スゴイけど、なぜ作った!? 日産が作ったスリッパが自動で揃う旅館に行ってみたい！ By - 土屋 夏彦 公開：2018-02-09 更新：2018-02-09 日産 Share Post LINE はてな コメント 日産自動車がなんと、新型『日産リーフ』に搭載している自動駐車機能『プロパイロット パーキング』の技術から発想し、旅館のアメニティグッズや備品を整理整頓する未来型旅館『ProPILOT Park RYOKAN』のコンセプト動画を公開して話題になっています。 旅館の玄関先のスリッパや、客室の座布団やテーブルなどが自走機能（自ら動く機能）を持ったらという設定で、自動運転車があいたスペースに自動で駐車するがごとく、スリッパや座布団がみごとに整列します。 これは、天井に設置したカメラがスリッパや座布団などの位置を把握し、リアルタイム画像処理技術とソナーセンサー情報を組み合わせて、整列させるべき位置を指定する技術で、日産リーフに搭載された『プロパイロット パーキング』技術を元に開発されたんだそうです。 『プロパイロット パーキング』は、２０１７年１０月に発売した新型『日産リーフ』に搭載している自動駐車技術で、駐車に必要なステアリング、アクセル、ブレーキなどわずか３操作で自動制御できる機能。駐車スペースにあわせ、後向き駐車、前向き駐車、縦列駐車を選択することもできるそうです。 この機能の利便性を体感していただこうと、３００年以上の歴史を誇る箱根の老舗旅館『一の湯本館』の協力のもと、先進の自動運転化技術で『おもてなし』を進化させた、未来型旅館『ProPILOT Park RYOKAN』のコンセプトムービーを制作し、このほど公開したというわけです。 日産自動車は、２０１６年より混雑した高速道路上での自動運転技術『プロパイロット１．０』を世界に先駆けて日本市場に導入。同年には新型『セレナ』に『プロパイロット』をクラスでは世界初、国内メーカー初の搭載し、２０１６－２０１７日本カー・オブ・ザ・イヤー（COTY）『イノベーション部門賞』を受賞。 『プロパイロット』とは、日産が目指す『インテリジェント・ドライビング』を実現した自動運転技術のこと。お客さまの運転をよりスマートに、安全・安心にアシスト。より楽しく、よりストレスの少ない運転をお客さまに提供するということで、このネーミングのPRも兼ねて、これまでにも『プロパイロット』から着想を得たイス『プロパイロットチェア（ProPILOT CHAIR）』を製作し、『プロパイロットチェア』の試用を希望する飲食店等への無償貸与を実施するなど話題を発信しています。 今回の未来型旅館『ProPILOT Park RYOKAN』も、コンセプト動画だけではなくて、実際に動画同様のサービスが体験できる宿泊プラン（３月後半に１組だけですが）まで用意しています。宿泊先はコンセプトムービーを撮影した箱根の老舗旅館『一の湯本館』。スリッパや座布団が自動で整列する様子をこの目で確かめられるというわけです。 ちなみに、日産自動車のウエブサイトによれば、自動運転の研究・開発については、各国それぞれ自動車メーカーだけでなく、異業種も巻き込みグローバルで展開してはいるものの、各国によって自動運転のレベルや定義がバラバラだったり、日本のように官民一体で取り組んでいる国もあれば、アメリカのように、州ごとに異なる公道走行ルールが存在している国もあるそうです。さらに国際条約に基づいて自動運転を実現させようとしている自動車メーカーと新規参入しているIT企業では自動運転そのものの捉え方が異なっているんだそうです。 そんな国によって自動運転の規制はバラツキがある状況の中で、法規を満たし、ドライバーが乗車した状態でいつでもオーバーライド（手動運転に切り替えること）できる体制であれば公道走行を認めている日本は、官民一体で自動運転を促進させようという点でとても意欲的なんだそうです。 自動運転の時代を目前に、我々も自動運転というものについて慣れていかなければならないのかもしれません。 [文・構成 土屋夏彦] 土屋夏彦 上智大学理工学部電気電子工学科卒業。 1980年ニッポン放送入社。『三宅裕司のヤングパラダイス』『タモリのオールナイトニッポン』などのディレクターを務める傍ら、『十回クイズ』『恐怖のやっちゃん』『究極の選択』などベストセラーも生み出す。2002年ソニーコミュニケーションネットワーク（現ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社）に転職。コンテンツ担当ジェネラルプロデューサーとして衛星放送 『ソネットチャンネル749』（現アジアドラマチックTV★So-net）で韓国ドラマブームを仕掛け、オンライン育成キャラ『Livly Island』では日本初の女性向けオンラインで100万人突破、2010年以降はエグゼクティブプロデューサー・リサーチャーとして新規事業調査を中心に活動。2015年早期退職を機にフリーランス。記事を寄稿する傍ら、BayFMでITコメンテーターとしても出演中、ラジオに22年、ネットに10年以上、ソーシャルメディア作りに携わるメディアクリエイター。 出典 【TECH for LIFE】ProPILOT CHAIR | inspired by NISSAN ProPILOT #技術の日産／【TECH for LIFE】ProPILOT Park RYOKAN | Inspired by NISSAN ProPILOT Park #技術の日産 Share Post LINE はてな コメント
