タオルの寿命とサインとは？「もったいない」と買い替えられない時の対処法もご紹介

タオルの寿命は、約１年が目安といわれていますが、洗濯の頻度やお手入れの方法などで変わります。

「買い替えがもったいないから」と、同じタオルを１０年使っている人もいるでしょう。

中には「タオルの買い替え時が分からない」と悩んでいる人もいるかもしれません。

そこで本記事では、タオルの寿命はどれくらいなのか、寿命のサインについて解説します。

また、タオルの寿命を延ばすための５つのポイントや、買い替えられない時の対処法までまとめました。

タオルの寿命はどれくらい？

タオルには、明確に日数で示せるような寿命はありません。一般的には、約１年ほどが寿命と考えられていますが、洗濯回数によっても変わります。

具体的には３０回以上洗濯を繰り返すと、タオルの風合いが変わってくるようです。

実際には期間よりも、生地の肌触りや臭いから判断して、買い替えの目安にする人もいるでしょう。

寿命は、洗濯の頻度やお手入れの方法、素材や洗濯機の種類などによっても変化し、１年以上使えるケースもあります。

そこで知っておきたいことは、タオルが寿命を迎えたサインです。

タオルが寿命を迎えたサイン

タオルが寿命を迎えたサインを把握しておくことで、買い替えに適したタイミングが分かります。

本章では、タオルが寿命を迎えたサインについて詳しく見てみましょう。

肌触りが悪い

タオルがゴワゴワとして肌触りが悪くなってきたら、寿命を迎えたサインです。洗濯を繰り返すと、生地が傷んでゴワゴワしてきます。

ゴワ付きの原因は、繊維が硬くなってしまうことです。

濡れたまま放置して繁殖した雑菌が繊維にダメージを与えることや、洗剤の使いすぎやすすぎ不足によって繊維が硬くなってしまいます。

ほかにも、タオル生地の表面に並ぶループ状の糸であるパイルの撚り（より）がきつくなってしまうことも、ゴワ付きの原因です。

撚りとは、糸に一定の太さや伸縮性、柔軟性を与えるために、繊維の束をねじり合わせることを指します。

ふんわりとした風合いを実現するにはパイルの撚りが重要ですが、洗濯を繰り返すと撚りがきつくなり、ゴワ付いてしまうのです。

吸水力が落ちている

吸水力が落ちてしまうことも、タオルが寿命を迎えたサインです。

新品のタオルはパイルがしっかりと立っていますが、洗濯を繰り返すと撚りがきつくなりパイルが寝てしまいます。パイルが立っていないタオルは、吸水力が落ちている可能性があります。

また、洗濯を繰り返すことで短い繊維が抜けてしまい、タオルが薄くなってしまうことも、吸水力を損なう原因です。

臭いがある

タオルの嫌な臭いが気になりだしたら、買い替えのタイミングです。

臭いの原因は、洗濯で落としきれなかった皮脂や洗剤の残りと、濡れたまま長時間にわたり放置してしまうことなどが挙げられます。

上記のような環境は雑菌が繁殖しやすくなり、タオルから嫌な臭いが発生してしまうのです。

一度付いてしまった臭いは厄介で、普段の洗濯だけでは消すことが難しくなります。

酸素系漂白剤のつけ置きで消臭できることがありますが、再び臭いが戻ってしまうようであれば、買い替えることを検討しましょう。

変色している

タオルが黒ずんできたり、ピンクっぽく変色したりすることも、寿命のサインです。

黒ずみはカビが発生しているサインであり、ピンク色の変色は雑菌が繁殖すると起こります。

カビや雑菌が繁殖したタオルを使用するのは、衛生面において好ましくありません。

タオルが買い替え時期であることも明確なため、すぐに交換することをおすすめします。

ほつれが目立ってきた

タオルのパイルは洗濯を繰り返すうちにほつれてきます。

ほつれを見つけたら、引っ張らずにハサミで切り落とすことで、引き続き使用できるでしょう。

たくさんほつれるようになってきたら、タオルが寿命を迎えたサインととらえて、買い替えることをおすすめします。

タオルの寿命を延ばす５つのポイント

タオルが寿命を迎えたサインについて解説しましたが、日々の取り扱い方次第では長く使えます。

本章では、タオルの寿命を延ばすために実践したい５つのポイントについて見てみましょう。

1. 数枚をローテーションして使う

同じタオルを繰り返し使っていると、劣化が早まります。

バスタオルやフェイスタオルなど種類ごとにそれぞれ数枚準備し、ローテーションして使うことで、寿命を延ばせるでしょう。

2. 洗濯機に詰め込みすぎない

洗濯機に詰め込みすぎてしまうと、タオルと衣類で摩擦が起きてしまい、寿命を縮めます。タオルの傷みを防ぐために、摩擦を避けるような洗い方を意識することがポイントです。

