担任と副担任が追い詰めた? 中2男子の自殺に、武井壮が「まがってる」
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小・中学校で使っていた教科書が見られるサイトに「自然と涙が出た」「ありがとう」子供の頃、学校で勉強をするため、当たり前のように使っていた教科書。 重要な部分に線を引いたりメモを残したり、時には落書きをしてしまったり…子供の頃の思い出が詰まった教科書を今もまだ手元に残している人は、そう多くないでしょ...

警察庁が自殺者数を公表 増加傾向に、悲しみの声2023年3月14日、警察庁は2022年の自殺者数の確定値を公表しました。 男女ともに増加しており、小中高生の自殺者数は過去最多でした。
タレントであり、スポーツ選手でもある武井壮さん。
武井さんは社会科の教員免許を持っており、学校で起こる諸問題にも触れ、積極的にメディアで発言しています。
2017年10月16日には、TV番組『バラ色ダンディ』(TOKYO MX)にコメンテーターとして出演。福井県の中学2年生が自殺した件について、持論を展開しました。
男子生徒の、自殺の背景
3月14日に自殺をした、池田町立中学校の男子生徒。彼は、担任と副担任の両方から、精神的に追い詰められていたことが分かっています。
※写真はイメージ
男子生徒は、怒られると過呼吸を起こしたり、土下座をしようとしたりするなど、担任と副担任に対して極度の恐怖心を持っていたようです。
男子生徒は、母親に「僕だけ強く怒られる。どうしたらいいのか分からない」と泣きながら訴えたこともあったそう。
母親は、副担任を変更してほしいことを担任へ伝えていましたが、対応策が取られことはありませんでした。担任は、校長に報告しなかったばかりか、副担任に特別な指導もしなかったことが分かっています。
教師の、『ゆがんだ感情のはけ口』
今回の一件に関して、番組の司会を務める蝶野正洋さんが意見を求めると、武井さんは神妙な面持ちで次のように語りました。
担任や副担任は、男子生徒を『感情のはけ口』にしていたことに、自覚的だったはずだと断言する武井さん。
「指導が行きすぎた」で済ませるのではなく、「自分の言葉で人を殺してしまった」ということを、強く感じてもらいたいというのが、武井さんの思いでした。
最後に、武井さんは、指導者たちを諭すようなメッセージを残しています。
担任や副担任は、精神的な負担がかかる環境にいた可能性もあります。しかし、間違っても、子どもたちに曲がった感情を向けるものではありません。
言葉の暴力は、心に一生残る傷を付けるだけでなく、致命傷となる場合があります。
平成29年9月時点で、1万6463人にも上る日本の自殺者数。言葉の暴力の犠牲になる人が、少しでも減ることが望まれています。
[文・構成/grape編集部]