砂糖が固まる理由 固まった砂糖を元に戻す方法とは By - ウチコト 公開:2017-06-10 更新:2017-06-10 Share Post LINE はてな コメント 料理やお菓子作りに欠かせない「お砂糖」ですが、固まってしまっていて、スプーンでガリガリ削ったり、砕いた経験はありませんか? 実は、砂糖が固まるのは理由があるんです。今回は、とについてご紹介します。 <砂糖が固まる理由の前に>そもそも、砂糖の原料は? 砂糖は主に「さとうきび」と「てん菜」からできています。 「さとうきび」はイネ科の植物で、日本では沖縄や鹿児島県の南西諸島など、温暖な地域で栽培されています。竹によく似た茎部分に糖分が含まれ、搾り汁から砂糖が作られます。 「てん菜」はアガサ科の植物で、ほうれん草と同じ仲間に属します。別名「さとう大根」とも呼ばれ、寒さに強いことから北海道などの寒冷地で栽培されています。砂糖の成分のほとんどは「ショ糖」という糖質。さとうきびやてん菜から取り出したこのショ糖を結晶化して作られます。 砂糖が固まる理由とは? 家庭でよく使われる「上白糖」(白砂糖)が固まってしまうのは、「湿度の変化」が主な原因です。上白糖は、原料から精製した砂糖の結晶に吸湿性の高い「転化糖(糖液)」が加えられて作られます。もともと砂糖の結晶はくっつきやすい性質がありますが、転化糖(糖液)でコーティングすることで、砂糖の結晶同士がくっつくことが防がれています。乾燥により、転化糖(糖液)の水分が減ってしまうと、糖液の中の糖分が結晶化し、この結晶が砂糖の結晶同士をくっつけて塊となってしまうのです。ちなみに、塩は湿気を吸収してしまうことで固まってしまいます。固まる理由は全く違うんですね。 固まった砂糖を元に戻すためには 固まった砂糖を元に戻すためには、砂糖に「適度な湿気」を与えてあげることがポイントです。具体的にどのような方法があるのでしょうか? 霧吹きなどで水分をかける方法 密閉容器やポリ袋に砂糖を入れ、霧吹きで水を吹きかけて蓋をします。数時間置くと砂糖が水分を吸収して、ほぐれやすくなるそうです。霧吹きの代わりに水を1〜2滴入れても。ただし、水をかけすぎると砂糖が溶けて固まってしまうことがあるので、少量から試してみましょう。 食パンを使った方法 固まった砂糖を取り出し、食パンと一緒に密閉できる容器内にいれておくと、食パンの水分を砂糖が吸収して柔らかくなります。食パンをちぎったものを1,2切れ、砂糖の入っている容器に入れてもよいようです。ただしパンを入れっぱなしにしてしまうとカビが生じる可能性もあるので、5〜6時間で取り出すようにしましょう。 砂糖が固まるのを防ぐ保存方法とは 砂糖は温度や湿度の変化によって固まったりベタついてしまいます。買った後は密閉容器に移し、急激な温度変化がある場所や直射日光を避けて保管しましょう。また密閉容器に移した後は、なるべく早く使い切るようにしましょう。 おわりに 砂糖は普段の生活の中で使う機会が多い調味料ですね。使いたい時に固まっていたら困ってしまうもの。砂糖が固まってしまったら、ご紹介した方法をぜひ試してみてくださいね。また、砂糖が固まらないように保存することも大切です。日頃から保管には注意してくださいね。参照:農林水産省「砂糖のすべて」参照:農畜産業振興機構「砂糖に関するFAQ」参考:三井製糖「商品に関するよくあるご質問」 東京ガス「ウチコト」 東京ガス「ウチコト」は、家事(ウチのコト)で役立つちょっとしたコトをお届けしています。料理、洗濯、掃除、子育て、省エネ等、お家に役立つコト&コツが満載です。 ⇒http://tg-uchi.jp/ 関連記事 買った<ネギ>を倍に増やそう!再生野菜「ネギ」の育て方【キッチン菜園(2)】 初心者にもオススメ♪20日で収穫「ラディッシュ」の育て方【キッチン菜園(3)】 あれ?ガスコンロの炎の色がいつもと違う! 覚えておきたい原因3つ 「勘違いしてた…」 高速道路で見かける『i』のマーク、その意味は?高速道路の緑看板にある、『i』のマーク。その正体をご存じでしょうか? 製氷皿に『大葉』を入れて… できたものに「真似したい」「斬新!」うりさん(uri_kurashi)が紹介した、大葉をしなしなにしない方法に注目が集まりました。 出典 砂糖が固まる理由? 固まった砂糖を元に戻す方法とは Share Post LINE はてな コメント
料理やお菓子作りに欠かせない「お砂糖」ですが、固まってしまっていて、スプーンでガリガリ削ったり、砕いた経験はありませんか? 実は、砂糖が固まるのは理由があるんです。今回は、とについてご紹介します。
<砂糖が固まる理由の前に>そもそも、砂糖の原料は?
