氏神とは普通の神社と何が違う? 初詣やお宮参り、七五三では氏神神社に行くべき?
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- 出典
- 神社本庁 公式サイト
子供のお宮参りや七五三などの時に聞く言葉『氏神(うじがみ)』。
聞いたことはあっても、意味まではよく知らないという人も少なくありません。
そんな氏神とは、どのような神様でどういった意味を持つ神社なのかなどをご紹介します。
氏神とは、どんな神様?
氏神とは、同じ氏(うじ)を持ち、先祖を同じくする氏族によって祀られている神様のこと。もともとは血縁関係にある一族が祀る神様でした。
祖先の霊を神様として祀る祖先神や、その氏族とかかわりが深い守護神が、氏神として神社に祀られているようです。
多くの神社を包括する『神社本庁』では、氏神をこのように説明しています。
ただ、現代では生まれた土地を守っている産土神(うぶすながみ)や、特定の地域や建物を守っている鎮守神(ちんじゅがみ)なども氏神に含まれているようです。
また、古くは同じ神様を祀る集団を氏子(うじこ)と呼んでいましたが、今では氏神を祀っている神社周辺に住んでいる人や、お祭りなどに参加する人も含まれるようになりました。
氏神以外にお参りに行ってもいい?
神社本庁によると、全国の神社は天照大御神(あまてらすおおみかみ)を祀る伊勢神宮を別格として、氏神神社と崇敬(すうけい)神社の2つに大きく分けられているといいます。
崇敬神社とは、氏神と異なり、個人の崇敬の対象である神様が祀られている神社のこと。
「血縁関係や地域に関係なく、好きな神社にお参りに行くこと」と考えてもいいかもしれません。
こうしたお参りをする人を崇敬者と呼ぶそうです。
由緒などによって氏子を持たない神社の場合は、『崇敬会』といった組織を作り、神社の維持に努めているといいます。
基本的に氏神神社と崇敬神社はそういった違いしかないため、両方ともお参りして問題はないそうです。
氏神とは? 初詣やお宮参り、七五三はどこに行くといい?
人生の通過儀礼には、神社にお参りに行くことが多々あります。こういった場合、大きくて有名な神社を選ぶ人は少なくないでしょう。
もちろん、そういった選び方も間違ってはいません。しかし、氏神はその地域を守っている神様なので、まずは近くの氏神神社に挨拶に行くといいといわれています。
以下のような行事では、氏神神社にお参りに行くといいでしょう。
お宮参り
氏神に子供の誕生を報告し、成長を見守ってもらうために神社にお参りに行くことをお宮参りといいます。
男の子は生後31日目、女の子は生後32日目に参拝に行くのが一般的なようですが、地域によって時期が前後することもあるようです。
また、最近は気候や親子の体調などを考慮しつつ、生後1か月頃で都合のよい日にお参りに行くことも増えているといいます。
七五三
七五三は11月15日前後に、男の子は3歳と5歳、女の子は3歳と7歳の時に、お参りに行く行事。
江戸時代の頃から、庶民にも広まったといわれています。
昔は子供の死亡率が高く、『七つ前は神のうち』といわれ、子供の成長を神様に頼る部分もあったようです。
子供が無事に成長したことを喜び、見守ってくれた氏神に感謝を伝えるためにお参りに行くといいでしょう。
初詣
神様に新年の挨拶をしに行く初詣。混み合っていても明治神宮など、大きな神社に初詣に行く人は少なくありません。
ただ、新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、密な状態を避けている昨今では、あまり得策とはいえない状況でしょう。
新年の挨拶は地域の氏神神社で済ませ、混雑状況が落ち着いてから、好きな神社にお参りに行くなどするとよいかもしれません。
※写真はイメージ
自分の住んでいる地域の氏神神社がどこにあるかは、直接神社に尋ねるか、神社本庁などに問い合わせてみるといいでしょう。
地域で見かけながらも参拝する機会がなかった神社が、氏神神社である可能性もあります。一度調べてみるといいかもしれませんね。
[文・構成/grape編集部]