地雷を除去するタンポポの綿毛。世界には今も1億以上の地雷が埋まっている
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ダルビッシュ有が日本に帰国 向かった先は…?2024年11月12日、メジャーリーグの『サンディエゴ・パドレス』に所属するダルビッシュ有選手が、自身のブログを更新。日本に一時帰国していたことを明かしました。
俳優・火野正平さんが逝去 腰痛の治療に励むも腰部骨折に火野正平さんが亡くなったことが分かりました。ご冥福をお祈りいたします。
- 出典
- 「Mine Kafon」Webサイト / Mine Kafon | Callum Cooper / Afghan devises simple, cheap landmine clearance tool / 【PEOPLE MAGNET TV】地雷除去×風力×おもちゃ「地雷撤去ボール」
全世界には約1億1千万個の地雷が埋まっています。
安価で設置が簡単なこの兵器。戦争中に地中に埋められ、その埋めた場所を記した地図などは存在しません。その為、戦争が終わった後も人々の生活の場にとどまり続けています。
そして今現在も、約22分に一人の割合で人々の命または四肢を奪い続けています。
もっとも地雷が埋まっている国のひとつ、アフガニスタン。この国だけでも埋まっている地雷は1千万個にも及びます。
このアフガニスタン出身のデザイナー、マスード・ハッサーニ(Massoud Hassani)さんが考えた、地雷撤去装置「マイン・カフォン(Mine Kafon)」が話題になっています。
Massoud Hassaniさんが子供の頃に遊んでいたオモチャを参考に創りだされた「マイン・カフォン」、まるでタンポポの綿毛のように中心から多くの足が出る構造となっています。
「マイン・カフォン」はこの沢山の足で風に吹かれながら転がるように移動し、地雷を踏んで除去していきます。
Mine Kafon | Callum Cooper from Focus Forward Films on Vimeo.
1つの「マイン・カフォン」で駆除できる地雷は3〜4つ。中心部にGPSが組み込まれていますが、中心部以外は基本竹とプラスチックで構成されているため、非常に簡易な構成となっています。そのため安価に作成、量産が可能です。
その制作費用はひとつあたり約51ドル、従来の地雷除去装置の1200ドルと比較すると約20分の1の価格で製造可能です。
また修理することにより何度も利用できるところも利点です。
自身の故郷を地雷を気にせず歩くことを夢見るマスード・ハッサーニさん。いつの日かその夢が実現することを、期待せずに入られません。
六本木の東京ミッドタウンにある「21_21 DESIGN SIGHT(トゥーワン・トゥーワン・デザインサイト)」で行われている企画展「活動のデザイン展」では 「マイン・カフォン」の実物が展示されています。ご興味のある方は是非実物をご覧ください。
「活動のデザイン展」
場所:21_21 DESIGN SIGHT
開催期間:2014.10.24 – 2015.2.1
「活動のデザイン展」 Webサイト
展示されている「マイン・カフォン」