鳥獣戯画ってどんなもの? ジブリアニメや『パプリカ』でも人気になった理由とは By - grape編集部 公開:2018-04-04 更新:2020-03-25 鳥獣戯画 Share Post LINE はてな コメント 日本最古のマンガともいわれる『鳥獣戯画(鳥獣人物戯画)』。 独特の画風や、コミカルかつ活き活きと描かれる動物たちに魅了される人も多いようです。 そんな人気の鳥獣戯画とは何なのかということや、現代で作られているアニメ、グッズなど、鳥獣戯画に関するさまざまな情報をご紹介します! 鳥獣戯画って、そもそもナニ? 鳥獣戯画は京都府京都市にある『栂尾山 高山寺(とがのをさん こうさんじ)』に伝わる絵巻物で、日本最古のマンガといわれています。 描かれたのはいまから約800年ほど前といわれ、作者は鳥羽僧正覚猷(とばそうじょうかくゆう)という人によって描かれたという説が有力ですが、正確には分かっていないそう。 こちらは、高山寺のwebページにある、作者に関する記述です。 鳥羽僧正覚猷(かくゆう、1053〜1140)の筆と伝えるが、他にも絵仏師定智、義清阿闍梨などの名前が指摘されている。いずれも確証はなく、作者未詳である。 栂尾山高山寺 ーより引用 鳥獣戯画は甲、乙、丙、丁の4巻からなり、ウサギやカエル、サルなどさまざまな動物が擬人化されて登場します。その動物の種類は約70匹。 作品の中で動物たちは葬儀や流鏑馬(やぶさめ)などの行事や、賭博などをしており、人間と同じように描かれる動物たちがとてもユニークに描かれています。 そんな鳥獣戯画は現代でもとても人気があり、グッズやアニメなど、さまざまな姿になって多くの人を楽しませています。 鳥獣戯画のグッズが可愛い! ガチャガチャが人気に 鳥獣戯画の人気キャラクターであるウサギやカエルたちが、なんとカプセルトイになって登場。しかも、動物たちが現代人の『メタボ』や『パリピ』になっています 【いまどき鳥獣戯画】現代人ならではの行動を国宝「鳥獣戯画」で再現!おたげい、ひとから、こすぷれ、ぱりぴ、、、おなじみのあのポーズが立体で甦る!?栂尾山 高山寺監修商品!!https://t.co/qaMyZyQ65u pic.twitter.com/taijlK5rPB— 株式会社リーメント公式 (@rement_official) 2016年8月15日 その可愛さがウケ、大人気に。大人買いし、家にズラリと並べた人もいるようです。 『いまどき鳥獣戯画』が大人気! じどり、めたぼ…現代人の行動をフィギュアに 鳥獣戯画のグッズはそれだけではなく、手ぬぐいやマグカップなど、さまざまなものが販売されています。 鳥獣戯画を自由に作れるサイトが人気に また、独自の鳥獣戯画を作ることができる『鳥獣戯画キット』というWebサイトが人気になりました。 そのサイトでは、使用したい動物の絵を選択し、字を入力することによって、オリジナルの鳥獣戯画を作ります。 鳥獣戯画キットよりスクリーンショット 操作もそれほど難しくないため、多くの人が挑戦し、ユニークな作品が次々と生まれました。 国宝なのに…笑 みんな「鳥獣戯画制作キット」で荒ぶってる 鳥獣戯画がアニメに!作ったのはジブリ 鳥獣戯画は、アニメにもなっています。 作ったのは、なんとあのジブリ。描かれているのは、ウサギとカエルの心温まるやりとりです。 まずは、ウサギとカエルの出会いからご覧ください。 鳥獣戯画「出会い」篇 雨の日をきっかけに知り合った2人。不意に接近してしまい、照れる2人が可愛いですね。 日本最古の漫画『鳥獣戯画』ジブリがアニメ化!800年前の絵に命を吹き込む それからは、大変だけれど楽しい旅が始まります。 鳥獣戯画「つれあい」篇 健気にがんばるカエルと、そばで優しく微笑むウサギ。すっかりいいコンビです。 ジブリの『鳥獣戯画』再び!仲良くなったウサギとカエル、第2弾では…!? しかし、旅の途中で、ケンカをしてしまった2人。別々の方向へ歩き出すのですが…結末をご覧ください。 鳥獣戯画「そして旅はつづく」篇 鳥獣戯画とジブリ特有の温かさが、見事にマッチした作品ですね。1つの動画は30秒ほどなのですが、どれも心が温まり、自然と笑顔になれる作品ばかりです。 米津玄師の『パプリカ』を鳥獣戯画が踊る 子供たちにも大人気な、ミュージシャン・米津玄師(よねづけんし)さんの楽曲『パプリカ』。 同曲を、鳥獣戯画に描かれたウサギやカエルが踊る動画が反響を呼びました。 米津玄師『パプリカ』を踊る『鳥獣戯画』に、ネットがざわつく 鳥獣戯画はどこで見られるの? 鳥獣戯画は一部焼けて失われているものの、本物を見ることができます。 とはいえ、いつでも見られるというわけではなく、鳥獣戯画を管理している京都国立博物館・東京国立博物館で、時期によって特別展示されるとのこと。 また、鳥獣戯画を所有している高山寺には精巧なレプリカが展示されており、拝観時間内であればいつでも見ることができるそうです。 高山寺webサイトよりスクリーンショット 歴史ある国宝で、多くの人に親しまれている鳥獣戯画。ぜひ、一度は見てみてくださいね。 [文・構成/grape編集部] 出典 栂尾山高山寺/東京国立博物館/京都国立博物館/鳥獣戯画制作キット/@rement_official/丸紅新電力 鳥獣戯画「出会い」篇/丸紅新電力 鳥獣戯画「つれあい」篇/丸紅新電力 鳥獣戯画「そして旅はつづく」篇 Share Post LINE はてな コメント
日本最古のマンガともいわれる『鳥獣戯画(鳥獣人物戯画)』。
独特の画風や、コミカルかつ活き活きと描かれる動物たちに魅了される人も多いようです。
そんな人気の鳥獣戯画とは何なのかということや、現代で作られているアニメ、グッズなど、鳥獣戯画に関するさまざまな情報をご紹介します!
