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「客が来たらどけ!」 清掃員を見下す客 女性スタッフの『ひと言』で顔を真っ赤に

By - grape編集部  公開:  更新:

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※写真はイメージ

トイレやオフィスや駅構内など公共の施設には、定期的に清掃が入り、清潔に保たれています。

私たちが普段から快適に施設を利用できるのは、清掃員のおかげでもあるのです。

しかし、世の中には利用客であることを理由に、そこで働く人たちに対して、偉そうに振る舞う人も少なくありません。

清掃員として働く日々をブログにつづっている清掃氏さんは、仕事で駅のコンコースを清掃中に、高齢の男性からこんな声をかけられたといいます。

「邪魔だよ! 急いでいるんだ! 客が近付いてきたらな、バッタのように端に跳ねるんだよ!」

国立大学卒トイレ清掃員 ーより引用

清掃氏さんによると、清掃中の通路は床が濡れている場合があるため、洗浄剤で足を滑らせて転倒することがないように、避けて通ってもらうこともあるといいます。

しかし、清掃氏さんはことを荒立てないよう「お急ぎのところ申し訳ございません」と伝え、すぐに男性客のためにスペースをあけました。

横暴な男性客に、女性の清掃スタッフが?

すると、清掃氏さんと一緒に清掃作業していた高齢の女性スタッフが、男性客に対して「お客さん、邪魔なのはあんたよ!」といいはじめたというのです。

男性客は女性スタッフの言葉に激怒し、口喧嘩がスタート。清掃氏さんは、2人のいい争う様子をブログで紹介しています。

「おかしなババアだな…。頭、大丈夫か? 客の姿が見えたら退くのが当たり前だろ!」

「確かにそれが当たり前かもしれないわ。だけど、そこで仕事をしている人に『退け』なんて言うのは普通じゃないと思うわよ。アタシが掃除のババアだから言ったんじゃないの? あんたが歩いている道の先に現場検証をしているお巡りさんいたら、同じことを言うの?」

「うぐっ…」

「そうやって相手を選んだり、弱い立場の人間に勘違いした正義をぶつけたり、あんたこそ大丈夫? 周りは見えているのかしら…」

周囲を見渡すと、バタバタと野次馬が集まって来た。それはそうだろう。白昼のコンコースで怒鳴り合っていれば何事かと思う。それほどまでに伯仲していた。

「退けっ!」

男性は顔を真っ赤にして猪突猛進、肩を震わせながら一直線に改札口へ向かっていった。

国立大学卒トイレ清掃員 ーより引用

「相手の立場が自分より下である」など、どうして判断できるのでしょうか。

自分のものさしで相手を判断し、勝手にランク付けをし、そして見下す行為に、疑問を抱かずにはいられません。

男性客の言動を批判した高齢の女性スタッフも、もしかしたら同じ気持ちだったのではないでしょうか。

女性スタッフから学んだこと

男性と女性スッタフの口喧嘩をそばで見守っていた清掃氏さんは、その時の心境を、こうつづります。

一切の波風を立てずに生きていくことは難しい。避けるだけの、逃げるだけの人生では、心を患わせてしまう。ぶつからなければならない時もある。自らを蔑(さげす)み、理不尽にひれ伏すような人間ではありたくない。大切な家族や仲間を守る為に、時には首を振り、理不尽を咎められる強さを持ちたい。

国立大学卒トイレ清掃員 ーより引用

トラブルが起こった際、相手の意見をすべて受け入れ穏便に収めることも、場合によっては必要でしょう。

しかし、相手のいいぶんがあまりにも理不尽だったり、大切な何かを傷つけるものだったりした場合は、相手の意見をはねのける勇気も必要です。

「お客様は神様だ」という言葉をとらえ違えた人は、少なくありません。男性客にいい返した女性スタッフのような思いを、働くすべての人が持つべきなのではないでしょうか。


[文・構成/grape編集部]

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出典
国立大学卒トイレ清掃員

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