「仕事を探しています」 猛暑の中で履歴書を配っていた男性に訪れた幸運とは
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強い日差しが照りつける7月のある日、アメリカアリゾナ州で㏚・マーケティング会社を経営するメリッサ・デ・ジアンフィリッポさんは車で移動していました。
すると1人の男性の姿が彼女の目に留まります。
その日の気温は43℃。猛暑の中で交差点に立っている男性はにこやかに微笑みながら、手にサインを持っていました。
どうか私の履歴書を受け取ってください。解雇され、仕事を探しています。
メリッサさんは窓を開けて男性の履歴書を受け取ります。彼の名前はパトリック・ホーグランドさん。海外メディア『ABC NEWS』によると、パトリックさんは勤めていた会社を1か月ほど前に解雇されたのだそう。
幼い息子の父親でもある彼は、仕事を求めてたくさんの会社に応募しましたが、返信すらもらえなかったといいます。
そこで困り果てたパトリックさんの頭にあるアイディアが浮かびます。
道路に立って、通りすぎる車に履歴書を渡してみよう
こうしてパトリックさんは40℃を超える猛暑の中で3日間、履歴書を渡し続けました。そしてメリッサさんとの出会いが彼の運命を大きく変えることになったのです。
ソーシャルメディアにシェアされた履歴書が話題に
暑い中で履歴書を配るパトリックさんの姿に感銘を受けたメリッサさんは、当初は自分の会社で彼を雇えたら、と思っていたといいます。
しかし、パトリックさんの経歴を活かせる職種がメリッサさんの会社にはありませんでした。そこで彼女はパトリックさんの履歴書の写真を撮り、ソーシャルメディアにシェアします。
会社の経営者であるメリッサさんは幅広い人脈をもっています。その結果、パトリックさんのもとに続々と仕事のオファーが殺到したのです。その数なんと数100社!
それからまもなく、パトリックさんは仕事が決まりました。
アメリカでは路上で「お金をください」というサインを持って立っている人たちが多くいます。
それだけにメリッサさんは、「彼が道路に立ってお金を求めているのではなく、仕事を探していることが素晴らしいわ」と思ったのだとか。
逆境にめげず、自らの力で道を切り開こうとしたパトリックさん。頑張っている人の姿は、ちゃんと誰かが見ているものなのですね。
[文・構成/grape編集部]