「神様に対して失礼です」 間違った『参拝方法』に日本各地の神社が迷惑
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- 出典
- 出雲大社
神社へ行った際、お賽銭を入れてお参りをする人は多いことでしょう。
ですが、中にはお賽銭を使って『間違った参拝方法』をする人が後を絶たないそうです。日本各地の神社では、そういった人による行為が毎年のように問題になっています。
『間違った参拝方法』に神社が注意喚起
こちらは世界遺産である、広島県の厳島神社にある大鳥居。
いつからか『柱に硬貨を刺せば願いが叶う』という噂が広まってしまい、現在はこのように柱に無数の硬貨が埋め込まれています。
この大鳥居は1875年に建立されたもので、柱の根元に無数の硬貨が刺さっていることによって深刻な老朽化が進んでいるとのこと。
神社側も定期的に取り除いているそうですが、すぐに別の硬貨が差し込まれ、いたちごっこと化しています。
フジツボの間に挟まれている硬貨は鳥居を直接傷つけているわけではありませんが、この硬貨も神社の人が一つひとつ回収しなくてはなりません。
2016年には、宮島の厳島神社ガイドツアーに参加した人が投稿した『現地のガイドから聞いた話』が話題になりました。
世界遺産・厳島神社の大鳥居が危ない!観光客のマナー違反にガイドからのお願い
島根県の出雲大社も、同様の被害が
間違った参拝方法による被害を受けているのは、厳島神社だけではありません。
島根県にある出雲大社の神楽殿には、長さ13mもの大注連縄が存在します。ですが、『注連縄にお賽銭が刺さると縁起がいい』という噂が流れてしまい、神社側は大変迷惑しているそうです。
出雲大社公式ウェブサイト内にある「よくあるご質問」のページには、そういった行為をやめてほしいという呼びかけが記載されています。
お賽銭を差し込んでいる人たちに悪気はないことでしょう。間違っていることに気付かず、神様に失礼な行為をしてしまっているというのは、なんとも悲しいことです。
このことを1人でも多くの人が知り、歴史ある神聖な鳥居や注連縄を傷つけることがないようにしたいですね。
[文・構成/grape編集部]