、日常で使うより贈り物や来客用として使うとよいでしょう。
ステンレス
カトラリーでもっともポピュラーな素材といえばステンレスです。錆びにくく耐久性に優れています。ステンレスはシンプルで清潔感もあり、さまざまな料理に合わせやすいので、食卓で長く寄り添ってくれることでしょう。
洋白銀器
洋白銀器は、銅、ニッケル、亜鉛からなる合金の表面を銀メッキでコーティングしたもので、『ニッケルシルバー』とも呼ばれます。見た目や手に取った時の重量感は純銀とほとんど変わりませんが、比較的リーズナブルな価格で購入できるのが魅力です。
アルミ
アルミは1円玉や飲み物の缶、鍋やアルミホイルなど、日常生活の中で見かける機会が多い金属で、ほかの金属に比べて軽いのが特徴です。また、無害、無臭で料理の邪魔をせず、小さな子供も安心して使えます。
ホーロー
ホーローは金属の表面をガラス質の素材でコーティングしたもの。
金属が持つ強度や熱伝導率のよさと、ガラスが持つ光沢や錆びにくさを兼ね備えていて、デザイン性にも機能性にも秀でた素材です。表面がガラス質でコーティングされていることによる、優しい口当たりが特徴となっています。
木製
木製の特徴は、なんといっても木が持つ温かみを感じられることです。手にも馴染みやすく、木の種類によって香りや色合いの違いも楽しめます。熱伝導率が低いため断熱効果があり、スープやシチューなどの温かい料理も安心して、おいしく味わえますよ。
表面をコーティングしているものもありますが、傷やシミが付きやすいので注意しましょう。
カトラリーの選び方
食卓では脇役のカトラリーですが、どのようなカトラリーを使うかによって、食卓の雰囲気がガラッと変わります。
さらに、料理がおいしく味わえるかどうかも、使うカトラリーによって変わるのです。ここからは種類が豊富なカトラリーを選ぶ時のポイントをご紹介します。
素材で選ぶ
先ほどご紹介したように、カトラリーに使われている素材はさまざま。どの素材を選ぶかは、口当たりのよさや熱伝導率、使いやすさや衛生面、価格など、それぞれの特徴を加味して、自分の好みに合わせて選びましょう。
木製やホーローは口に入れた時の硬さや丸み、厚みなどの口当たりがよく、金属独特の匂いや味がしないため、料理の邪魔をしにくい素材です。
また、熱伝導率が高い純銀やステンレス、アルミなどの金属製のものは料理の温かさや冷たさを感じやすいので、よりおいしく味わえるといわれています。
口に入れるカトラリーは使いやすさや衛生面も気になるポイント。毎日使うものだからこそ、手間をかけずにきれいな状態を保ちたいですよね。そこでおすすめなのがステンレス製です。ステンレスは錆びや傷が付きにくく、耐久性にも優れています。
素材によって価格も異なります。純銀製のカトラリーは高価なものが多く、普段使いとしてよりもギフトにおすすめです。海外には赤ちゃんが生まれた時に銀のスプーンを贈る風習もあるのです。
サイズで選ぶ
カトラリーを選ぶ時にはサイズ感も大切なポイントです。大きすぎたり、重たすぎたりすると、料理を口に運びにくくなってしまいます。料理にあった大きさであることや、使う人の口や手の大きさに合っていることが大切です。
日本の家庭では、サラダなどの前菜からメイン料理やパスタ、カレーやシチューまで、デザートサイズがちょうどよい大きさ。
そして、ティースプーンやケーキフォークがあれば、メインの食事から食後のデザートやティータイムまでひと通りの料理に対応できますよ。
デザインで選ぶ
カトラリーは同じデザインのものをセットでそろえると、まとまり感のあるおしゃれな印象のテーブルコーディネートになります。
シンプルなものや、凝ったデザインのもの、先端はステンレスで柄の部分が木製のものなどさまざまあります。食器や好みに合わせてデザインを選んでください。
また、ナイフの切れ味や、フォークの刺しやすさといった使い心地もデザインによって変わってくるので、デザインで選ぶ時にはこのような点もチェックするとよいでしょう。
お気に入りのカトラリーで食事を楽しもう
いかがでしたか。カトラリーの言葉の意味や種類、素材、そして、カトラリーのおすすめの選び方もご紹介しました。カトラリーをプラスするだけでいつもの食卓がパッと華やかになります。
サイズごとや素材の違いでそろえたり、料理や食器、シーンに合わせて好みで使い分けたりしてみてください。お気に入りのカトラリーは食事をよりいっそうおいしく、楽しく演出してくれますよ。
[文・構成/grape編集部]