俺が黒人だから? 万引きを疑われた男性 疑いが晴れても店員は謝罪せず By - grape編集部 公開:2018-02-21 更新:2018-02-21 アメリカ人種差別 Share Post LINE はてな コメント 出典:James Conley III よく利用する店に立ち寄った時、たまたまその店で買った商品を身に着けていた、ということは珍しくありません。 アメリカのアイオワ州に住むジェームズさんは、アパレルショップ『オールド・ネイビー』へ買い物に訪れました。数枚のパーカーを購入しようとレジへ持っていくと、店員にこういわれたのです。 「あなたの着ている、そのジャケットも購入されますか?」 その日、ジェームズさんが着ていたのは、クリスマスプレゼントでもらったオールド・ネイビーの青いジャケットでした。 ジェームズさんは店員の言葉が信じられず、思わず笑ってしまったのだそう。しかし店員は続けてこういったのです。 「いつでもどの店舗でも、お客様がオールド・ネイビーの商品を身に着けている場合は、その商品がすでに購入されたものであることを確認するためスキャンをさせていただいております」 James Conley IIIさんの投稿 2018年1月30日(火) 購入済みだと説明しても信じてもらえず ジェームズさんによると、彼はこれまでにも同じ青いジャケットを着てオールド・ネイビーを何度か訪れていましたが、今回のようなことは一度もなかったのだそう。 さらに彼の前で会計をした黒人でない別の客は、ジェームズさんと同じジャケットを着ていたにもかかわらず、何も聞かれていなかったということです。 結局、ジェームズさんは店内の監視カメラを確認するように頼み、そのカメラの映像から彼の疑いは晴れました。 しかし、最後まで店員らからジェームズさんに対して、謝罪の言葉はなかったということです。 James Conley IIIさんの投稿 2018年1月30日(火) 『オールド・ネイビー』は男性に謝罪 「黒人に対する固定観念を持つオールド・ネイビーの店員たちは、俺がこのジャケットを盗んだと思ったんだ。とんでもなくばかげた話だよ」 この出来事についてジェームズさんは自身のFacebookに投稿。すると彼の投稿は多くの人たちにシェアされ注目を集めます。 そしてジェームズさんの投稿から数日後、オールドネイビーが正式に謝罪文を公表したのです。 Earlier this week an Old Navy customer, James Conley III, had an unacceptable experience in our Jordan Creek, Iowa…Old Navyさんの投稿 2018年2月3日(土) 今週初め、オールド・ネイビーの顧客であるジェームズ・コンリー・サード氏が、アイオワ州のジョーダン・クリーク店において容認できない体験をされました。この出来事は我が社の方針と価値基準に反するものであり、コンリー氏と、我々に失望した皆さまに謝罪いたします。 我々のすべてのお客様は敬意をもって対応されるべきです。今回の出来事について徹底的に調査を行い、関わった3人の従業員は解雇されました。 我々は今回のこと、また平等についてのいかなる話も、重く受け止めます。オールド・ネイビーはすべての人が歓迎されていると感じられる店舗環境を作ることを約束いたします。 Old Navy ーより引用(和訳) このオールド・ネイビーの投稿には「自分もオールド・ネイビーで同じような体験をした」というコメントがたくさん寄せられています。また、声をあげたジェームズさんへの感謝の言葉や、彼の冷静沈着な対応を称賛する声も多く届いています。 人種差別は、受けた人の心に深い傷を残すものです。ジェームズさんは非常に冷静に対応していますが、きっと心の中では言葉にならないほどの怒りや悔しさなどがあったはずです。 今回の出来事が広く知れ渡ることによって、罪のない人たちが不快な思いをすることがない社会になることを願います。 [文・構成/grape編集部] 出典 Old Navy/James Conley III Share Post LINE はてな コメント
よく利用する店に立ち寄った時、たまたまその店で買った商品を身に着けていた、ということは珍しくありません。
アメリカのアイオワ州に住むジェームズさんは、アパレルショップ『オールド・ネイビー』へ買い物に訪れました。数枚のパーカーを購入しようとレジへ持っていくと、店員にこういわれたのです。
「あなたの着ている、そのジャケットも購入されますか?」
その日、ジェームズさんが着ていたのは、クリスマスプレゼントでもらったオールド・ネイビーの青いジャケットでした。
ジェームズさんは店員の言葉が信じられず、思わず笑ってしまったのだそう。しかし店員は続けてこういったのです。
「いつでもどの店舗でも、お客様がオールド・ネイビーの商品を身に着けている場合は、その商品がすでに購入されたものであることを確認するためスキャンをさせていただいております」
購入済みだと説明しても信じてもらえず
ジェームズさんによると、彼はこれまでにも同じ青いジャケットを着てオールド・ネイビーを何度か訪れていましたが、今回のようなことは一度もなかったのだそう。
さらに彼の前で会計をした黒人でない別の客は、ジェームズさんと同じジャケットを着ていたにもかかわらず、何も聞かれていなかったということです。
結局、ジェームズさんは店内の監視カメラを確認するように頼み、そのカメラの映像から彼の疑いは晴れました。
しかし、最後まで店員らからジェームズさんに対して、謝罪の言葉はなかったということです。
『オールド・ネイビー』は男性に謝罪
「黒人に対する固定観念を持つオールド・ネイビーの店員たちは、俺がこのジャケットを盗んだと思ったんだ。とんでもなくばかげた話だよ」
この出来事についてジェームズさんは自身のFacebookに投稿。すると彼の投稿は多くの人たちにシェアされ注目を集めます。
そしてジェームズさんの投稿から数日後、オールドネイビーが正式に謝罪文を公表したのです。
このオールド・ネイビーの投稿には「自分もオールド・ネイビーで同じような体験をした」というコメントがたくさん寄せられています。また、声をあげたジェームズさんへの感謝の言葉や、彼の冷静沈着な対応を称賛する声も多く届いています。
人種差別は、受けた人の心に深い傷を残すものです。ジェームズさんは非常に冷静に対応していますが、きっと心の中では言葉にならないほどの怒りや悔しさなどがあったはずです。
今回の出来事が広く知れ渡ることによって、罪のない人たちが不快な思いをすることがない社会になることを願います。
[文・構成/grape編集部]