助けたいのに、犬が怖がって動かない 消防士がとった『行動』に称賛の声
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消防士の仕事は火災現場で消火をするだけではありません。
救急車でケガ人や病人を搬送する救急活動や、事故や災害などで動けない人を救助するのも大事な仕事です。
消防士たちはそれら全ての状況に対応するため、厳しい訓練を行っています。
入り江で助けを待っていたのは?
アメリカのテキサス州の『ガーランド消防署』に、救助の要請が入りました。
助けを必要としていたのは…犬。なんとゴルフ場の中のクリークで動けなくなっていたのです。
クリークとは、ゴルフコースにある小さな入り江や小川のこと。消防士が現場へ到着すると、入り江の小さなスペースに1匹の犬が座っていました。
犬はおそらくこのクリークに落ちてしまい、泳いで入り江までたどり着いたのでしょう。
ゆっくりと犬に近付いていく消防士。犬の前まで来ると、腕を前に出して自分の手の匂いをかがせようとします。
しかし、犬は警戒しているのか、彼に近寄ろうとしません。
そこで消防士がとった行動は…。こちらをご覧ください。
消防士は犬の体をなでた後、首輪をつかんで引き寄せようとしますが、犬は動こうとしません。
しかし彼はそこで、力ずくで犬を捕まえようとはしませんでした。
犬の信頼を得るために話しかけながら、優しく体をなで続けます。
それからゆっくりと犬の体を抱き寄せて、水の中に入って行きました。
こうして無事に犬を救助することができたのです。
幸い、犬はケガもしておらず、元気だったとのこと。そして飼い主もすぐに見つかりました!
犬はジョアン・ランドリーさんの愛犬のバッバくんで、2日間行方不明になっていたのだとか。
『ガーランド消防署』がFacebookに投稿した動画に、ジョアンさんは「私たちの愛しいバッバを救ってくれたガーランド消防署に心から感謝します!」とコメントしています。
この投稿には「犬への接し方がとても優しいね」「嬉し涙が出た」「素晴らしい仕事をしてくれてありがとう」など、消防士への称賛の声が上がりました。
消防士はバッバくんを急いで捕まえようとせず、安心させることを優先したのでしょう。
その結果、バッバくんがパニックになったり、逃げ出したりすることなく、安全に救助ができたのですね。
犬がゴルフ場のクリークに落ちるなんて、めったにありません。
予期せぬ状況にも冷静かつ適切に対応できるのは、消防士が日々積み重ねている訓練と経験のおかげですね。
[文・構成/grape編集部]