母親「こんなクズ産むんじゃなかった」新聞の投書への回答が秀逸 By - grape編集部 公開:2016-05-22 更新:2018-05-13 お母さんシングルマザー新聞 Share Post LINE はてな コメント 読売新聞の「人生案内」に投書された質問に対する、専門家の回答はたびたび話題にのぼります。2016年5月19日に発行された号は、「こんなクズ、産むんじゃなかった」という母親の強烈な言葉が多くの人々の心に突き刺さり、注目を集めました。 投稿したのは、二人の子を持つシングルマザーの女性。高校3年の娘は大学受験に向けて熱心に勉強しているにもかかわらず、中学3年の息子は部活を辞めさせられてからスマホのゲームをしてばかり。 同居している女性の両親からは息子のことで小言を言われるので、女性は怒りを10倍にして息子にぶつけてしまい、いつも喧嘩になってしまう。 そして女性は「息子を私の人生から抹消したい」「こんなクズ、産むんじゃなかった」と…。 そういえば、今朝の読売朝刊人生案内は久しぶりのヒットだな⋯と思いました pic.twitter.com/OHS5x2nvYi— あつみ (@atsumi_y) 2016年5月19日 この女性の相談に対して、大学教授は「こんなクズ、産むんじゃなかった」とまで母親に言われて、息子は「良く耐えている」と綴ります。 「事情はわからないが、なぜ部活を辞めさせられたのか、気持ちの整理がつかなくて当然」「優秀な姉と比べられ、家のなかでは祖父母の小言、母親に存在を否定される」そんななかで、スマホゲームが逃げ場になっている息子は、すでに「精神的に抹消しているのと同じ」と続けています。 母親は「将来息子がひきこもったり、暴力を振るったりするのが心配だから更生させたほうが良いのか」と相談していましたが、そうならないために、改めるのは母親のほうだと締めくくりました。 相談者の女性に痛烈な声、しかし… ネット上では、この女性に対して厳しい言葉が集まりました。 「親として絶対に言ってはいけない言葉だ」「息子の方がよく耐えている」「大学教授の回答は痛烈だけど的確」 ですが、女性を批判するだけでなく、「事情も分かる気がする」との声が聞かれました。 夫がおらず、一人で二人の子どもを育てている女性。同居している親からは小言を言われ、肩身の狭い思いをしているはず…。 そのしわ寄せを息子に向かわせるしかない点で、ある意味この女性も被害者と言えるのかもしれません。女性が気づきを得られることが望ましいのですが、凝り固まってしまった考えは簡単には改められないでしょう。 女性にとって最も不幸だったのは、その考えをたしなめ、導いてくれる存在が身近にいないことなのでしょう。 回答者の大日向雅美教授は心理学者で、専門は発達心理学(家族・親子関係)。この的確な回答が相談者の元に届き、考え方を見直すきっかけになることを願ってやみません。 読売新聞の「人生案内」は、ネットからは読売新聞読者が登録できる「読売新聞プレミアム」で読むことができます。 読売新聞プレミアム 人生案内 父「はい、撮るよー」 完成した家族写真に「どうしてそうなった」「1周回って好き」父がカメラマン役になった家族写真。その出来に娘が驚愕したワケは? 『日本語なのに読めない』貼り紙 内容が?「もはや外国語」「なんて?」旅行中に立ち寄った温泉。貼り紙の内容に首を傾げた理由が? 出典 @atsumi_y Share Post LINE はてな コメント
読売新聞の「人生案内」に投書された質問に対する、専門家の回答はたびたび話題にのぼります。2016年5月19日に発行された号は、「こんなクズ、産むんじゃなかった」という母親の強烈な言葉が多くの人々の心に突き刺さり、注目を集めました。
投稿したのは、二人の子を持つシングルマザーの女性。高校3年の娘は大学受験に向けて熱心に勉強しているにもかかわらず、中学3年の息子は部活を辞めさせられてからスマホのゲームをしてばかり。
同居している女性の両親からは息子のことで小言を言われるので、女性は怒りを10倍にして息子にぶつけてしまい、いつも喧嘩になってしまう。
そして女性は「息子を私の人生から抹消したい」「こんなクズ、産むんじゃなかった」と…。
この女性の相談に対して、大学教授は「こんなクズ、産むんじゃなかった」とまで母親に言われて、息子は「良く耐えている」と綴ります。
「事情はわからないが、なぜ部活を辞めさせられたのか、気持ちの整理がつかなくて当然」「優秀な姉と比べられ、家のなかでは祖父母の小言、母親に存在を否定される」そんななかで、スマホゲームが逃げ場になっている息子は、すでに「精神的に抹消しているのと同じ」と続けています。
母親は「将来息子がひきこもったり、暴力を振るったりするのが心配だから更生させたほうが良いのか」と相談していましたが、そうならないために、改めるのは母親のほうだと締めくくりました。
相談者の女性に痛烈な声、しかし…
ネット上では、この女性に対して厳しい言葉が集まりました。
「親として絶対に言ってはいけない言葉だ」「息子の方がよく耐えている」「大学教授の回答は痛烈だけど的確」
ですが、女性を批判するだけでなく、「事情も分かる気がする」との声が聞かれました。
夫がおらず、一人で二人の子どもを育てている女性。同居している親からは小言を言われ、肩身の狭い思いをしているはず…。
そのしわ寄せを息子に向かわせるしかない点で、ある意味この女性も被害者と言えるのかもしれません。女性が気づきを得られることが望ましいのですが、凝り固まってしまった考えは簡単には改められないでしょう。
女性にとって最も不幸だったのは、その考えをたしなめ、導いてくれる存在が身近にいないことなのでしょう。
回答者の大日向雅美教授は心理学者で、専門は発達心理学(家族・親子関係)。この的確な回答が相談者の元に届き、考え方を見直すきっかけになることを願ってやみません。
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