信号待ちでスマホに夢中な男性 「救急車出ます!」繰り返しのアナウンスに気付かず…
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『ながらスマホ』が危険なのは、歩きながら・運転しながらだけではないということが分かる出来事がありました。
ある横断歩道で、人々が信号待ちをしていました。横断歩道の駅に近いほうには数人が。反対側には1人の男性がいる状況です。
男性は横断歩道の中心に立ち、片耳にイヤホンを付けてスマホの画面に見入っていました。車の通行量が多い道路を横切るこの横断歩道は、歩行者の待ち時間が長いことを知っているのでしょう。
※写真はイメージ
男性の反対側で信号待ちをしていた人たちが、急にざわめきたちます。
男性の後ろの、少し広くなった歩道には救急車が止まっていたのです。患者の搬入を終えた救急車が、発進しようとしているところでした。
「救急車、出ます」
救急車から繰り返しアナウンスがされますが、スマホを見ている男性は気が付く様子がありません。イヤホンは片耳を外しているので、聞こえていないわけではないでしょう。
それほどまでに、スマホに夢中になっているのです。
横断歩道の反対側の人々は、「どうしよう…」とざわつきますが、大音量のアナウンスが聞こえていない男性に対して、離れた場所から気付かせることはできそうにありません。
「救急車、出ます、歩行者のかた、道を空けてください!」
救急車からのアナウンスは、男性に届きません…。
そこへ、たまたま近くを通りがかった人が駆け寄り、男性の肩を叩きます。そこでようやく男性は状況に気が付いたのか、道の端に寄りました。
『ながらスマホ』が人の命を奪うかもしれない
いうまでもなく、救急車は患者の搬送に1分1秒を争っています。
スマホに夢中だった男性が救急車の進行をさまたげていたのは、1分にも満たなかったかもしれません。ですが、その1分が患者の命を奪うことにつながるかもしれないのです。
『ながらスマホはやめましょう』
ちょっとした空き時間に便利なスマホ。ですが街中で使う場合は、常に周囲の状況にも気を配っておく必要があります。
周りの音も聞こえなくなるほど熱中してしまうのは、自分だけでなくほかの誰かに危険をおよぼす可能性があることも、知っておくべきなのでしょう。
[文・構成/grape編集部]