『QOL(クオリティ オブ ライフ)』とは? QOLを向上させる取り組みもわかりやすく紹介!
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- 出典
- 世界保健機関
『QOL(クオリティ オブ ライフ)』は『生活の質』『人生の質』などと訳される言葉です。ここでは、QOLとは何か、QOLを向上させるためにどのような取り組みをすればよいか、具体的に解説します。人生を豊かにするために、ぜひこの記事をお役立てください。
『QOL』とは?
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『QOL』とは、Quality of lifeの略語で、『生活の質』『人生の質』を意味する言葉です。「自分らしい生活を送る」「充実した人生を過ごす」「生きがいを持って生きる」という考え方を表しており、主に医療の現場で使用されてきました。
近年では医療現場だけでなく、企業においての従業員の健康維持や、仕事とプライベートの時間のバランスなど、さまざまな観点から注目されている考え方といえるでしょう。
『QOL』の定義とは何か?
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『QOL』はどのように定義づけられているのでしょうか。
世界保健機関(WHO)は、QOLを以下のように定義しています。
心身が満たされ、自分らしい生き方ができれば、QOLが高いといえるでしょう。
また、WHOは、QOLをどのように評価するかという基準や、国際間での比較を可能にするための『WHO/QOL』と呼ばれるQOL基本調査票も開発しています。幸福度を病気の有無などで測るのではなく、個人の主観に基づいて測定する方法です。
『QOL』を向上させるには?
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『QOL』は、人生における幸福感や満足感を測る概念だということが分かりました。
それでは、QOLを向上させるにはどのようにすればよいのでしょうか。個人でできる取り組みと企業ができる取り組みを、それぞれ具体的に紹介していきます。
個人でできるQOLを向上させる取り組みの具体例は?
まず、個人でできるQOLを向上させる取り組みを紹介します。
定期的な運動
定期的な運動は、体力や筋力の維持、生活習慣病の予防に役立つといわれています。また、適度な運動はストレス発散として効果があるといわれているので、心の健康にもつながるといえるでしょう。
日頃、運動習慣のない人には、ウォーキングやストレッチなど手軽な運動から始めるのもおすすめです。
バランスの取れた食事
バランスの取れた食事をすることで、身体に必要な栄養素が摂れ、健康の維持に役立ちます。食事の内容や食事をする時間にも気をつけましょう。
また、家族や親しい人と会話を楽しみながら食事をすることや、「おいしい」と感じながら味わうことも、日々の幸福感に大きく関係します。
十分な睡眠
睡眠不足になると、疲労が取れないといった身体の不調を感じるだけでなく、心の不調など精神面にも影響が出るといわれています。十分な睡眠を取ることは、心身の健康維持に重要です。
睡眠時間を確保することはもちろん、良質な睡眠が取れるよう、部屋の明かりや寝具など、睡眠環境も工夫してみましょう。
趣味の時間を持つ
趣味の時間を持つことで、ストレス発散や心身のリフレッシュができます。自分の好きなことに熱中するひと時は、充実した時間と感じられ、満足感や幸福感につながりやすいといえるでしょう。また、趣味を通して人と関わることもQOLの向上に役立ちます。
瞑想する時間を作る
瞑想は、古くから心身のリラックスに役立つといわれてきました。ストレスや不安を軽減させたり、集中力を高めたりするなどの効果があるといわれています。また、痛みの緩和や免疫力の向上にも有用だという研究結果もあるようです。
自分の呼吸に意識を向け、ゆったりしたペースで瞑想をしてみましょう。仕事の休憩時間など、短時間の間にでも行うことで、心身のリフレッシュが期待できます。
企業ができるQOLを向上させる取り組みの具体例は?
企業ができるQOLを向上させる取り組みには、どのようなものがあるのでしょうか。
柔軟な勤務時間
勤務時間を柔軟に設定することは、QOLの向上につながります。テレワークやリモートワークの導入、時差出勤やフレックスタイム制での勤務をすることで、個人のライフスタイルに合った働き方に近づけられるでしょう。
健康診断の提供
健康診断を提供することで、従業員の健康状態や体調の変化を定期的にチェックできます。病気の早期発見や健康維持に役立つほか、従業員の休職や離職のリスク軽減にもつながり、企業側、従業員側双方のQOLを高められるでしょう。
また、ストレスチェック制度の導入など、メンタルヘルスに配慮することも重要です。
有給休暇の奨励
年次有給休暇の取得を奨励することも、QOLの向上に役立ちます。プライベートの時間を充実させることで心身のリフレッシュにつながったり、適度な休息を取ることで仕事への意欲が増したりするなど、さまざまな効果が期待できます。
有給休暇だけでなく、性別に関係なく育休を取得したり、生理休暇や介護休暇を取りやすくしたりするなど、誰もが休暇を取りやすい取り組みを企業全体で検討していく必要もあるでしょう。
残業時間の削減
長時間の労働は、ストレスや疲労の蓄積により生産性が落ちたり、プライベートの時間が制限されたりするなど、企業にも従業員にもデメリットが大きいことです。QOLを高めるために、残業時間の削減を目指していきましょう。
ただ、人員や時間に制約のある環境では、すぐに残業時間を減らすことは難しいかもしれません。勤務シフトやマネジメントの方法を見直すなど、さまざまな角度から残業時間の削減を検討していくことも必要でしょう。
『QOL』が低下する原因は?
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ここまで、『QOL』を向上させる取り組みについて見てきました。では反対に、QOLを低下させてしまう原因にはどのようなものがあるのでしょうか。一般的な原因として、以下の2つが挙げられます。
ストレス
人間関係がうまくいかない、仕事の量が見合っていない、家庭で問題を抱えているなど、生きていく上でストレスは避けられないといっても過言ではないでしょう。
適度なストレスは問題ありませんが、過度なストレスが続くと体調不良を招いたり、心身の病気になりやすくなったりします。
また、ストレスにより不安を感じやすくなったり、意欲の低下やイライラが増したりするなどの症状が現われる可能性があります。このような状況では、生きていく上での満足感や幸福感は感じにくくなり、QOLが低下していくことが考えられるでしょう。
運動不足
運動には、ストレス解消や心の健康に効果があるといわれています。1日中デスクワークをした後に、「散歩をしたら心身ともにスッキリした」という経験がある人も多いのではないでしょうか。
運動不足になると、身体の機能が低下したり筋力が衰えたりするだけでなく、メンタルヘルスにも影響が出てくる可能性があります。病気や心の不調はQOL低下の原因の1つです。適度な運動を心がけましょう。
QOLを向上させて生活を豊かにしよう!
QOLは、『生活の質』『人生の質』と呼ばれ、よりよく生きるための考え方として注目されています。
QOLを向上させることは、自分らしく生きることや、充実した人生を送ることであり、生活を豊かにすること。それぞれの豊かな人生に、この記事をぜひ役立ててください。
[文・構成/grape編集部]