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『誘拐された長女』の育て方 津川雅彦の決意に、涙

By - grape編集部  作成:  更新:

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2018年2月7日放送のドキュメンタリー番組『ファミリーヒストリー』(NHK)に、俳優の津川雅彦さんが出演しました。

津川さんの家は、芸能一家。番組では、そのルーツをさかのぼり、一族が芸能の道に進んだ経緯を探りました。

番組終盤では、津川さんの長女・真由子さんも登場。

華々しい一族を襲った事件に触れ、津川さんの『父親としての姿』を明かしました。

長女のために、津川さんが心がけたこと

妻・朝丘雪路さんとの間に、娘・真由子さんを授かった津川さん。娘が日々成長していく喜びをかみしめていたのですが、ある日、とんでもない事件に遭ってしまいます。

1974年8月15日のこと、生後まだ5か月の真由子さんが、自宅から誘拐されてしまったのです。

幸いなことに、事件から41時間後、真由子さんは犯人のアパートの一室から発見。無事保護された姿は、多くのメディアに報じられました。

41時間も、愛娘の生死も分からない、恐ろしい時をすごした津川さん。事件が解決した後も、そのことが頭をよぎって過剰な不安を抱いてしまっても仕方のないことでしょう。

しかし事件後、津川さんは真由子さんを、まるで事件などなかったかのように育てました。

真由子さんは、番組で次のように語っています。

たぶん親だから、すっごい心配になるじゃないですか。

まあ、あたしには記憶がなくても、その…幼稚園になっても小学校になってもって。

「一人で歩かせたくない」とか、「もし、あの犯人が戻ってきたらどうなる」とかって。

もういろんな心配があると思うんですけど、いっさい何もいわなかったんですよ。

ファミリーヒストリー ーより引用

不思議に思った真由子さんは、成長してから津川さんに「心配じゃなかったの?」と尋ねました。

すると…。

「いやいやいや。もうお前がちょっと帰ってこなかったらどうしたんだろうとか、警察呼んだほうがいいか、いや、でもそれはいきすぎるかとか。いろいろ俺は考えたよ」っていわれて。

ああ、そうだったんだって。

それを必死に、あたしには、こう…伝えないように。

トラウマができないようにって、こらえてくれてたんだな、って思って。

ファミリーヒストリー ーより引用

津川さんの頭の中は、真由子さんを心配する想いであふれていました。しかし、真由子さんが誘拐された過去にとらわれることのないように、必死で自制していたのです!

続けて、真由子さんが明かした津川さんの言葉に、父親としての想いが詰まっていました。

「俺たちが有名人だったっていうことだけの理由で誘拐されて、俺たちのせいで誘拐…つらい思いをさせたんだ」って。

「だから、俺は償いとして、一生この子のためだったらなんでもやるって思ったんだよ」って父がいってくれたことがあったんですけど。

ファミリーヒストリー ーより引用

事件に大きなショックを受けた津川さん。

しかし、その衝撃は「何物に代えても愛娘を幸せにする」という、父親としての自覚を強めました。

津川さんは事件の後、「日本一の役者になる前に世界一のパパになろう」と決心する。娘と遊ぶ時間を作るために、夜の銀座やマージャン、週末の競馬場通いをきっぱりやめた。

産経新聞 ーより引用

子どもを守る方法は、干渉するばかりではありません。

津川さんは自分を見直し、精神的に強くなることで、そっと真由子さんを守ってきました。それは、並大抵のことではなかったはずです。

すべては大切な愛娘のため…父親としての姿勢に、津川さんの深い愛を感じます。


[文・構成/grape編集部]

出典
ファミリーヒストリー

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