鳥獣戯画って、そもそもナニ?
鳥獣戯画は京都府京都市にある『栂尾山 高山寺(とがのをさん こうさんじ)』に伝わる絵巻物で、日本最古のマンガといわれています。
描かれたのはいまから約800年ほど前といわれ、作者は鳥羽僧正覚猷(とばそうじょうかくゆう)という人によって描かれたという説が有力ですが、正確には分かっていないそう。
こちらは、高山寺のwebページにある、作者に関する記述です。
鳥獣戯画は甲、乙、丙、丁の4巻からなり、ウサギやカエル、サルなどさまざまな動物が擬人化されて登場します。その動物の種類は約70匹。
作品の中で動物たちは葬儀や流鏑馬(やぶさめ)などの行事や、賭博などをしており、人間と同じように描かれる動物たちがとてもユニークに描かれています。
そんな鳥獣戯画は現代でもとても人気があり、グッズやアニメなど、さまざまな姿になって多くの人を楽しませています。
鳥獣戯画のグッズが可愛い! ガチャガチャが人気に
鳥獣戯画の人気キャラクターであるウサギやカエルたちが、なんとカプセルトイになって登場。しかも、動物たちが現代人の『メタボ』や『パリピ』になっています
その可愛さがウケ、大人気に。大人買いし、家にズラリと並べた人もいるようです。
『いまどき鳥獣戯画』が大人気! じどり、めたぼ…現代人の行動をフィギュアに
鳥獣戯画のグッズはそれだけではなく、手ぬぐいやマグカップなど、さまざまなものが販売されています。
鳥獣戯画を自由に作れるサイトが人気に
また、独自の鳥獣戯画を作ることができる『鳥獣戯画キット』というWebサイトが人気になりました。
そのサイトでは、使用したい動物の絵を選択し、字を入力することによって、オリジナルの鳥獣戯画を作ります。
鳥獣戯画キットよりスクリーンショット
操作もそれほど難しくないため、多くの人が挑戦し、ユニークな作品が次々と生まれました。
国宝なのに…笑 みんな「鳥獣戯画制作キット」で荒ぶってる
鳥獣戯画がアニメに!作ったのはジブリ
鳥獣戯画は、アニメにもなっています。
作ったのは、なんとあのジブリ。描かれているのは、ウサギとカエルの心温まるやりとりです。
まずは、ウサギとカエルの出会いからご覧ください。
鳥獣戯画「出会い」篇
雨の日をきっかけに知り合った2人。不意に接近してしまい、照れる2人が可愛いですね。
日本最古の漫画『鳥獣戯画』ジブリがアニメ化!800年前の絵に命を吹き込む
それからは、大変だけれど楽しい旅が始まります。
鳥獣戯画「つれあい」篇
健気にがんばるカエルと、そばで優しく微笑むウサギ。すっかりいいコンビです。
ジブリの『鳥獣戯画』再び!仲良くなったウサギとカエル、第2弾では…!?
しかし、旅の途中で、ケンカをしてしまった2人。別々の方向へ歩き出すのですが…結末をご覧ください。
鳥獣戯画「そして旅はつづく」篇
鳥獣戯画とジブリ特有の温かさが、見事にマッチした作品ですね。1つの動画は30秒ほどなのですが、どれも心が温まり、自然と笑顔になれる作品ばかりです。
米津玄師の『パプリカ』を鳥獣戯画が踊る
子供たちにも大人気な、ミュージシャン・米津玄師(よねづけんし)さんの楽曲『パプリカ』。
同曲を、鳥獣戯画に描かれたウサギやカエルが踊る動画が反響を呼びました。
米津玄師『パプリカ』を踊る『鳥獣戯画』に、ネットがざわつく
鳥獣戯画はどこで見られるの?
鳥獣戯画は一部焼けて失われているものの、本物を見ることができます。
とはいえ、いつでも見られるというわけではなく、鳥獣戯画を管理している京都国立博物館・東京国立博物館で、時期によって特別展示されるとのこと。
また、鳥獣戯画を所有している高山寺には精巧なレプリカが展示されており、拝観時間内であればいつでも見ることができるそうです。
高山寺webサイトよりスクリーンショット
歴史ある国宝で、多くの人に親しまれている鳥獣戯画。ぜひ、一度は見てみてくださいね。
[文・構成/grape編集部]