英のEU離脱が確実に ポグバは? エジルは? どうなるプレミアリーグ?
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イギリスがEU(ヨーロッパ連合)から離脱するか、残留するかの国民投票が日本時間2016年6月24日に行われ、「離脱票が過半数を超えることが確実」とBBCが報じました。
EUへの残留を推進していたキャメロン首相は辞任を表明。イギリスはEU離脱に向けての手続きを進めることが予想されます。
元イングランド代表で、イギリスのスポークスマン的な役割を果たしてきたデイビット・ベッカムは「EU残留」を支持していました。また、ドイツ出身で、ロンドンを拠点に活動する写真家のW・ティルマンスさんはEU残留を支持する声明を出していましたが、自身のInstagramを更新し、「これが現実。キャメロンの辞任は賢明」と綴っています。
イングランド・プレミアリーグへの影響は?
これによりサッカー界への影響が早くも不安視されています。世界で最も裕福だと言われるイングランドのプレミアリーグには、世界各国から優秀な選手が集まっています。
日本代表のFW岡崎慎司選手は2015-2016シーズンに奇跡の優勝を果たしたレスターFCに所属。同じく日本代表のDF吉田麻也選手はサウサンプトンFCに所属しています。※共に2016年6月24日現在
これまではEU圏の選手、例えばプレミアリーグのアーセナルに所属するエジル選手(ドイツ)は、イングランドの選手と同じように扱われていました。
しかし、イギリスがEUを離脱することで、エジル選手は外国人選手として扱われ、ビザの取得などの手続きが必要になる可能性があります。イギリスはほかのヨーロッパ諸国に比べ、ビザの取得基準が厳しく、今後、EU圏の選手がプレミアリーグに移籍する際の足かせとなってしまう恐れも。
プレミアリーグへの移籍も噂されるユベントスのポール・ポグバ選手(フランス)など、大物選手らの決断に影響を与えないとも言えない状況です。
18歳以下の選手との契約ができなくなる可能性も
また、現在はEU圏内であれば18歳以下の選手と、イギリスのクラブが契約することができますが、EUを離脱することで、その契約ができなくなる可能性があります。
アーセナルが、スペイン人で当時FCバルセロナの下部組織に所属していたセスク・ファブレガス選手と16歳で契約をしたことが問題視されたこともありましたが、そういった青田買いができなくなるということです。
現状では、イギリスのEU離脱がプレミアリーグにどういった影響を与えるかは定かではありません。
しかし、2016-2017シーズンは世界トップ3とも言われる監督、グアルディオラ(マンチェスターC)、モウリーニョ(マンチェスターU)、クロップ(リバプール)の3人が全員プレミアリーグで指揮をとる注目のシーズン。今後の具体的な影響に注目が集まります。