「過去の過ちから学んで」俳優ジョージ・タケイが公演に招待し続けた人物とは
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アメリカの人気SFドラマ「スタートレック」シリーズのヒカル・スールー役などで知られる日系アメリカ人俳優ジョージ・タケイさん。
カリフォルニア州で生まれ育った彼は日米開戦の翌年の1942年に、家族とともに日系人強制収容所に送られました。当時タケイさんは5歳でした。
日系人強制収容所が舞台のミュージカル
タケイさんは2015年から2016年2月まで、ブロードウェイミュージカル「アリジアンス(原題) / Allegiance」に出演していました。
「アリジアンス」は第二次世界大戦中の日系人強制収容所が舞台の物語で、まさにタケイさん自身の実体験がもとになっています。
このミュージカルの公演期間中ずっと、タケイさんはある人物のために観賞席を用意していました。
その人物とは、2016年アメリカ大統領選挙にむけた、共和党の候補者指名争いの真っ只中にいるドナルド・トランプさんです。
アメリカの歴史について知ってほしい
トランプさんは以前、雑誌のインタビューで第二次世界大戦中の日系人強制収容について「その場にいたとしたら、支持していたかもしれない」と発言しました。
それを知ったタケイさんは、ミュージカル「アリジアンス」を見て日系人収容所での生活がどれほど過酷なものだったかをトランプさんに知ってほしいと思い、彼を劇場に招待することにしました。そして期間中ずっとトランプさんのための席を用意し続けたのです。
まさに今が歴史を学ぶ時ですよ、トランプさん
しかし、79回の観賞の機会がありながらも残念ながらトランプさんが劇場に現れることはありませんでした。
ミュージカル「アリジアンス」は終演しましたが、タケイさんは「これからもアメリカ人が過去の過ちから学び、すべての人々にとってより良い未来が作られることを願う」と話しています。
テレビ番組で共演したこともあるタケイさんとトランプさん。いつかトランプさんにタケイさんの思いが伝わることを願ってやみません。