眞子様が訪問中の『ブータン』 国王から信頼された1人の日本人とは?
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2017年6月1日からブータンを訪問されている眞子内親王(以下、眞子様)。
首都ティンプーにある城塞『タシチョゾン』では、ワンチュク国王夫妻への表敬も行われました。
そんな眞子様が6月5日に訪問されたのは、農業指導者・西岡京治さんの記念館『西岡ミュージアム』。
「ブータンの景色は日本の原風景に似ている」などともいわれますが、その一部を作るのにひと役買ったのが日本人の西岡さんだったのです。
※写真はイメージ
1992年に死去した際、外国人としては異例の国葬が執り行われた西岡さん。一体どのような人物だったのでしょうか。
「ブータン農業の父」として国王の信頼も厚い
1933年生まれの西岡さんは、1964年に現在の国際協力機構の農業指導者としてブータンへ赴任します。
当初はインド人が大半を占めていた農業局から冷遇を受け、まともな活動ができないような状況。しかし、熱心に農業指導を続ける西岡さんは少しずつ信頼を集めはじめます。
日本から輸入した野菜の栽培方法を広めたり、品種改良を行うだけでなく、荒地や山を切り開くなどの事業にも尽力。
こういった地道な活動が認められ、1980年には当時の国王から民間人に贈られる最高の爵位である『ダショー』を授かることになったのです。
1992年3月に59歳で死去した際には、ブータン王室および政府の意向で国葬が執り行われました。
今回、眞子様が訪問された『西岡ミュージアム』が作られたのは2014年。取材のためにブータンを訪れていた産経新聞の記者は、現地の人たちからこんな話を聞いたといいます。
ブータンに限らず、世界中で活躍する日本人は数多くいます。しかし、西岡さんのように国王から認められ、敬意を持って国葬が執り行われるということはとても稀なこと。
眞子様は同日、西岡さんの功績を称えた仏塔『西岡チョルテン』も訪問されたといいます。
眼下には棚田がよく見下ろせる場所に建つという塔。眞子様はそこから見える美しい田園風景をご覧になって、西岡さんの偉業に思いをはせられたのでしょうか。
眞子様はブータンでの公式訪問を終え、シンガポールを経由して6月8日に帰国されます。
[文・構成/grape編集部]