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洋梨の食べ頃を見極めるサインとは?品種別の食べ頃や追熟方法も解説

By - grape編集部  公開:  更新:

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洋梨の画像

※写真はイメージ

なめらかな舌触りと上品な香りが魅力の洋梨。しかし、買ってすぐに食べてみたところ、「まだ硬くて全然甘くない」と感じた経験はありませんか。

洋梨は収穫後に追熟が必要な果物で、食べ頃を見極めることが大切です。皮の色や香り、触れた時のやわらかさなど、小さなサインを見逃さなければ、完熟した味わいを自宅で楽しめるでしょう。

本記事では、洋梨の食べ頃のサインや追熟方法、食べ頃をすぎた洋梨の食べ方を解説します。

洋梨の食べ頃を見極める3つのポイント

洋梨を食べようとしたところ、まだ熟しておらず、硬くて甘みを感じられないことがあるかもしれません。洋梨の食べ頃のサインを知っていれば、なめらかで芳醇な味わいを楽しめるでしょう。

洋梨の食べ頃を見極める3つのポイントを解説します。

1.皮が黄色や茶色になる

1.皮が黄色や茶色になる

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洋梨の品種によって多少異なる可能性がありますが、一般的には皮の色が緑から黄色、あるいは部分的に茶褐色を帯びてきたら食べ頃のサインとされているため、皮の色に注目しましょう。

特に尻の部分が黄色くなってきたら、甘みが増して食べ頃のようです。

ただし、ラフランスのように、熟しても色の変化が少ない品種もあるとされています。食べ頃が見た目で分かりづらい品種は、ほかのポイントで確認するとよいでしょう。

2.軸のまわりがやわらかくなる

2.軸のまわりがやわらかくなる

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洋梨の食べ頃は、軸の周辺を指で優しく触れた時の感触でも見極められるとされています。未熟な洋梨は硬さが残っているようですが、食べ頃になると軸のまわりにわずかな弾力が出るのだとか。

軸の部分やその周囲にシワが寄っていることも、完熟のサインと考えられているようです。見た目だけでは判断が難しい品種も、この方法なら見分けやすく、十分に熟した洋梨を味わえる可能性があるでしょう。

3.甘い香りが強くなる

3.甘い香りが強くなる

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洋梨は、香りの変化でも食べ頃を判断できるようです。甘い香りが漂ってきたら完熟のサインと言われています。

完熟していなければ、洋梨特有の甘い香りは感じられないとされているため、香りの変化にも注目しましょう。

【品種別】洋梨の食べ頃サイン

ここでは、洋梨の種類別の食べ頃サインを確認します。

ラフランス

ラフランス

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ラフランスはフランス発祥の洋梨で、濃厚な甘みと口に残らない適度な酸味、特有の甘い香りが人気です。ラフランスは皮の色が変わりにくいとされているため、食べ頃を見逃しやすく、香りや感触の確認が欠かせません。

特に軸のまわりにシワが出て、指で軽く押した時にやわらかさを感じられると完熟のサインと考えてよいでしょう。さらに、果実から甘い香りが強く漂ってきたら、食べ頃のようです。

ルレクチェ

ルレクチェ

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西洋梨の一種でフランス原産のルレクチェは、酸味がほとんどない濃厚な甘みと、とろけるようななめらかな舌触りが特徴の品種とされ、生産が難しいことで知られています。

収穫直後は黄緑色のようですが、熟すにつれて熟したバナナのような鮮やかな黄色、あるいは山吹色に変化することが特徴のようです。

芳醇な香りが漂い始め、軸や首の部分にシワが寄れば完熟のサインとされています。触れた時にやや弾力を感じるかどうかも、食べ頃を判断する際の基準になるようです。

香り、色、やわらかさの3つをチェックすれば、ルレクチェ本来の上品な甘みを逃さず楽しめるでしょう。

バートレット

バートレット

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バートレットはイギリスで発見されたと言われている早生種の西洋梨で、甘みと酸味のバランスが取れた味と、果汁が豊富でなめらかな食感が特徴のようです。

皮の色で食べ頃を判断しやすいとされ、完熟すると果皮が黄緑から鮮やかな黄色へ変化すると言われています。

オーロラ

オーロラ

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オーロラは、洋梨同士を掛け合わせてアメリカで誕生した品種です。洋梨のなかでも、種まきから収穫までの期間が短い『早生品種(わせひんしゅ)』にあたり、メロンのようなとろける食感と濃厚な甘さが特徴とされています。