砂糖は主に「さとうきび」と「てん菜」からできています。
「さとうきび」はイネ科の植物で、日本では沖縄や鹿児島県の南西諸島など、温暖な地域で栽培されています。竹によく似た茎部分に糖分が含まれ、搾り汁から砂糖が作られます。
「てん菜」はアガサ科の植物で、ほうれん草と同じ仲間に属します。別名「さとう大根」とも呼ばれ、寒さに強いことから北海道などの寒冷地で栽培されています。
砂糖の成分のほとんどは「ショ糖」という糖質。さとうきびやてん菜から取り出したこのショ糖を結晶化して作られます。
砂糖が固まる理由とは?
家庭でよく使われる「上白糖」(白砂糖)が固まってしまうのは、「湿度の変化」が主な原因です。
上白糖は、原料から精製した砂糖の結晶に吸湿性の高い「転化糖(糖液)」が加えられて作られます。
もともと砂糖の結晶はくっつきやすい性質がありますが、転化糖(糖液)でコーティングすることで、砂糖の結晶同士がくっつくことが防がれています。
乾燥により、転化糖(糖液)の水分が減ってしまうと、糖液の中の糖分が結晶化し、この結晶が砂糖の結晶同士をくっつけて塊となってしまうのです。
ちなみに、塩は湿気を吸収してしまうことで固まってしまいます。固まる理由は全く違うんですね。
固まった砂糖を元に戻すためには
固まった砂糖を元に戻すためには、砂糖に「適度な湿気」を与えてあげることがポイントです。具体的にどのような方法があるのでしょうか?
霧吹きなどで水分をかける方法
密閉容器やポリ袋に砂糖を入れ、霧吹きで水を吹きかけて蓋をします。数時間置くと砂糖が水分を吸収して、ほぐれやすくなるそうです。霧吹きの代わりに水を1〜2滴入れても。
ただし、水をかけすぎると砂糖が溶けて固まってしまうことがあるので、少量から試してみましょう。
食パンを使った方法
固まった砂糖を取り出し、食パンと一緒に密閉できる容器内にいれておくと、食パンの水分を砂糖が吸収して柔らかくなります。
食パンをちぎったものを1,2切れ、砂糖の入っている容器に入れてもよいようです。
ただしパンを入れっぱなしにしてしまうとカビが生じる可能性もあるので、5〜6時間で取り出すようにしましょう。
砂糖が固まるのを防ぐ保存方法とは
砂糖は温度や湿度の変化によって固まったりベタついてしまいます。買った後は密閉容器に移し、急激な温度変化がある場所や直射日光を避けて保管しましょう。
また密閉容器に移した後は、なるべく早く使い切るようにしましょう。
おわりに
砂糖は普段の生活の中で使う機会が多い調味料ですね。使いたい時に固まっていたら困ってしまうもの。砂糖が固まってしまったら、ご紹介した方法をぜひ試してみてくださいね。また、砂糖が固まらないように保存することも大切です。日頃から保管には注意してくださいね。
参照:農林水産省「砂糖のすべて」
参照:農畜産業振興機構「砂糖に関するFAQ」
参考:三井製糖「商品に関するよくあるご質問」
東京ガス「ウチコト」
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