「えっ、なんで壁に張り付いてんだ?」重機の本気に、日本の技術力を見る
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今日運転しながら山の方をチラっと見たら「ん?…ファッ!?」ってなったわ。
こんな文言と共に、いっせい(@punisuke_issei)さんがTwitterに投稿した写真。
そこには信じられないものが写っていました。
???
にわかには信じ難い光景ですが、垂直に近い壁に重機が張り付いて作業をしています。
もう少し近づいてみると…。
た、確かに重機だ!!!
この衝撃的な写真が公開されると「一体どこで撮影されたんだ?」「この重機はなんで壁に張り付いているの?」と多くの疑問の声が寄せられます。
重機の正体は『ロッククライミングマシーン』
この驚きの光景が目撃されたのは、愛媛県喜多郡の内子町(うちこちょう)。2016年に起こった土砂崩れによって崩壊した斜面の切取や整形といった作業をしていました。
そして、多くの人の度肝を抜いた重機の正体は、大昌建設の『ロッククライミングマシーン』という機械。
高所法面(のりめん)や急斜面で使用される重機で、日本中で活躍しています。
『ロッククライミングマシーン』はなぜ急斜面でも作業が行えるのか…大昌建設に聞いてみました。
――Twitterで話題の『ロッククライミングマシーン』はどんな作業を?
斜面の切取・整形という作業を行っています。
山の凸凹を切り取って、きれいに整えているわけです。
――何度ぐらいの傾斜まで対応できるのか。また、なぜ傾斜での作業が可能なのか?
ロッククライミングマシーンは角度0~90度までの斜面に対応可能です。
傾斜で作業ができる理由は、山の上部に設けた設備(アンカーといいます)から伸ばした2本のワイヤーロープで、ロッククライミングマシーンをつないでいるからです。
ロッククライミングマシーンはワイヤーをウインチで巻上げ、巻下げることにより、急斜面でも安全に走行できる仕組みになっています。
――操縦をする作業者に危険はない?
『ロッククライミングマシーン』は、有人のみならず無人での作業も可能です。
落石や地盤崩壊といった災害の恐れがある場所を施工しなければならない場合、ラジコンによる遠隔操作で施工します。
斜面の切取・整形といった作業以外にも、掘削、 切り崩し、既設モルタルの取り壊しなども行えるという『ロッククライミングマシーン』。
アームの先端部を取り替えることで、可能な作業の幅も劇的に広がります。
現在は、日本でのみの稼働ですが、海外からのオファーも来ています。
日本で作られた製品であることが誇らしくなる『ロッククライミングマシーン』。
そう遠くない未来に海外の急斜面でも活躍する日が、やって来るに違いありません!
[文・構成/grape編集部]