【2025年】ハーベストムーンやコーンムーンとは?いつ見られる?意味や満月になる日、願い事との関係性も解説!
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2年ぶりの『ブラックムーン』がいよいよ! 夜空に何を願う?特別なタイミングの新月を『ブラックムーン』と呼ぶことはご存じでしょうか。2025年の夏季には、6月25日、7月25日、8月23日、9月22日に新月となるため、8月の新月が『ブラックムーン』に当たるのだとか。同じ季節に4回の新月が見られる現象は、2023年5月以来なので、2025年8月23日はおよそ2年ぶりに『ブラックムーン』が訪れる機会なのです。
秋の時期に見られる満月が『ハーベストムーン』や『コーンムーン』と呼ばれているのを、聞いたことがある人もいるかもしれません。
本記事では、なぜそう呼ばれるのか、その意味や由来、願い事との関係まで解説します。知っていれば、月を見るのがもっと楽しくなるでしょう。
今年のハーベストムーンはいつ?何時頃に見える?
2025年のハーベストムーンは、10月7日に見ることができるようです。満月になるとされる時刻は、正午の12時48分頃なのだとか。
お昼に満月になるというのは少し意外かもしれませんが、前日の10月6日の夜から7日にかけて、ほぼ満月に近い状態の月を見ることができるでしょう。
同年9月現在は当日の天気が分かりませんが、観測に出かける際には、事前に天気予報を確認しておきましょう。
ハーベストムーンとは?どんな意味?
※写真はイメージ
ハーベストムーンとは、9月22日頃の秋分にもっとも近い満月のことを指します。アメリカの先住民が付けた満月の呼称だといわれ、この時期はちょうど多くの農作物の収穫期にあたるのだとか。
『ハーベスト(harvest)』とは『収穫』という意味です。昔の農家の人々は、日が沈んだ後も明るい月の光のもとで、夜遅くまで収穫作業を続けていたそう。
この時期は、日没後すぐに月が出るといわれています。夜間も明るく、まるで収穫を助けてくれるような存在だったことから、『ハーベストムーン』と呼ばれるようになったのかもしれません。
ハーベストムーンは9月の満月のことだといわれることが多いようですが、前述の通り、『秋分にもっとも近い満月』を指すそうです。
そのため、必ずしも毎年9月の満月がハーベストムーンとは限らないのだとか。
2025年は、9月8日と10月7日が満月の予定だといわれています。
2025年の秋分の日は9月23日のため、秋分により近い、10月7日の満月が2025年のハーベストムーンにあたります。
コーンムーンとは?ハーベストムーンとは何が違う?
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ハーベストムーンのように、満月には月ごとにさまざまな呼び名があります。その中でも、混同されやすいのが『ハーベストムーン』と『コーンムーン』です。
『コーン(corn)』は名前の通り『とうもろこし』のこと。北米では、9月がとうもろこしの収穫時期にあたるため、コーンムーンという名前が付けられたのだとか。
ハーベストムーンとコーンムーンはどちらも収穫に関係する名前で、9月の満月を指すことが多いですが、厳密には以下のように少し違いがあります。
そのため、ハーベストムーンとコーンムーンが同じ満月を指す年もあれば、異なる場合もあるようです。
前述の通り、2025年の秋分にもっとも近い満月であるハーベストムーンは10月7日のため、2025年は9月8日の満月がコーンムーンにあたるでしょう。
つまり2025年は、コーンムーンとハーベストムーンが別々の満月として現れる年になります。
なお、2025年のコーンムーンは、9月8日の午前3時9分頃に満月に見えるそうです。
さらに、2025年は皆既月食とコーンムーンが重なり、月が赤く染まって見える『ブラッドムーン』という現象も見られるチャンスなのだとか…!
9月8日は夜空を見上げてみると、特別な体験ができるかもしれません。
過去のハーベストムーンとコーンムーンの観測日
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直近の観測日以外にも、過去5年間のハーベストムーンやコーンムーンが見られた日付を紹介します。
秋分の日と並べて見ると、ハーベストムーンとコーンムーンの違いが、より分かりやすくなるでしょう。
2025年と2020年以外は、ハーベストムーンとコーンムーンが同じ満月を指していることが分かります。
このように、毎年9月の満月がハーベストムーンとは限らないということを覚えておきましょう。
ハーベストムーンと中秋の名月はどう違う?