追熟が進むと果皮は黄緑から黄金色へと変化し、見た目からも食べ頃を見極めやすいでしょう。

さらに、軸のつけ根を軽く押した時に少し弾力を感じる状態になれば、なめらかな舌触りと甘く濃厚な果汁を堪能できるとされています。

コミス

コミス

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コミスはフランス原産の洋梨で、完熟すると果汁が滴るほどジューシーでとろけるような舌触りが特徴のようです。気候や環境の変化に敏感な品種で栽培が難しいとされており、『幻の西洋梨』と呼ばれる希少な品種なのだとか。

果皮が黄色くなり、軸の下を親指で軽く押し込んだ際に指の跡がつくと食べ頃とされています。

食べ頃になっていない硬い洋梨を追熟させる方法

食べ頃になっていない硬い洋梨を追熟させる方法

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洋梨は、基本的に収穫後すぐに食べられないとされている果物の1つで、収穫後に熟させる『追熟』が必要なようです。

追熟は、乾燥を防ぐために洋梨を紙袋に入れ、15〜20℃程度の室温に置くことが基本と言われています。早く食べたい時は、リンゴと一緒にポリ袋に入れるとよいでしょう。リンゴが発する『エチレンガス』の作用で、熟成が進みやすくなるとされています。

洋梨の食べやすい切り方

洋梨の食べやすい切り方

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「洋梨の食べ頃は分かったけれど、どのように切ればよいのか分からない」とお悩みの人もいるかもしれません。食べやすい洋梨の切り方は、次の通りです。

1.縦に四等分になるようにカットする。

2.芯を取り除く。

3.皮をむく。

まず縦半分にカットし、さらに半分に切った後、四等分のくし形にして包丁で芯を取り除き、皮をむきます。

四等分にしてあるため、包丁を滑らせるだけで簡単に処理できるでしょう。

ただし、そのまま置いておくと変色することがあります。

レモン果汁を軽くふりかけておくと変色を防げ、きれいな見た目を保てるでしょう。

そのほか、洋梨を半分にカットし、芯をくり抜いてからスプーンで果肉をすくって食べる方法もあるようです。こちらの方法でも簡単に食べられるため、試してみてください。

洋梨の保存方法

洋梨の保存方法

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ここからは、洋梨が『食べ頃になる前』と『食べ頃になった後』のそれぞれの保存方法をご紹介します。

食べ頃を迎えていない洋梨の保存方法

洋梨がまだ硬いうちに冷蔵庫に入れると追熟が進まず、おいしさが逃げる原因になるようです。そのため、完熟前は常温で保存するのが基本とされています。

キッチンペーパーでやさしく包み、ポリ袋に入れて乾燥を防ぎましょう。直射日光が当たらない場所に置けば、自然に甘さが引き出されるとされています。

ただし、熟すスピードは個体によって異なるとされているため、やわらかさを確認しながら見極めましょう。

食べ頃をすぎた洋梨の保存方法

食べ頃になった後、3日以内に食べる場合は冷蔵で保存します。すぐに食べない場合は冷凍保存がおすすめです。それぞれの方法を解説します。

3~4日以内に食べる場合は冷蔵保存でOK

洋梨が食べ頃を迎え、比較的すぐに食べる場合は、冷蔵庫の野菜室での保存がおすすめです。

ただし、冷気に長く触れると風味が落ちやすいとされているため、3~4日以内に食べきりましょう。

ある程度の期間保存する場合は冷凍がおすすめ

食べ頃になった洋梨をある程度の期間保存する場合は、冷凍保存が適しているそうです。洋梨をカットした後、変色を防ぐため切り口にレモン汁をかけ、ひと切れずつラップに包んで保存袋に入れましょう。

冷凍した洋梨は、自然解凍して食べると、ひんやりとしたデザートのような感覚で楽しめます。1か月程度保存できるようですが、風味が徐々に損なわれる可能性があるため、なるべく早く食べきってください。

食べ頃をすぎた洋梨の食べ方

食べ頃をすぎた洋梨の食べ方

※写真はイメージ

食べ頃をすぎた洋梨は、そのやわらかさを生かし、コンポートやジャムにして味わってみましょう。

なお、コンポートとジャムの主な違いは果肉の状態にあります。コンポートは果肉が残った状態で、ジャムは果肉を煮詰め、ゼリー状にするようです。

洋梨の食べ頃を知って甘みと香りを楽しもう

洋梨の食べ頃を知って甘みと香りを楽しもう

※写真はイメージ

洋梨は、皮の色や香り、やわらかさなど、わずかな変化から食べ頃を見極められます。完熟のタイミングを逃さず味わえば、とろけるような食感と芳醇な香りを楽しめるでしょう。

さらに、追熟や保存のコツを知ることで、長く味わうことも可能です。

旬の季節に完熟した食べ頃の洋梨を、ぜひ味わってみてください。


[文・構成/grape編集部]

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