転んで擦り傷、虐待だ!保育士が出会った『モンスターペアレンツ』の驚くべき実態
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メディアでよく取りざたされる『モンスターペアレンツ』。
その実態を調べるため、保育士の求人・転職サイト『保育士バンク!』は、2016年に保育士を対象にアンケートを行いました。
その結果、回答した475人の保育士のうち、実に52.6%が、「モンスターペアレンツに出会ったことがある」と回答していることが明らかになりました。
なんと半数を超える保育士が遭遇している計算に。モンスターペアレンツは、もはや珍しい存在ではないようです。
出典:保育士バンク!プレスリリース
このアンケートでは、「実際どのような保護者をモンスターペアレンツだと感じたか」についても164件の回答が得られました。
その回答をもとに、モンスターペアレンツの特徴をまとめてみると次のようになります。
特徴1:子ども同士のトラブルやケガに過剰に介入する
出典:保育士バンク!プレスリリース
「『子どもの様子はどうですか?』と1時間おきに連絡が来る。子ども同士の喧嘩の原因や内容を説明すると、相手の子どもの親を呼べと言ったり『どの子!?』と保育室内に入ってきてにらみつけたりする」(27歳、保育士)
「子どもが自分でたまたま腕に擦り傷をつけてしまった際、詳細を保護者に伝えると、翌日、市に保育士が虐待していると通報していた」(29歳、保育士)
このように、自分の子供がけがをしたりトラブルにあったりすると、「自分の子どもは絶対に悪くない」と決めつけ、怒りの矛先を相手の子どもや保育士に向けるケースが目立ちます。
特徴2:自分の子どもしか見ていない自己中心発言をする
出典:保育士バンク!プレスリリース
「発表会の子どもの配役や器楽発表の役割が不満で怒鳴り込んできた」(35歳、保育士)
「高い服を着せているから外遊びNGと言われた」(24歳、保育士)
「タレント活動をしているので、転んだりしてケガをさせたら訴えるといわれた」(37歳、保育士)
「うちの子はクーラーが苦手だから、園全部のクーラーを消して、1日3回着替えさせてと言われた」(30歳、保育士)
耳を疑うような発言のオンパレード。保育士の皆さん、本当に大変ですね…。
特徴3:保育士にクレームをつける
出典:保育士バンク!プレスリリース
「子どもが保護者の前で私に唾を吐いてきたため、顔をぬぐいながら表情は変えずに『してはいけない』と話をしていると、『なんでうちの子どもを汚いもののように接するんですか!?』と怒鳴られた」(29歳、保育士)
「3歳児に衣類の着脱や片づけの仕方を教えたところ、保護者から『なぜ先生が世話をしてくれないのか。一人で着替えを指せるなんてかわいそうだ!』とクレームがあった」(40歳、保育士)
保育士の斜め上の角度から思いがけないクレームをつけてくるモンスターペアレンツ。
アンケートの回答を読んでいると、モンスターペアレンツへの対応に頭を悩ませながら業務に励む保育士の皆さんのご苦労が伝わってきます。
自分の子どもを大切に気持ちは尊いものですが、その気持ちが暴走して周りが見えなくならないように、心してもらいたいものです。