ウクライナで救われた1つの命 がれきの下から顔を出したのは 「涙が出た」
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ウクライナでは2022年2月24日以降、ロシアによる軍事侵攻が続いています。
多くの人たちが犠牲になっているというニュースが連日報道される中、現地で撮影されたある動画が話題になりました。
がれきの下から助け出されたのは
同年4月13日、ウクライナ非常事態庁のFacebookに1本の動画が投稿されました。
東部ドネツク地方の村で、高齢の男性が暮らす家がロシア軍の砲撃によって破壊されてしまいます。
幸い男性は逃げ出すことができて無事でした。しかし、男性の愛犬が、がれきの下敷きになってしまったのです。
現場に駆け付けた警察官とレスキュー隊員たちは、子犬が埋まっている場所を手で掘り始めます。
果たして子犬は助かったのでしょうか。
子犬は生きていました!
子犬は助け出された直後は混乱した様子で、ぐったりとしていましたが、最後に飼い主の男性の腕に抱かれている時には脚が震えているのが分かります。
突然、目の前が真っ暗になり、がれきの下敷きになった子犬はとても怖かったのでしょう。
海外メディア『Newsweek』によると、男性と子犬は病院で手当てを受けて、命に別状はないということです。
救出する前、がれきの下から子犬の鳴き声が聞こえたのだそう。
子犬が生きていることを確信した警察官とレスキュー隊員たちは、「絶対に助け出す」と決めたのだとか。
この動画には、「涙が出た」「命を救ってくれてありがとう」「早く平和が戻りますように」などの声が上がりました。
子犬を抱きながら「本当にありがとうございます」と感謝をしている男性の顔には、いくつもの傷が見えます。
文字通り命を落としかけた男性と子犬がともに助かったのは、奇跡としかいいようがないでしょう。
尊い命がこれ以上失われないように、ウクライナに平和な日常が戻ってくることを願わずにいられません。
[文・構成/grape編集部]