アニサキスが増えてるから魚はやめよう?待って! 鮮魚店が「誤解です」
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刺身などを食べて寄生虫『アニサキス』による食中毒を起こすケースが増えている、との報道がありました。
タレントの渡辺直美さんもTwitterでアニサキスによる食中毒になったことを報告。注意を呼びかけました。
アニサキスの幼虫は長さ2~3cm、幅は0.5~1mmほど。白色で太い糸のような姿をしています。
通常は魚介類の内臓に生息しますが、寄生主が死亡すると筋肉部分に移動するといわれています。アニサキスが寄生している魚介類を食べてしまうと、胃壁や腸壁が荒らされて激しい痛みを伴い、医療機関の受診が必須です。
報道では「2017年に入り急増」と伝えられています。しかし、本当に増えているのでしょうか。
食中毒を不安がる人が増え、刺身や寿司など生食商品の売り上げが減少。市場での魚価にも影響が出始め、鮮魚に関わる業種の人々は頭を悩ませています。
魚の販売にたずさわっている泉(@syo_izumi)さんは、「メディアの報道が不安をあおるものばかり。消費者の方に届いてほしい」と、アニサキスについてわかりやすくまとめた作品を公開しました。
報道では「アニサキスの被害件数が10年前から20倍に増加」と伝えられていましたが、その要因は2012年に食品衛生法が改正されたことにあったそうなのです。
つまり、もともと被害を受ける人はいたものの、報告が義務付けられていなかっただけということになります。
投稿者の泉さんは、ツイートに対して寄せられたコメントに丁寧に返信しています。
アニサキス、ホントに大丈夫?
医療機関でアニサキスを取り除いたら、すぐに痛みが治まるの?
よく噛むと胃への侵入を防げるの?
カツオにはいないの?
アサリは?
魚屋が以前より情報発信すべきだったのでは?
わさびは効く?
アニサキスによる食中毒の予防方法
厚生労働省が伝えている、アニサキスによる食中毒の予防方法は以下の通りです。
泉さんが語っているように、夏は白身魚が美味しい季節。予防方法を知って過度に不安にならず、新鮮な旬のものをいただきたいですね。
[文・構成/grape編集部]