一度に大量の洗濯物を洗うのではなく、洗濯の回数を増やして数回に分けて洗ったり、洗濯機の水量を増やしたりすることで、タオルの摩擦を軽減できます。

できれば、タオルとほかの衣類を分けて洗うことが望ましいでしょう。難しい場合は、洗濯ネットに入れて洗うだけでも、傷みを防いでタオルの寿命を延ばせます。

3. 柔軟剤は使いすぎない

柔軟剤は繊維をコーティングするため、使いすぎてしまうと吸水力が落ちてしまう可能性があります。

タオルには吸水力が求められるため、適切な使用量で洗濯しましょう。

衣類とタオルを分け、柔軟剤の量を調節して洗濯するのも手です。タオルの吸水力が落ちてきたら、まずは柔軟剤の量を調節して様子を見ましょう。

4. しわをよく伸ばしてから干す

洗濯後にタオルを振り、しっかりとしわを伸ばしてから干すとパイルが立つため、ふわふわの手触りになるでしょう。

濡れている状態のまま放置すると、パイルが寝てしまうだけでなく、嫌な臭いの原因にもなります。洗濯後は放置せず、すぐに干すことが大切です。

5. 風通しのよい場所に陰干しする

タオルの寿命を延ばしたい場合は、陰干しがおすすめです。日光を当てすぎてしまうと、繊維の劣化が進んでしまい、色あせも目立ってしまいます。

また、陰干しする際は、風通しのよい場所を選ぶこともポイントです。風通しがよいと早く乾かせるため、雑菌の繁殖を防げるでしょう。

【もったいない】寿命を迎えたタオルを買い替えられない時の対処法

タオルが寿命を迎えたとしても「まだ使えそう、もったいない」という思いから、なかなか買い替えられないという人もいるでしょう。

臭いがするタオルを使うことは難しいですが、ゴワ付きや肌触りが悪い程度であればと使い続けてしまう人もいるはずです。

寿命を迎えたタオルはゴワ付きがあって吸水力が低いため、つい力を入れて拭いてしまい、肌を傷付けてしまう恐れがあります。

本章では、寿命を迎えたタオルを買い替えられない時の対処法をまとめました。

別の用途で活用する

寿命を迎えたタオルを買い替えられない時の対処法は、別の用途で活用することです。

例えば、以下の用途に使ってみましょう。

タオルを小さくしたい場合は、長辺の端にある硬い部分に切り込みを入れて、手で引き裂きましょう。糸くずを抑えて分割することが可能です。

使い終わった後は、そのまま捨てられるため、汚れの拭き取りなどにも適しています。

買い替え時期を決めておく

交換をためらってしまう人は、先にタオルを買い替える時期を決めてしまうのも対処法の１つです。

ローテーションするタオルの枚数に合わせて１年、半年、２か月など、自分なりの買い替え時期を決めておきましょう。

古いタオルを大掃除などで使用して、新しいものに買い替えるなどの流れを作っておくと、無駄なく使え、ためらうことなく交換できるでしょう。

タオルの寿命から買い替え時期を判断して交換しよう

タオルの寿命は約１年といわれていますが、あくまでも目安であり、洗濯の頻度やお手入れの方法などで変わります。

３０回ほど洗濯すると風合いが変わってくるので、タオルの状態を見ながら買い替え時を判断することがポイント。

ゴワ付きや吸水力の低下、臭いや変色、ほつれが目立つなど、タオルが使いにくいと感じたら買い替えのサインです。

タオルの寿命を延ばしたい場合には、生地の傷みを防ぐためのポイントを意識してお手入れをしましょう。

寿命を迎えたタオルは買い替えをおすすめしますが、まだ使えそうでもったいないと思う場合には、別の用途で活用することをおすすめします。

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[文・構成／grape編集部]