マルシェとは？出品者と来場者にとってのメリットや出店方法を紹介！

近年『マルシェ』という言葉をよく聞くようになりましたね。日常生活を大切にしたいと思うライフスタイルの変化や、安全で環境に優しい商品への関心の高まりから、マルシェが人気を集めているようです。

マルシェは、広場や公園で開催され人が多く集まる賑やかなイベントのイメージがありますが、具体的にどのようなものなのでしょうか。本記事ではマルシェへの出店者と来場者のメリットや、出店する方法をご紹介します。

マルシェとはどういう意味か

『マルシェ』は、フランス語で『市場』を意味します。フランスの『マルシェ』は市民の生活に密着しており、地域で生産された農作物や水産物、畜産物、加工品や生活用品などが購入できるのです。

お店の人やほかの客と交流できる、社交の場としても機能しています。日本では、広場や公園などでイベント的に開催される場合が多く、個人や生産者が集まり食材や加工品、ハンドメイドの品を販売していますね。

フリーマーケットもマルシェと似たようなスタイルで開催されますが、マルシェが生鮮食品や加工食品を取り扱うのに対して、フリーマーケットは古着や古道具、不用品を取り扱っています。

マルシェのメリット

マルシェのメリットを来場者、出店者に分けて見ていきましょう。

マルシェへの来場者のメリット

マルシェへの来場者のメリットを紹介します。

生産者の顔が見え、コミュニケーションを取ることができる

マルシェは商品の生産者の顔が見えるため、安心して購入できます。どのような場所でどのように作ったのか、おすすめの調理方法なども直接聞けて、会話を楽しみながら買いものできるのもメリットです。

相場よりも安く、新鮮なものを購入できる可能性がある

マルシェでは、生産者が直接自分の商品を販売するため、流通にかかる時間や中間マージンを省けます。消費者はスーパーのような一般的な店舗よりも、新鮮で安価な商品を購入できるのです。

地域の特産品を購入できる

マルシェには地域の生産者が集まるため、さまざまなこだわりの商品に出会えます。

一般的な店舗では出会えないものが見つかる

一般的な店舗で売っているような大量生産できる工場製品と違い、マルシェでは無農薬野菜など、個人がこだわりを持って作った商品に出会える場合がありますよ。

マルシェへの出品者のメリット

マルシェへの出品者のメリットも見てみましょう。

新規の顧客を開拓できる

多くのお店が広場に集まるマルシェでは、ほかのお店での買いもののついでに気軽に立ち寄ってもらえます。実店舗に新規で顧客を呼び込むよりもハードルが低く、商品の魅力を直接伝えられ、新規の顧客獲得につながりますよ。

コストをおさえて出店できる

マルシェへの出店費用は、出店料と機材のレンタル料で済むのがメリットです。出店料は小さいイベントで数千円、大きなイベントでは約１～３万円といわれています。

実店舗を持つ場合には、開業資金や毎月の賃貸料、光熱費などの経費が多くかかるので、自分の商品を試してみたい人の腕試しにぴったりなのではないでしょうか。

来場者と直接コミュニケーションが取れる

マルシェでは、直接商品を見てもらったり、試食してもらったりして、来場者の感想や求めているものを知ることができます。自分がこだわった点や商品のよさを生かす方法などを伝えると、来場者の満足度をあげられ、ファンになってもらえるかもしれません。

出展者間での交流ができる

出店者間での交流も大きなメリットです。似たような志の出店者に出会い、共感や協力し合うと今後の事業が開けていくかもしれませんね。

ほかの出店者の商品や顧客とのやり取りから刺激を受けたり、情報交換したりすると、新たなアイディアが生まれ自社の成長にもつながります。人と人とのつながりができると、地域活性化にも一役買いそうです。

マルシェに出店する一般的な手順

マルシェには、さまざまなメリットがあると分かりました。マルシェに出店するには、どのようにしたらよいのでしょうか。手順をご紹介します。

出店するマルシェを探す

まずはどのようなマルシェがあるのかを調べましょう。出店するマルシェを探す方法は、同業者に紹介してもらったり、ウェブで『○○地域 マルシェ 出店』などで検索したりするのがおすすめです。

地域のフリーペーパーや広報などにマルシェの情報が掲載されている場合もあります。

申し込む

出店してみたいマルシェが見つかったら、マルシェのウェブサイトなどから申し込みをします。注意事項をよく読み、流れや必要なものを見落とさないようにしてください。

備品を用意する

マルシェに出店するには、商品のほかにも必要なものがあります。商品の見栄えや自分の店のコンセプトにあった雰囲気作りを考えて用意しましょう。以下は備品の例です。

チラシやSNSなどで告知をする

最後に、チラシやSNSなどで告知をします。近年では、チラシなどの紙媒体よりも、SNSやブログでお店を知ってもらう方法が効果をあげています。

マルシェ全体のSNSに掲載してもらえる場合もあるので、日頃からSNSに慣れておきましょう。告知をする時はできるだけ早い段階で出店情報を伝えます。当日販売する商品の内容、価格やこだわった点などを掲載しておくとよいですね。

マルシェに出店する時に確認しておくこと

闇雲にマルシェに出店するのではなく、自分に合ったマルシェなのか以下の項目を確認しましょう。

出店条件を確認する

各マルシェには、さまざまな出店条件があります。『地域在住』『オーガニック』などマルシェの趣旨によって主催者の求めるものが異なるため、出店要項をしっかりと確認するようにしてください。

マルシェは必要書類と出店料のみで参加できる場合が多いですが、面接やその後の審査を経て出店が許可されるマルシェもあります。

立地条件を確認する

商品や備品を運ぶ時の出店者用の駐車スペースや、来場者の駐車場があるかの確認が必要です。駅から近いのか、大型商業施設や公園、道の駅のような広場で開催されるのかも確認しておきましょう。

場所によって、来場者の層が変わるため、自分の商品がどのような人をターゲットにしているのか振り返ってみてください。

レンタルできるものと費用を確認する

出店する時に必要なテーブルや椅子、テント、電源などがレンタルできるかどうかと、各アイテムのレンタル料金を確認しておきましょう。レンタル料金によっては、自分で購入したほうが安い場合や、レンタル品が限られている場合があります。

地域で開催されるマルシェに参加してみよう

最近のマルシェでは、地元のアーティストやミュージシャンによる催しもあるため、非日常でワクワクするようなイベントとなっている場合が多いです。

地域の特産品や農作物の魅力を知ったり、出店者と来場者との交流で地域が活性化されたりと、出店者にも来場者にもメリットがありますね。

旅行に行った先のマルシェを訪れてみるのも、地域の人やもの、文化に触れられるのでおすすめです。ぜひ、地域で開催されるマルシェに参加してみてください。新しい発見があり世界が広がるはずですよ。

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[文・構成／grape編集部]