犬にとって人間はエルフ 犬と生きるということを改めて考える By - grape編集部 公開:2017-07-26 更新:2018-03-13 犬 Share Post LINE はてな コメント 北欧神話に登場する、エルフ。日本語では妖精などと訳されることがあります。 エルフは人間と似た容姿をしていながら、神秘的な雰囲気をまとい、長寿でいつまでも若々しい見た目です。また不思議な力を持っていて、小説や映画などの物語のなかでは「生物として上位の存在」として描かれることもあります。 空想上の生き物であるエルフですが、ある生き物から見た人間は『エルフ』そのものなのかもしれません。 別の視点で見れば、我々はエルフ 犬の世界では、人間は500歳まで生きるエルフだ。 この1文が海外のSNS、Tumblrで注目を集めました。その言葉に心を動かされた人々が、『続き』を書き込んでいきました。 そして、1つの物語ができ上がったのです。 物語は、このように始まります。 彼らは長い時を生きる…しかし、その中のよい者は、私たちと生涯にわたる約束を結ぶ。 copperbadge ーより引用(和訳) 長い時を生きる『彼ら』。それは人間です。 犬の寿命は長くて20年ほど。その4~5倍も長く生きる人間は、犬からすれば、老いることを知らないエルフにも見えるのでしょうか。 老いることを知らない彼らは、私たちにとても親切だ。だから私たちは、彼らにとって、よい友人でいなければならない。 thefingerfuckingfemalefury ーより引用(和訳) 語り手である『私』は子犬の時から、人間と暮らしてきた犬。犬は老いて、身体のあちこちが痛み始めます。 ですが、いつも一緒にいた家族である女性は、若く健やかなままでした。 私は歳をとった。口の周りの毛は灰色になってしまった。彼女と一緒に歩けば、関節が痛む。けれど、彼女が変わることはない。髪は輝いて、肌はみずみずしく、まだまだ軽やかに歩く。 時の流れは彼女に影響を与えない。それでも、いまなお、私は彼女を愛している。 katzedecimal ーより引用(和訳) 何世代にも渡って、彼は私の一族を守ってきてくれた。私の曾祖父の、さらに曾祖父の時代から、彼は私たちの安全を保ち続けてくれたのだ。長い間、私たちは彼が不老不死だと考えていた。しかし、いまは違う。私の毛皮が灰色になり、関節が硬くなっているのと同じように、彼もまた老いるのだ。 彼は私の子どもを自らの手元には置かず、彼の子どもの元へと連れて行った。私は、彼が目にかけた最後の者となるだろう。 私の唯一の希望は、私自身が彼の最後の瞬間を見届けることだ。彼の種族の死は、とてもまれだ。長い生の終わりとは、こんなにも悲劇的だ。 彼は多くを見て、多くを知った。 私は、私の存在が彼を慰めることがわかっている。私は、彼が最後の時を迎えるまで、慰めを与え続けたいと思う。 crazypenguin159 ーより引用(和訳) 間もなく命の灯が消えそうになる、老いた人間。そのそばに寄り添い続ける犬。 犬が人間の死を看取ることはまれなこと。その最後の瞬間まで、犬は人間と共にい続けることを望みます。 複数の人々によって作られたこの物語は、海外だけでなく、日本のSNSでも多くの人々の涙を誘いました。 『長い命』と『短い命』の感覚は異なっても、共に過ごす時間は、どちら側から見ても輝いています。 犬と人間の長い付き合い。歴史の中に、こんなストーリーが積み重なっていることを想像すると、「人間の友達」である犬への愛おしさがこみ上げてくるようです。 ※記事中の写真は全てイメージ [文・構成/grape編集部] 『日本語なのに読めない』貼り紙 内容が?「もはや外国語」「なんて?」旅行中に立ち寄った温泉。貼り紙の内容に首を傾げた理由が? レジ店員「そのカバン…」 レジ店員が客に声をかけたワケが?「これは声かけちゃう」「最近、自信喪失していて、今日もとぼとぼと帰路についていたんだけど…」 出典 Tumblr Share Post LINE はてな コメント
北欧神話に登場する、エルフ。日本語では妖精などと訳されることがあります。
エルフは人間と似た容姿をしていながら、神秘的な雰囲気をまとい、長寿でいつまでも若々しい見た目です。また不思議な力を持っていて、小説や映画などの物語のなかでは「生物として上位の存在」として描かれることもあります。
空想上の生き物であるエルフですが、ある生き物から見た人間は『エルフ』そのものなのかもしれません。
別の視点で見れば、我々はエルフ
犬の世界では、人間は500歳まで生きるエルフだ。
この1文が海外のSNS、Tumblrで注目を集めました。その言葉に心を動かされた人々が、『続き』を書き込んでいきました。
そして、1つの物語ができ上がったのです。
物語は、このように始まります。
長い時を生きる『彼ら』。それは人間です。
犬の寿命は長くて20年ほど。その4~5倍も長く生きる人間は、犬からすれば、老いることを知らないエルフにも見えるのでしょうか。
語り手である『私』は子犬の時から、人間と暮らしてきた犬。犬は老いて、身体のあちこちが痛み始めます。
ですが、いつも一緒にいた家族である女性は、若く健やかなままでした。
間もなく命の灯が消えそうになる、老いた人間。そのそばに寄り添い続ける犬。
犬が人間の死を看取ることはまれなこと。その最後の瞬間まで、犬は人間と共にい続けることを望みます。
複数の人々によって作られたこの物語は、海外だけでなく、日本のSNSでも多くの人々の涙を誘いました。
『長い命』と『短い命』の感覚は異なっても、共に過ごす時間は、どちら側から見ても輝いています。
犬と人間の長い付き合い。歴史の中に、こんなストーリーが積み重なっていることを想像すると、「人間の友達」である犬への愛おしさがこみ上げてくるようです。
※記事中の写真は全てイメージ
[文・構成/grape編集部]