母「混ぜご飯をよく食べる」祖母「申し訳ない」 謝罪の理由が切ない By - grape編集部 公開:2017-07-05 更新:2017-07-06 戦争 Share Post LINE はてな コメント ※写真はイメージ 健康志向が高まる現代では、白米に玄米を混ぜて食べる人も増えてきました。 また、炊き込みご飯など『白米』ひとつにしてもアレンジ次第でさまざまな食べ方があります。 きなこ(@3h4m1)さんも、とうもろこしと一緒に炊き込んで作る『とうもろこしご飯』を家で出したところ、息子さんに大好評。 「思いのほか、よく食べる」と、実家の98歳になるおばあさんに話したそうです。 しかしその後、おばあさんから届いた手紙と荷物にきなこさんは切ない気持ちになってしまいました。 手紙に書かれていたこととは… 届いたのは、お米30kg。そして、荷物と一緒に入っていた手紙には、こう書かれていました。 農家を実家に持っているのに、代用食を長男や夫にたべさせるなんて申し訳ない。 戦時中や戦後直後など、食料が足りなかった当時は、芋がお米の代わりとされたり、お米にほかの食材を混ぜた代用食が食卓の主流でした。 戦時中に疎開して来た親戚縁者を食べさせるのに大変苦労したという、おばあさん。 だからなのか、きなこさんが「最近のとうもろこしご飯は、おいしいんだよ」と伝えても、「ごめんね、私にいってくれたら…」と落ち込んでしまうそうです。 だからこそ、きなこさんはおばあさんとの一連のやり取りを振り返り、こう語ります。 祖母の戦争が未だ終わってない、切ない。 数日前実家の98歳の祖母に「とうもろこしご飯を作ったら息子が思いの外よく食べる」という話をしたら今日「農家を実家に持っているのに代用食を長男や夫にたべさせるなんて申し訳ない」という達筆の手紙と共に米30kgが送られて来た。祖母の戦争が未だ終わってない、切ない。— きなこ (@3h4m1) 2017年7月3日 ツイートを読んだ人からは、「同じ経験があります」といったコメントが寄せられました。 私の祖母と似ています。ご飯は白米以外は認めず、雑穀とかを混ぜたものも戦時中のようで嫌みたいです。 80代の両親も、雑穀米とかを認めません。体にいい悪いではないようです。 終戦直前か直後に生まれた私の祖母も、当時を思い出すという理由でサツマイモのご飯が苦手みたいです。 戦争の傷跡が垣間見えるきなこさんのエピソード。 時代が変わり、食料に困らなくなったいまでも、当時の光景がフラッシュバックしてしまうのだと思うと、胸の奥を締め付けられるようです。 終戦を迎えてから、2015年で70年が経ちました。戦争を知らない世代にとっては「もう70年」かもしれません。 しかし、きなこさんのおばあさんたちにとっては「まだ70年」であり、本当の意味で終わりを迎える日は来ないのでしょう。 [文・構成/grape編集部] 出典 @3h4m1 Share Post LINE はてな コメント
健康志向が高まる現代では、白米に玄米を混ぜて食べる人も増えてきました。
また、炊き込みご飯など『白米』ひとつにしてもアレンジ次第でさまざまな食べ方があります。
きなこ(@3h4m1)さんも、とうもろこしと一緒に炊き込んで作る『とうもろこしご飯』を家で出したところ、息子さんに大好評。
「思いのほか、よく食べる」と、実家の98歳になるおばあさんに話したそうです。
しかしその後、おばあさんから届いた手紙と荷物にきなこさんは切ない気持ちになってしまいました。
手紙に書かれていたこととは…
届いたのは、お米30kg。そして、荷物と一緒に入っていた手紙には、こう書かれていました。
農家を実家に持っているのに、代用食を長男や夫にたべさせるなんて申し訳ない。
戦時中や戦後直後など、食料が足りなかった当時は、芋がお米の代わりとされたり、お米にほかの食材を混ぜた代用食が食卓の主流でした。
戦時中に疎開して来た親戚縁者を食べさせるのに大変苦労したという、おばあさん。
だからなのか、きなこさんが「最近のとうもろこしご飯は、おいしいんだよ」と伝えても、「ごめんね、私にいってくれたら…」と落ち込んでしまうそうです。
だからこそ、きなこさんはおばあさんとの一連のやり取りを振り返り、こう語ります。
祖母の戦争が未だ終わってない、切ない。
ツイートを読んだ人からは、「同じ経験があります」といったコメントが寄せられました。
戦争の傷跡が垣間見えるきなこさんのエピソード。
時代が変わり、食料に困らなくなったいまでも、当時の光景がフラッシュバックしてしまうのだと思うと、胸の奥を締め付けられるようです。
終戦を迎えてから、2015年で70年が経ちました。戦争を知らない世代にとっては「もう70年」かもしれません。
しかし、きなこさんのおばあさんたちにとっては「まだ70年」であり、本当の意味で終わりを迎える日は来ないのでしょう。
[文・構成/grape編集部]