日産自動車がなんと、新型『日産リーフ』に搭載している自動駐車機能『プロパイロット パーキング』の技術から発想し、旅館のアメニティグッズや備品を整理整頓する未来型旅館『ProPILOT Park RYOKAN』のコンセプト動画を公開して話題になっています。
旅館の玄関先のスリッパや、客室の座布団やテーブルなどが自走機能（自ら動く機能）を持ったらという設定で、自動運転車があいたスペースに自動で駐車するがごとく、スリッパや座布団がみごとに整列します。
これは、天井に設置したカメラがスリッパや座布団などの位置を把握し、リアルタイム画像処理技術とソナーセンサー情報を組み合わせて、整列させるべき位置を指定する技術で、日産リーフに搭載された『プロパイロット パーキング』技術を元に開発されたんだそうです。
『プロパイロット パーキング』は、２０１７年１０月に発売した新型『日産リーフ』に搭載している自動駐車技術で、駐車に必要なステアリング、アクセル、ブレーキなどわずか３操作で自動制御できる機能。駐車スペースにあわせ、後向き駐車、前向き駐車、縦列駐車を選択することもできるそうです。
この機能の利便性を体感していただこうと、３００年以上の歴史を誇る箱根の老舗旅館『一の湯本館』の協力のもと、先進の自動運転化技術で『おもてなし』を進化させた、未来型旅館『ProPILOT Park RYOKAN』のコンセプトムービーを制作し、このほど公開したというわけです。
日産自動車は、２０１６年より混雑した高速道路上での自動運転技術『プロパイロット１．０』を世界に先駆けて日本市場に導入。同年には新型『セレナ』に『プロパイロット』をクラスでは世界初、国内メーカー初の搭載し、２０１６－２０１７日本カー・オブ・ザ・イヤー（COTY）『イノベーション部門賞』を受賞。
『プロパイロット』とは、日産が目指す『インテリジェント・ドライビング』を実現した自動運転技術のこと。お客さまの運転をよりスマートに、安全・安心にアシスト。より楽しく、よりストレスの少ない運転をお客さまに提供するということで、このネーミングのPRも兼ねて、これまでにも『プロパイロット』から着想を得たイス『プロパイロットチェア（ProPILOT CHAIR）』を製作し、『プロパイロットチェア』の試用を希望する飲食店等への無償貸与を実施するなど話題を発信しています。
今回の未来型旅館『ProPILOT Park RYOKAN』も、コンセプト動画だけではなくて、実際に動画同様のサービスが体験できる宿泊プラン（３月後半に１組だけですが）まで用意しています。宿泊先はコンセプトムービーを撮影した箱根の老舗旅館『一の湯本館』。スリッパや座布団が自動で整列する様子をこの目で確かめられるというわけです。
ちなみに、日産自動車のウエブサイトによれば、自動運転の研究・開発については、各国それぞれ自動車メーカーだけでなく、異業種も巻き込みグローバルで展開してはいるものの、各国によって自動運転のレベルや定義がバラバラだったり、日本のように官民一体で取り組んでいる国もあれば、アメリカのように、州ごとに異なる公道走行ルールが存在している国もあるそうです。さらに国際条約に基づいて自動運転を実現させようとしている自動車メーカーと新規参入しているIT企業では自動運転そのものの捉え方が異なっているんだそうです。
そんな国によって自動運転の規制はバラツキがある状況の中で、法規を満たし、ドライバーが乗車した状態でいつでもオーバーライド（手動運転に切り替えること）できる体制であれば公道走行を認めている日本は、官民一体で自動運転を促進させようという点でとても意欲的なんだそうです。
自動運転の時代を目前に、我々も自動運転というものについて慣れていかなければならないのかもしれません。
[文・構成 土屋夏彦]
土屋夏彦
上智大学理工学部電気電子工学科卒業。 1980年ニッポン放送入社。『三宅裕司のヤングパラダイス』『タモリのオールナイトニッポン』などのディレクターを務める傍ら、『十回クイズ』『恐怖のやっちゃん』『究極の選択』などベストセラーも生み出す。2002年ソニーコミュニケーションネットワーク（現ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社）に転職。コンテンツ担当ジェネラルプロデューサーとして衛星放送 『ソネットチャンネル749』（現アジアドラマチックTV★So-net）で韓国ドラマブームを仕掛け、オンライン育成キャラ『Livly Island』では日本初の女性向けオンラインで100万人突破、2010年以降はエグゼクティブプロデューサー・リサーチャーとして新規事業調査を中心に活動。2015年早期退職を機にフリーランス。記事を寄稿する傍ら、BayFMでITコメンテーターとしても出演中、ラジオに22年、ネットに10年以上、ソーシャルメディア作りに携わるメディアクリエイター。