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日本の『中秋の名月』と、英語圏の『ハーベストムーン』。どちらも秋の月を指す言葉ですが、実は明確な違いがあるようです。
一番大きな違いは、それぞれの定義だといわれています。
中秋の名月は、旧暦を基準にしているため、毎年日付が変わるといわれています。また、旧暦と実際の月の満ち欠けにはズレがあるため、必ずしも満月とは限らないのだとか。
一方、ハーベストムーンは、秋分にもっとも近い満月かどうかで決まります。そのため、年によっては9月ではなく、10月上旬の満月がハーベストムーンとなることもあるようです。
2025年の場合だと、中秋の名月は10月6日、ハーベストムーンは10月7日の予定。2晩にかけて、月の鑑賞を楽しむことができそうです。
中秋の名月とハーベストムーンが重なる年もありますが、定義が違うということを覚えておきましょう。
ハーベストムーンに願い事をすると…?
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満月に願い事をすると、願いが叶うというジンクスを聞いたことがあるかもしれません。
満月は、達成や完了を意味するといわれ、西洋の占星術などにおいて特別な力を持つと信じられているようです。
そのため、満月の夜に願い事をすると、そのパワーによって願いが叶いやすくなるといわれているのだとか。
特に、恋愛に関する願い事は、満月の力を借りやすいそうです。新しい出会いを引き寄せたり、今の関係を深めたりするのに、よいタイミングなのかもしれませんね。
ハーベストムーンには、『許容』『無償の愛』『心機一転』などのキーワードがあるとされています。
また、農作物が実る時期に見られるハーベストムーンは、豊かさや繁栄、そして生命のエネルギーに満ちているとも考えられているそう。
金運や恋愛運、健康運など、豊かな未来を願うのに適した日といえるのかもしれません。
ハーベストムーンやコーンムーンは、どんな場所だときれいに見られる?
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ハーベストムーンやコーンムーンは、ほかの時期の満月に比べて、赤みやオレンジ色を帯びて見えることがあるのだとか。
大気中にあるチリやホコリ、水蒸気などが、波長の短い青い光を散乱させるといわれています。
そのため、私たちの目に届くのは、波長の長い赤い光やオレンジ色の光となるそう。特に、月が地平線近くにある時は、大気の影響で月が赤く色づいて見えるようです。
ちょうど秋分前後の満月は、日没から短い時間で月が出るといわれており、地平線近くの赤みを帯びた月を楽しめるのが特徴なのだとか。そのため、ハーベストムーンやコーンムーンは、月が赤く見える現象が特に印象的なのかもしれません。
月がきれいに見える場所や条件のポイントは、『街灯が少ない場所』『開けた場所』『天候が安定している日』という3つにあるでしょう。
月がきれいに見える場所としては、街灯や建物の明かりが少なく、建物や山、大きな木のような視界を遮るものがない、開けた場所がよいそうです。
また、曇りの日よりも、晴れた日のほうが月がきれいに見えるでしょう。
施設によっては、観測会や鑑賞イベントを開催していることもあるのだとか。
気になる人は、近くの天文台や科学館などのウェブサイトをチェックしてみてください。
ハーベストムーンやコーンムーン以外にも別の呼び方がある?
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9月の満月は、紹介したハーベストムーンやコーンムーン以外に、『バーレイムーン』や『ナッツムーン』などとも呼ばれることがあるそう。
それぞれの呼ばれ方と意味は、以下の通りです。
ハーベストムーンやコーンムーン以外にも、季節や動植物の活動にちなんだ、さまざまな名称で呼ばれているようです。
知っていると、月がより身近に感じられるかもしれませんね。
満月の呼び方は月によっても違う!
9月の満月がハーベストムーンやコーンムーンと呼ばれることがあるように、満月には毎月、それぞれ呼び方があるようです。
月ごとの満月の主な呼び方を紹介します。
それぞれの月の満月の呼び方を知っていると、さらに観賞を楽しめるかもしれません。
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[文・構成/grape編集部]